53 / 60
53話 日陰の仕事
しおりを挟む
ドゥヌゲルは大慌てで城に走ってきた
当然、門番がいて
「大変だ!魔王様に会わせてくれ!!」
「そうは言ってもな……何があったんだ?」
「話してる時間はねぇ、入るぞ」
「あっコラ!!」
中に入ると、足を転ばされた
「うわっ!?」
「不審者をいれる訳にはいかんのだ!」
「チッ、そんな事いってる場合じゃねぇんだよ!!イチの奴が連れさられて」
「……魔王の補佐がそんな簡単に?馬鹿を言うな」
「それもロボットに!!!」
「なんだそれは?」
城の入り口の兵をこっちの世界の住民で固めるなよ!!!と言うのを堪えた。
「俺の名前はドゥヌゲル、魔王が駄目ならせめて兵士長だしてくれ」
「はー……仕方ない、そこで待ってろ」
仕方なく待っていると
「こいつしかいなかったわ」
「うお!?ドゥヌゲル!?」
何で6155じゃなくてヘリウズが……そもそもコイツ国に帰って来てたのかと
「とにかく伝えなきゃいけない事は『イチ』が連れ去れた、それも『ロボット』に」
「連れ去られたぁ!?それもロボットに!?」
「ああ間違いねぇよ」
「……でもな」
信用が無いのは当然だが、今は一刻を争う
「俺じゃ信用ねぇってんなら、街に行ってみろよ!アイツに庇われたガキとか……あと切り付けられた女とかいたぞ!?」
「うーん、あいつが負けた……ね」
「チッ、魔法も使えない奴は相変わらず頭がかてぇな」
「あ?テメェだって呪われてるくせに」
「……」
昔は魔法で稼いでいた、だが呪いで今はほとんど使えない
「ってか何でイチとお前が一緒にいたんだよ?」
「酒場で偶然出会ったんだよ、お前らと出会う前から知り合いだったからな」
「ものすごく馬鹿にしてただろ」
「仕返しと言わんばかりに煽ってきたけどな!?」
「そんな事イチがするか?」
この野郎
「……はぁ、もう知らね」
帰ろうとしたら
「これ何の騒ぎです?」
「6155!?いるじゃねーか!」
「飲み屋ではいいですけど、ここでは兵士長なので……立場がありまして」
「いいかこれだけ言うぞ、ロボットにイチが連れ去られた」
「成程」
「そいつのいう事信じるのか?」
「詳しくは中で聞きますので、とりあえず檻に来てください」
「は?」
檻に入れられた
「なんで知らせたのに、檻になんか入れられ無きゃいけねぇんだよ」
呪いの中で俊足の魔法を無理やり使ったから足がいてぇ
立ってるのが辛くなって地面に座った
「すみません、こちらも色々大変な事体になってまして」
「イチが誘拐されるよりかぁ?まぁいいけどよ」
「あと、どうして座ってるのか聞いても?」
「呪いがまだ解けてないなかで移動魔法無理やり使って来たっての!足いってぇから椅子くれ椅子……はー、なんでアイツの為にこんなめに遭わなきゃなんねぇんだ」
もうヤケクソでいいや、むかつくしどうせ文字通り日の当たる生活はしちゃいねぇ
「ロボットと言っていましたね」
「ああ」
「どのような特徴で魔物ではなくロボットだと分かったのですか?」
「足が車輪だった、あと歩く音が静か、暗殺にはちょうどいいだろうな……俺ならあのロボットを使ってイチを攻撃するつもりなら、待ち伏せしてグサっとするがな」
「ふむ」
「テメェ」
目がかすんできやがった、はーもう世の中クソだ
「ロボットはどこへ向かいました?」
「……」
「ドゥヌゲルさん?」
「はーくっそ、南の方だよ」
頭も痛くなってきたし、こんな事態になるなら旧世界の方が良かった
それなりに楽しかったからもう未練はねぇかなぁ
何かあったっけ?
「不味いですね、魔法を無理やり使ったせいで呪いが悪化してます」
「そんな事あるのか」
「色々話したいですし聞きたいですが、今はイチさんの捜索願いを出します」
「くたばってねーといいがな」
「それと、ヘリウズさんはここで彼を見張っていてください」
「いいけどよ……もう聞くことなくね?」
「知識がほんとうに乏しい」
「なんだとこら!」
「呪いが悪化しすぎると自殺してしまうんですよ」
「え」
「……特に彼みたいな人間はやりかねない」
「こいつ悪者だろ」
「私の飲み仲間でして、それに……」
ああ、なんか6155と酒飲んだ時に変な事いっちまったな
何だっけか?ああ思い出した
「それに?」
「ずっとスカウトしてたんですよ、兵士に」
「なんでだよ!?」
「戦闘を選択した魔族は珍しいですから」
当然、門番がいて
「大変だ!魔王様に会わせてくれ!!」
「そうは言ってもな……何があったんだ?」
「話してる時間はねぇ、入るぞ」
「あっコラ!!」
中に入ると、足を転ばされた
「うわっ!?」
「不審者をいれる訳にはいかんのだ!」
「チッ、そんな事いってる場合じゃねぇんだよ!!イチの奴が連れさられて」
「……魔王の補佐がそんな簡単に?馬鹿を言うな」
「それもロボットに!!!」
「なんだそれは?」
城の入り口の兵をこっちの世界の住民で固めるなよ!!!と言うのを堪えた。
「俺の名前はドゥヌゲル、魔王が駄目ならせめて兵士長だしてくれ」
「はー……仕方ない、そこで待ってろ」
仕方なく待っていると
「こいつしかいなかったわ」
「うお!?ドゥヌゲル!?」
何で6155じゃなくてヘリウズが……そもそもコイツ国に帰って来てたのかと
「とにかく伝えなきゃいけない事は『イチ』が連れ去れた、それも『ロボット』に」
「連れ去られたぁ!?それもロボットに!?」
「ああ間違いねぇよ」
「……でもな」
信用が無いのは当然だが、今は一刻を争う
「俺じゃ信用ねぇってんなら、街に行ってみろよ!アイツに庇われたガキとか……あと切り付けられた女とかいたぞ!?」
「うーん、あいつが負けた……ね」
「チッ、魔法も使えない奴は相変わらず頭がかてぇな」
「あ?テメェだって呪われてるくせに」
「……」
昔は魔法で稼いでいた、だが呪いで今はほとんど使えない
「ってか何でイチとお前が一緒にいたんだよ?」
「酒場で偶然出会ったんだよ、お前らと出会う前から知り合いだったからな」
「ものすごく馬鹿にしてただろ」
「仕返しと言わんばかりに煽ってきたけどな!?」
「そんな事イチがするか?」
この野郎
「……はぁ、もう知らね」
帰ろうとしたら
「これ何の騒ぎです?」
「6155!?いるじゃねーか!」
「飲み屋ではいいですけど、ここでは兵士長なので……立場がありまして」
「いいかこれだけ言うぞ、ロボットにイチが連れ去られた」
「成程」
「そいつのいう事信じるのか?」
「詳しくは中で聞きますので、とりあえず檻に来てください」
「は?」
檻に入れられた
「なんで知らせたのに、檻になんか入れられ無きゃいけねぇんだよ」
呪いの中で俊足の魔法を無理やり使ったから足がいてぇ
立ってるのが辛くなって地面に座った
「すみません、こちらも色々大変な事体になってまして」
「イチが誘拐されるよりかぁ?まぁいいけどよ」
「あと、どうして座ってるのか聞いても?」
「呪いがまだ解けてないなかで移動魔法無理やり使って来たっての!足いってぇから椅子くれ椅子……はー、なんでアイツの為にこんなめに遭わなきゃなんねぇんだ」
もうヤケクソでいいや、むかつくしどうせ文字通り日の当たる生活はしちゃいねぇ
「ロボットと言っていましたね」
「ああ」
「どのような特徴で魔物ではなくロボットだと分かったのですか?」
「足が車輪だった、あと歩く音が静か、暗殺にはちょうどいいだろうな……俺ならあのロボットを使ってイチを攻撃するつもりなら、待ち伏せしてグサっとするがな」
「ふむ」
「テメェ」
目がかすんできやがった、はーもう世の中クソだ
「ロボットはどこへ向かいました?」
「……」
「ドゥヌゲルさん?」
「はーくっそ、南の方だよ」
頭も痛くなってきたし、こんな事態になるなら旧世界の方が良かった
それなりに楽しかったからもう未練はねぇかなぁ
何かあったっけ?
「不味いですね、魔法を無理やり使ったせいで呪いが悪化してます」
「そんな事あるのか」
「色々話したいですし聞きたいですが、今はイチさんの捜索願いを出します」
「くたばってねーといいがな」
「それと、ヘリウズさんはここで彼を見張っていてください」
「いいけどよ……もう聞くことなくね?」
「知識がほんとうに乏しい」
「なんだとこら!」
「呪いが悪化しすぎると自殺してしまうんですよ」
「え」
「……特に彼みたいな人間はやりかねない」
「こいつ悪者だろ」
「私の飲み仲間でして、それに……」
ああ、なんか6155と酒飲んだ時に変な事いっちまったな
何だっけか?ああ思い出した
「それに?」
「ずっとスカウトしてたんですよ、兵士に」
「なんでだよ!?」
「戦闘を選択した魔族は珍しいですから」
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
偏食の吸血鬼は人狼の血を好む
琥狗ハヤテ
BL
人類が未曽有の大災害により絶滅に瀕したとき救済の手を差し伸べたのは、不老不死として人間の文明の影で生きていた吸血鬼の一族だった。その現筆頭である吸血鬼の真祖・レオニス。彼は生き残った人類と協力し、長い時間をかけて文明の再建を果たした。
そして新たな世界を築き上げた頃、レオニスにはひとつ大きな悩みが生まれていた。
【吸血鬼であるのに、人の血にアレルギー反応を引き起こすということ】
そんな彼の前に、とても「美味しそうな」男が現れて―――…?!
【孤独でニヒルな(絶滅一歩手前)の人狼×紳士でちょっと天然(?)な吸血鬼】
◆閲覧ありがとうございます。小説投稿は初めてですがのんびりと完結まで書いてゆけたらと思います。「pixiv」にも同時連載中。
◆ダブル主人公・人狼と吸血鬼の一人称視点で交互に物語が進んでゆきます。
◆現在・毎日17時頃更新。
◆年齢制限の話数には(R)がつきます。ご注意ください。
◆未来、部分的に挿絵や漫画で描けたらなと考えています☺
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
人外CPにはなりません
ストックなくなるまでは07:10に公開
3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる