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50話 狙われていたのは
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「うーん……ん?」
「起きた?」
「王妃様!!」
「ヴァイドさん、起きてすぐで悪いんだけど……これ何?」
何かの機械だが、6024と魔王には見覚えが無かった。
「ミナトの心臓付近にあって邪魔だから取ったゴミ」
「……よく分かった」
―――――――――――――――――――――――――――
魔王の城、会議室にて
「世界の謎は解けた、あとはバースディンの居所を掴めばいい」
「展開が早すぎてついていけねぇ」
「ヘリウズは旧世界からきた人間……いえ、この表現はおかしいですかね」
「ああもう訳わかんねぇけど敵は『バース・ディン』で魔王の父親だった、んで何かまだ企んでるんだな?」
「そうですね、おそらく魔王様を不死に近い状態にした理由と襲って来た理由がある筈」
「っていうか敵はゼルばかりなんで狙うんだよ?」
「え?さきほど狙われたのは王妃かと」
「でもゼルに当たってたのは?」
「敵が習ったのは恐らく貫通です、ゼルさんの背中から狙って砲撃が貫通すれば王妃に当たっていた」
「貫通しなかっただろ?未来の兵器なら貫通してたんじゃ」
「敵にも制約はあるのでしょう、旧世界の兵器で暗殺するなら全員眠らせるガスをまき散らしてマスクして殺す方が早い」
「おまえ決めつけ早くね?」
「……あくまで推測ですよ、それにゼルさんも邪魔だったのは確かだと思います」
「倒した筈のラスボスが味方になって本当の敵はラスボスのネタが古いが実際に経験すると気づかないな」
「……」
何だか、目がかすむ?
「王妃様?」
「気にしないで、ちょっと目が……忙しかったから疲れてるだけ」
「ん?ちょっと診せてみろ」
ヴァイドに言われて、会議中とはいえ目を見せた
「……これは!?」
「ね?大丈夫でしょ?」
「魔王様緊急事態です、王妃様呪われてます」
呪いって、この世界は結局科学の世界なのに何を?
「今すぐ寝かせてくる」
「ミナト、呪いって何?」
「魔法が使えなくなるもう一つの条件みたいなものだ、どこかで毒を盛られたか刺されたかもしれない」
「あ」
ゼルディンの身体に穴が開いた時に、一瞬身体が痛かったような気がしたのを思い出した。
「ええとゼルさんが怪我したときに……ちょっと痛かった、気が」
「急いで医務室に、6155はクローンども集めておいてくれ」
「……まぁ、はい」
―――――――――――――――――――――――――――
医務室にて
「ヴァイドさん、呪いってそんなにマズイの?」
「魔力を創る臓器から魔力が身体に一切廻らなくなってるんです」
「でもヘリウズさんとかは魔法つかえないよね?」
「魔法が使えるとか関係無しにこの『力』は皆あるものです、でなければ『太陽毒』から守れませんし」
「そっか太陽から降り注ぐ毒って年々強くなってるんだっけ」
1億年後であれば、太陽に殺されていなければむしろおかしいのである。
「俺はな、元々これを治療する仕事をしてたんだよ」
「治せるの?」
「気づいたのが早かったから、安静にしていれば何とか……」
「僕もうじき期限なんだけど大丈夫かな」
「本当に問題多いな王妃様!」
「俺の妻をッ責めるな!」
「敵にとって何で王妃がいると都合が悪いのか会議きいてて俺はなんとなく分かった」
「え?」
「あんたマジで自分の事だと分からなくなるんだな?お前さんがセックスすると敵の都合が悪いんだろコレ」
「起きた?」
「王妃様!!」
「ヴァイドさん、起きてすぐで悪いんだけど……これ何?」
何かの機械だが、6024と魔王には見覚えが無かった。
「ミナトの心臓付近にあって邪魔だから取ったゴミ」
「……よく分かった」
―――――――――――――――――――――――――――
魔王の城、会議室にて
「世界の謎は解けた、あとはバースディンの居所を掴めばいい」
「展開が早すぎてついていけねぇ」
「ヘリウズは旧世界からきた人間……いえ、この表現はおかしいですかね」
「ああもう訳わかんねぇけど敵は『バース・ディン』で魔王の父親だった、んで何かまだ企んでるんだな?」
「そうですね、おそらく魔王様を不死に近い状態にした理由と襲って来た理由がある筈」
「っていうか敵はゼルばかりなんで狙うんだよ?」
「え?さきほど狙われたのは王妃かと」
「でもゼルに当たってたのは?」
「敵が習ったのは恐らく貫通です、ゼルさんの背中から狙って砲撃が貫通すれば王妃に当たっていた」
「貫通しなかっただろ?未来の兵器なら貫通してたんじゃ」
「敵にも制約はあるのでしょう、旧世界の兵器で暗殺するなら全員眠らせるガスをまき散らしてマスクして殺す方が早い」
「おまえ決めつけ早くね?」
「……あくまで推測ですよ、それにゼルさんも邪魔だったのは確かだと思います」
「倒した筈のラスボスが味方になって本当の敵はラスボスのネタが古いが実際に経験すると気づかないな」
「……」
何だか、目がかすむ?
「王妃様?」
「気にしないで、ちょっと目が……忙しかったから疲れてるだけ」
「ん?ちょっと診せてみろ」
ヴァイドに言われて、会議中とはいえ目を見せた
「……これは!?」
「ね?大丈夫でしょ?」
「魔王様緊急事態です、王妃様呪われてます」
呪いって、この世界は結局科学の世界なのに何を?
「今すぐ寝かせてくる」
「ミナト、呪いって何?」
「魔法が使えなくなるもう一つの条件みたいなものだ、どこかで毒を盛られたか刺されたかもしれない」
「あ」
ゼルディンの身体に穴が開いた時に、一瞬身体が痛かったような気がしたのを思い出した。
「ええとゼルさんが怪我したときに……ちょっと痛かった、気が」
「急いで医務室に、6155はクローンども集めておいてくれ」
「……まぁ、はい」
―――――――――――――――――――――――――――
医務室にて
「ヴァイドさん、呪いってそんなにマズイの?」
「魔力を創る臓器から魔力が身体に一切廻らなくなってるんです」
「でもヘリウズさんとかは魔法つかえないよね?」
「魔法が使えるとか関係無しにこの『力』は皆あるものです、でなければ『太陽毒』から守れませんし」
「そっか太陽から降り注ぐ毒って年々強くなってるんだっけ」
1億年後であれば、太陽に殺されていなければむしろおかしいのである。
「俺はな、元々これを治療する仕事をしてたんだよ」
「治せるの?」
「気づいたのが早かったから、安静にしていれば何とか……」
「僕もうじき期限なんだけど大丈夫かな」
「本当に問題多いな王妃様!」
「俺の妻をッ責めるな!」
「敵にとって何で王妃がいると都合が悪いのか会議きいてて俺はなんとなく分かった」
「え?」
「あんたマジで自分の事だと分からなくなるんだな?お前さんがセックスすると敵の都合が悪いんだろコレ」
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