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48話 世界の真実
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6024は、監禁された部屋で静かに眠っていた
そこに魔王は訪ねたのだが、眠っているのが分かり起こさないように出ようとしたら
ベシベシと布団を叩く兵士長
「起きてくださーい」
「おい!?まだ寝てるだろ」
「もうお昼ですよ王妃」
目が覚めたら日が高く
「うわ!?寝すぎた!!この世界にも目覚まし欲しい」
「それより王妃、この世界が『未来』ってどういう事です?」
「月が遠い」
「それ何か関係あります?」
「……僕が旧世界で学んだことの一つに『天文学』があった、月は徐々に星から離れていたんだ」
「そして?」
「ここが僕らがいた世界から1億年後だとすれば、星の動きがちょうどピッタリ」
「え」
「異世界だとして、空の星がちょうどの移動する?」
「天文学は専門外なので知りませんでしたね」
「何時のまに計算してたんだ?」
「ゼルさんに計算機つくって貰った、それから天文学が出来る人に計算して貰ったの!」
「何時の間に!?」
皆が驚く中
「夕べようやく計算が終わって……それでね?敵についてもしかしたら分かったかもしれない」
「今まで一体何者が狙っているか検討もつかなかったのに、星で分かるのか?」
「んー、そもそも割と最初から怪しいなって思ってた人がいて」
「まさかお兄様だったりしますか!?」
「違うよ、でも惜しいかも」
「惜しい!?」
そう、全ての始まりは
「多分この世界の裏でうごいてるのは……バース・ディン」
ゼルとミナトの父親で、かなり力のある政治家である。
そして同時にクローンに施す『教育プログラム』を発明した者で、かつ終焉放送でミナトが最初に唱えた魔法が何故発動したのかも親による身体への仕込みがあったのであれば納得できた。
「お父様、が?」
「あーはい、辻褄あいました」
「6155?納得したのか!?」
「だってバース・ディンと言えば旧世界では有名な科学者ですし……ゼルディンの父親でしょう?」
「奴とはこの世界で出会ってはいないが、とすればだが死んだ筈の者まで何故?」
「嫌な事話すね?……文字通り転生したんだと思う」
「どういう事だ?」
「それは私が話ますね」
ゼルディンがいつの間にか部屋に入って来ていた
「兄さま?転生って……」
「私たちは皆死んでいる、正しくはオリジナルが死んでいるのです」
「死んでる?オリジナル?」
「ここに紙が二枚あります、片方に」
『旧世界産まれ育つ、名前はミナトでやがて1358と名乗る』
「そしてもう一方にこれを写します」
『旧世界産まれ育つ、名前はミナトでやがて1358と名乗る』
「元の紙を破きます」
ビリビリにしてしまった
「……残った方のこれが、私たちです」
「まさか全員が『クローン』なのか!?だが記憶はちゃんとーーー」
「記憶なんて脳が持ってるメモリーです、同じデータをそのまま写せばいい」
「しかし肉体は魔族に変化してるぞ人間は、何の必要があって?」
「ゼルさん」
「父さまが演説していました『強い者だけが生き残るのが正しい日本を創る』と」
強い者だけ、確かに転生したものは病人もいなければ子供もいない
そしてクローンは普通の人々よりも肉体が頑丈で血からもあった。
「思い出しましたよ、なんでミナトを守る為にあの男の傍で科学者やってたのか……」
「兄さま?」
「目を盗んで父の研究へアクセスして『異世界転生計画』を知って、そこには人間をエネルギーに変換する計画が」
パン
全員、意味が分からなかった。
ゼルディンの説明ではなくゼルディンの腹に穴があいていた。
胸の中央にそれはもう大きなものがである。
「え?」
そこに魔王は訪ねたのだが、眠っているのが分かり起こさないように出ようとしたら
ベシベシと布団を叩く兵士長
「起きてくださーい」
「おい!?まだ寝てるだろ」
「もうお昼ですよ王妃」
目が覚めたら日が高く
「うわ!?寝すぎた!!この世界にも目覚まし欲しい」
「それより王妃、この世界が『未来』ってどういう事です?」
「月が遠い」
「それ何か関係あります?」
「……僕が旧世界で学んだことの一つに『天文学』があった、月は徐々に星から離れていたんだ」
「そして?」
「ここが僕らがいた世界から1億年後だとすれば、星の動きがちょうどピッタリ」
「え」
「異世界だとして、空の星がちょうどの移動する?」
「天文学は専門外なので知りませんでしたね」
「何時のまに計算してたんだ?」
「ゼルさんに計算機つくって貰った、それから天文学が出来る人に計算して貰ったの!」
「何時の間に!?」
皆が驚く中
「夕べようやく計算が終わって……それでね?敵についてもしかしたら分かったかもしれない」
「今まで一体何者が狙っているか検討もつかなかったのに、星で分かるのか?」
「んー、そもそも割と最初から怪しいなって思ってた人がいて」
「まさかお兄様だったりしますか!?」
「違うよ、でも惜しいかも」
「惜しい!?」
そう、全ての始まりは
「多分この世界の裏でうごいてるのは……バース・ディン」
ゼルとミナトの父親で、かなり力のある政治家である。
そして同時にクローンに施す『教育プログラム』を発明した者で、かつ終焉放送でミナトが最初に唱えた魔法が何故発動したのかも親による身体への仕込みがあったのであれば納得できた。
「お父様、が?」
「あーはい、辻褄あいました」
「6155?納得したのか!?」
「だってバース・ディンと言えば旧世界では有名な科学者ですし……ゼルディンの父親でしょう?」
「奴とはこの世界で出会ってはいないが、とすればだが死んだ筈の者まで何故?」
「嫌な事話すね?……文字通り転生したんだと思う」
「どういう事だ?」
「それは私が話ますね」
ゼルディンがいつの間にか部屋に入って来ていた
「兄さま?転生って……」
「私たちは皆死んでいる、正しくはオリジナルが死んでいるのです」
「死んでる?オリジナル?」
「ここに紙が二枚あります、片方に」
『旧世界産まれ育つ、名前はミナトでやがて1358と名乗る』
「そしてもう一方にこれを写します」
『旧世界産まれ育つ、名前はミナトでやがて1358と名乗る』
「元の紙を破きます」
ビリビリにしてしまった
「……残った方のこれが、私たちです」
「まさか全員が『クローン』なのか!?だが記憶はちゃんとーーー」
「記憶なんて脳が持ってるメモリーです、同じデータをそのまま写せばいい」
「しかし肉体は魔族に変化してるぞ人間は、何の必要があって?」
「ゼルさん」
「父さまが演説していました『強い者だけが生き残るのが正しい日本を創る』と」
強い者だけ、確かに転生したものは病人もいなければ子供もいない
そしてクローンは普通の人々よりも肉体が頑丈で血からもあった。
「思い出しましたよ、なんでミナトを守る為にあの男の傍で科学者やってたのか……」
「兄さま?」
「目を盗んで父の研究へアクセスして『異世界転生計画』を知って、そこには人間をエネルギーに変換する計画が」
パン
全員、意味が分からなかった。
ゼルディンの説明ではなくゼルディンの腹に穴があいていた。
胸の中央にそれはもう大きなものがである。
「え?」
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