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56話 凄腕

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6024は目を覚ました

「あれ、ここは」
「良かった!本当に良かった!!」
「1358?えっと、ミナトの方がいいか」

泣きながら6024の手を握るミナトと
ガッツポーズをするヴァイド
そして倒れているヘリウズ

「ヘリウズさん大丈夫!?」
「魔力の提供っておもったより、つかれるな」
「命の恩人って奴だな、感謝しろよ」
「ヘリウズさんが手術を?」
「違う」

魔力の事については、詳しくは無いもののヴァイドの説明で輸血の魔力バージョンのような事をヘリウズがしてくれたおかげで助かった事が分かった。

「本当にありがと!!」
「抱きつかないでくれ!ミナトこれ違う、違うから!」
「まだ安静にしててくれ6024、傷口が開くかもしれないそうだ」
「そうだ・・・・・・それよりも、イチさんはどうなってるの!?」
「まだ身体痛いだろうが!!寝てろって、それからイチはまだ捜索中だが死んではない」
「何で分かるの?」
「お前も旧世界出身なら分かるだろ?あいつ転生したときに「メディカルギア」装備しててな?」

胸に付ける、心臓が止まった時に自動で救急車を呼ぶ装置である

「受信機も持ってたの!?」
「そもそも開発する仕事についてたから、自分で作ったらしい」
「イチさん旧世界でそこまで身分高い人だったのか」
「・・・・・・俺には負けるがな」

「分かりにくい嫉妬してないでイチがいなくなったぶんの仕事やってこい馬鹿魔王」

王妃はヴァイドに言われて渋々出ていく魔王を見送り、ベッドに倒れこんだ。


「猫かぶり姫」
「・・・・・・ごめんなさい」

身体のあちこちが痛かったが、イチのこともある魔王にこれ以上心配させたくなくて元気に見せていたが医者は騙せなかった。

「健気なのも時に考えものだな」


――――――――――――――――――



翌日の晩、魔王と6024はとんでもなく叱られていた。


「せめて明日にしろって言っただろうが!!」
「・・・・・・すまない」
「ごめん、僕が平気だからって誘いました」
「実際に手を出したのは俺の責任だ」

ヴァイドが心配で見に来たら医務室でセックスしており、まあ雷の如くである

「はぁ、それで?脳が破壊されてしまうってのはリセット出来たのか?」
「うんイッた」
「言い方変えただろ!!まあ分かりやすくていいか、もう絶対安静でーーー」

「魔王様はここですか!?」

トランプの兵隊たちがバタバタとおお慌てな様子で大勢で医務室に駆け込んできた

「何があった?」
「ロボットです!!ロボットの軍団が現れて・・・・・・!!」
「何!?」
「え、魔王様まさか・・・・・・やりました?」

魔王は息詰まり、状況を兵たちが把握
絶望的な雰囲気が漂う中でヴァイドはタバコを一服吹かしつつ平然と聞いた

「お前元々、凄腕の剣士なのに魔法いるのか?」
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