5 / 8
全年齢対象作品になれるように頑張りたいのに
しおりを挟む
納心先輩と第二準備室で過ごす放課後の日々から2ヶ月が経ったある日、納心先輩が突然こういった。
「ねー。キヨモリくん、女装してみたら?」
ギターとピアノのみのカオスなセッションの休憩中。
ボクはビックリして飲んでいたお茶をブッと吹き出してしまった。この人ずっとえるちゃんの件を引き摺っていたんですか。
「な、なんですか、急に。しませんよ、絶対に。高校で女装して登校するなんて、出来るわけないじゃないですか」
「みんなの前とか学校ではさすがにやばいよ。キヨモリくん、私の前で密かにで大丈夫だよ」
は、はい…すみません、と顔を真っ赤にして失礼を詫びた。
「キヨモリくん、女の子の格好似合いそうだから言ってみただけなんだけど…ごめんね、忘れて」
「してみたい…です」
「え?」
恥ずかしかった。多分顔が真っ赤だったと思う。ボクは頭が真っ白のまま伝えた。
「ちょっとだけなら…納心先輩の前でだけなら大丈夫ですよ」
「納心先輩、ウイッグからメイク道具から家になんでもあるんですね…」
今日は早めに部活を終わらせて、ボクは納心先輩のお家に来ていた。
納心先輩のご実家は山奥にあるらしく、高校入学と共に1人で市内に住むようになったらしい。
部屋は白を基調としていて、2枚ガラスの隣にロフトベッドがおいてあり、その2段目はシーツがホテルのベッドのようにシワがなく置いてある。
1段目は広い学習机で机にはモニターとキーボード、Switch。机の下にはパソコンとカラーボックスが2個も置いてあり、そこには「可愛い服のデザイン!」や「ゴスロリ特集2012」など、古本屋で100円ぐらいの雑誌と学校の教科書や参考書が置いてあった。
「ウイッグは被らなくても大丈夫かも、キヨモリくん髪ボブヘアーぐらいあるから。メイクも女顔だからそこまで濃くなくても大丈夫かな~」
そう言うと納心先輩は備え付けでスライド式ドアのクローゼットの扉を開けた。
「これから好きなの選んで大丈夫だよ~」
「わぁ…可愛い…」
白いネグリジェの様なワンピース、ショッキングピンクと紅色を混ぜた様な色のVネックニット、黒と白の千鳥格子のタイトスカート。すごく女の子らしく可愛いを極めていて、綺麗なクローゼットだ。自分まで女の子になった気がする。
「こ、これがいいです」
僕が選んだのはメープル色でタータンチェックのロングのワンピースだ。
「それ可愛いよね~!よし、着てみようか!私出てくねー」
「は、はい…!」
ボクはもう恥ずか死ぬほどの気持ちと女の子の格好がしたいというドキドキで死ぬほど心臓がはち切れそうだった。多分アドレナリンとかエストロゲンとかがめちゃくちゃ出ていると思う。快楽ホルモンの力はすごい。これを好きだと錯覚させてしまうんだから。ボクは納心先輩の事は好きにならないんだ。絶対。
「き、着替えました…」
ボクは恥ずかしそうに俯いて納心先輩の方を見る。
納心先輩は手でグッジョブを作り悶えている。
「か、かわいい……!尊い!キヨモリくんしか勝たん!」
地雷女みたいな発言をしながら納心先輩はボクにいいねを送っている。
「も、もう着替えます…恥ずかしすぎます…あ、」
ボクは納心先輩に勃ってしまった。やばい、したい。夜に男女が二人きり。しかも男と女。でも逃げなきゃ。今納心先輩を傷つけたくない。この関係を壊したくない。
「?…あ、もう帰らないといけないね」
ああ、もうこれを口実に帰ろう!したい、したいけどこの先輩としたら戻れなくなる!退学だ!逃げよう!
「家近い?大丈夫そう?」
「学校の近くなので大丈夫です、ここから歩いて10分ぐらいですから」
納心先輩に欲情してしまった。やばい、逃げよう。そう考えてボクは早着替えをして納心先輩のアパートを逃げるように出てきた。
「あ、危なかった…」
家に帰った後、三回してしまった。普段はこんなに出ないのに。これから納心先輩にどんな顔して会えばいいんだよ。
「ねー。キヨモリくん、女装してみたら?」
ギターとピアノのみのカオスなセッションの休憩中。
ボクはビックリして飲んでいたお茶をブッと吹き出してしまった。この人ずっとえるちゃんの件を引き摺っていたんですか。
「な、なんですか、急に。しませんよ、絶対に。高校で女装して登校するなんて、出来るわけないじゃないですか」
「みんなの前とか学校ではさすがにやばいよ。キヨモリくん、私の前で密かにで大丈夫だよ」
は、はい…すみません、と顔を真っ赤にして失礼を詫びた。
「キヨモリくん、女の子の格好似合いそうだから言ってみただけなんだけど…ごめんね、忘れて」
「してみたい…です」
「え?」
恥ずかしかった。多分顔が真っ赤だったと思う。ボクは頭が真っ白のまま伝えた。
「ちょっとだけなら…納心先輩の前でだけなら大丈夫ですよ」
「納心先輩、ウイッグからメイク道具から家になんでもあるんですね…」
今日は早めに部活を終わらせて、ボクは納心先輩のお家に来ていた。
納心先輩のご実家は山奥にあるらしく、高校入学と共に1人で市内に住むようになったらしい。
部屋は白を基調としていて、2枚ガラスの隣にロフトベッドがおいてあり、その2段目はシーツがホテルのベッドのようにシワがなく置いてある。
1段目は広い学習机で机にはモニターとキーボード、Switch。机の下にはパソコンとカラーボックスが2個も置いてあり、そこには「可愛い服のデザイン!」や「ゴスロリ特集2012」など、古本屋で100円ぐらいの雑誌と学校の教科書や参考書が置いてあった。
「ウイッグは被らなくても大丈夫かも、キヨモリくん髪ボブヘアーぐらいあるから。メイクも女顔だからそこまで濃くなくても大丈夫かな~」
そう言うと納心先輩は備え付けでスライド式ドアのクローゼットの扉を開けた。
「これから好きなの選んで大丈夫だよ~」
「わぁ…可愛い…」
白いネグリジェの様なワンピース、ショッキングピンクと紅色を混ぜた様な色のVネックニット、黒と白の千鳥格子のタイトスカート。すごく女の子らしく可愛いを極めていて、綺麗なクローゼットだ。自分まで女の子になった気がする。
「こ、これがいいです」
僕が選んだのはメープル色でタータンチェックのロングのワンピースだ。
「それ可愛いよね~!よし、着てみようか!私出てくねー」
「は、はい…!」
ボクはもう恥ずか死ぬほどの気持ちと女の子の格好がしたいというドキドキで死ぬほど心臓がはち切れそうだった。多分アドレナリンとかエストロゲンとかがめちゃくちゃ出ていると思う。快楽ホルモンの力はすごい。これを好きだと錯覚させてしまうんだから。ボクは納心先輩の事は好きにならないんだ。絶対。
「き、着替えました…」
ボクは恥ずかしそうに俯いて納心先輩の方を見る。
納心先輩は手でグッジョブを作り悶えている。
「か、かわいい……!尊い!キヨモリくんしか勝たん!」
地雷女みたいな発言をしながら納心先輩はボクにいいねを送っている。
「も、もう着替えます…恥ずかしすぎます…あ、」
ボクは納心先輩に勃ってしまった。やばい、したい。夜に男女が二人きり。しかも男と女。でも逃げなきゃ。今納心先輩を傷つけたくない。この関係を壊したくない。
「?…あ、もう帰らないといけないね」
ああ、もうこれを口実に帰ろう!したい、したいけどこの先輩としたら戻れなくなる!退学だ!逃げよう!
「家近い?大丈夫そう?」
「学校の近くなので大丈夫です、ここから歩いて10分ぐらいですから」
納心先輩に欲情してしまった。やばい、逃げよう。そう考えてボクは早着替えをして納心先輩のアパートを逃げるように出てきた。
「あ、危なかった…」
家に帰った後、三回してしまった。普段はこんなに出ないのに。これから納心先輩にどんな顔して会えばいいんだよ。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
My Doctor
west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生
病気系ですので、苦手な方は引き返してください。
初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです!
主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな)
妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ)
医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる