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46話 作戦
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一行はフリルの待つ城に戻って来たが、偶然であった6155の元同僚もつれて来ていた
「おまえ……出世したなぁ」
「色々ありまして」
城の大食堂で、王妃と魔王だと改めて説明して更に彼は驚き、そして不思議そうに他の魔族が様子を伺っていた
勇者と魔族が会話しているし、二人とも旧世界の話をしてるとあって皆が興味津々である。
「俺が王様の城に入れて貰えるとは思わなかったぜ」
「あとで働いてもらいますから」
「王妃様を抱えて飛べ……って俺でほんとにいいのかよ?」
「重いんです王妃様」
「失礼な事いってね!?気が付かなかった俺も悪いけどよぉ!!」
「それよりも、私たちは遊びに来た訳ではなく隣国の動きについて民代表として意見をくれませんか?」
「戦争が始まったらしいけど、今まで仲よかったはずの国で不思議ってくらいで―――」
この国と、隣国について話し始めた
最近此方の世界来たと言うだけあって国同士の評価に濁りは入らず、たんたんと感じた事を述べたのだ
貿易相手で彼らの国では布が貴重であり、取引をする国であり自分たちも被害に遭うかもしれない
それが結論だった。
「アンタは……王妃様はどっちの主張が正しいと思う?……思います?」
「ボク相手に態度は気にしなくていいよ?クローン相手に大変だろうから、でも……うーん」
「やっぱ貿易で困るのはマグシェルだし、ラビリスの方が悪いんかね?」
「戦争なんて互いに正義の主張のぶつかり合い、どっちも悪いとか思って無いよ」
「けど、それだと戦争が収まらないだろ、悪としてどっちかが負けなきゃ」
6024は結論を出した
「戦争そのもを止められると思う」
「まじで言ってるのか!?」
「ねぇ魔王様」
「急にどうした!?いつもミナトと呼んでいるのに……1358でもいいぞ!?」
うっかりとんでもない事を口走ったが、終焉放送を見ていないヨシロウはポカンとしていた。
「魔王様の力を両国の王は知ってるんだよね?」
「ああ」
「二人ともお城に招いたらいいんじゃないかな」
「は!?」
「魔王様の強さが分かっているなら、敵にはまわしたくないしこの国と貿易が絶たれて苦しくなるのも分かってくれるような気がする」
「……だが二人の王が出会って何になると?」
「さっき『食事屋』で聞いたんだ、二人は仲が良いのになぜって」
「それは俺も聞いている」
「僕らもこうして、この国へ来ているでしょ?さっき噂で同じようによく遊びにきていたって人々が話していて……ならどうしてそこを狙わないの?おかしいよこの戦争」
そう、互いの主張は王への不意打ちではなく『向こうが兵士を攻撃してきた』である。
「確かにそれはそうだが」
「……二人を合わせてみて、駄目ならその時はその時だけど手はうたなきゃいけない」
フリルは苦笑いだった、実権を王妃が握っているのである。
「王妃が決定していいのかしら?」
「いえ、王妃様のほうが魔王よりもはるかに政治に関しては上かと」……ほんとに聡明な方ですね」
「エラー品じゃねぇの?」
「まぁ貴方しか意味分からないでしょうからいいでしょう、Aシリーズです」
「A!?よくそんな『もん』に尻にしかれてるな……」
「おまえ……出世したなぁ」
「色々ありまして」
城の大食堂で、王妃と魔王だと改めて説明して更に彼は驚き、そして不思議そうに他の魔族が様子を伺っていた
勇者と魔族が会話しているし、二人とも旧世界の話をしてるとあって皆が興味津々である。
「俺が王様の城に入れて貰えるとは思わなかったぜ」
「あとで働いてもらいますから」
「王妃様を抱えて飛べ……って俺でほんとにいいのかよ?」
「重いんです王妃様」
「失礼な事いってね!?気が付かなかった俺も悪いけどよぉ!!」
「それよりも、私たちは遊びに来た訳ではなく隣国の動きについて民代表として意見をくれませんか?」
「戦争が始まったらしいけど、今まで仲よかったはずの国で不思議ってくらいで―――」
この国と、隣国について話し始めた
最近此方の世界来たと言うだけあって国同士の評価に濁りは入らず、たんたんと感じた事を述べたのだ
貿易相手で彼らの国では布が貴重であり、取引をする国であり自分たちも被害に遭うかもしれない
それが結論だった。
「アンタは……王妃様はどっちの主張が正しいと思う?……思います?」
「ボク相手に態度は気にしなくていいよ?クローン相手に大変だろうから、でも……うーん」
「やっぱ貿易で困るのはマグシェルだし、ラビリスの方が悪いんかね?」
「戦争なんて互いに正義の主張のぶつかり合い、どっちも悪いとか思って無いよ」
「けど、それだと戦争が収まらないだろ、悪としてどっちかが負けなきゃ」
6024は結論を出した
「戦争そのもを止められると思う」
「まじで言ってるのか!?」
「ねぇ魔王様」
「急にどうした!?いつもミナトと呼んでいるのに……1358でもいいぞ!?」
うっかりとんでもない事を口走ったが、終焉放送を見ていないヨシロウはポカンとしていた。
「魔王様の力を両国の王は知ってるんだよね?」
「ああ」
「二人ともお城に招いたらいいんじゃないかな」
「は!?」
「魔王様の強さが分かっているなら、敵にはまわしたくないしこの国と貿易が絶たれて苦しくなるのも分かってくれるような気がする」
「……だが二人の王が出会って何になると?」
「さっき『食事屋』で聞いたんだ、二人は仲が良いのになぜって」
「それは俺も聞いている」
「僕らもこうして、この国へ来ているでしょ?さっき噂で同じようによく遊びにきていたって人々が話していて……ならどうしてそこを狙わないの?おかしいよこの戦争」
そう、互いの主張は王への不意打ちではなく『向こうが兵士を攻撃してきた』である。
「確かにそれはそうだが」
「……二人を合わせてみて、駄目ならその時はその時だけど手はうたなきゃいけない」
フリルは苦笑いだった、実権を王妃が握っているのである。
「王妃が決定していいのかしら?」
「いえ、王妃様のほうが魔王よりもはるかに政治に関しては上かと」……ほんとに聡明な方ですね」
「エラー品じゃねぇの?」
「まぁ貴方しか意味分からないでしょうからいいでしょう、Aシリーズです」
「A!?よくそんな『もん』に尻にしかれてるな……」
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