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37話 Aの来訪
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「そういう訳で、私は他の方とちがって……人間を嫌ってはいないんですよ」
兵士長の話は終わったのだが
「私ちょっと泣きそう」
「え」
「自分もです、いい主人に巡り合えたのですね」
「私は今、魔王様の部下ですよ今も十分よきマスターですが……さて、順番にどうぞ」
「流石に兵士長ほどエピソードありませんよ」
「でも一応話しておきますか、私はフライカーの試運転をしてました」
フライカーというのは空を飛ぶ車の事で、たまに『落ちる事故』がなくもない為に
最初の試運転をクローンでする会社が多かった
そして6000番系列とは顔が違う者が
「俺は2579、運びクローン」
「ふっる」
「お爺さんと孫くらい違いますね」
「おい715?お前いちばん年くってるだろ!」
「勘違いしてるようですが私はディープランド社ではなく、オクション社製です」
「あー」
クローンを作っていた会社はいくつかある、顔をそっくりに作って売った会社だってある
「ようするに私は6000の方々のパチモノという事になります」
「確かに人間からすればそうかもしれませんが、造った会社が違うくらいどうという事は無いですね」
「……ありがとうございます、兵士長」
次の兵士が口を開く
「自分の話を……」
「やっほーロック君!!」
突如入って来た女性に、何ごとかと皆が驚いた
「どなたです?」
「僕?名前はミルクだけどAシリーズって言った方が分かりやすいかな~?」
「Aシリーズ!?妃の他に純正の方がいらしたのか!」
「しかしよくある顔立ちだとしか、クローンだとは思った事がないな?」
「僕たちAシリーズはそもそも顔はパーツ取り替え出来るもん、皆ちがう顔してるよー?」
「そうだったんですね」
「ロック君に呼ばれてきたんだけど、どこ?」
一人のクローンが手を挙げた
「ロックは私です本名は6009、兵士長、自分はクラブの兵です」
「お城には来ちゃ駄目って言ってたのに、急にどうしたの~?」
「王妃様の命令により、旧世界でのクローンたちの記憶を集めよとの事でして」
「僕らAシリーズなんて基本的にセックスの記憶ぐらいしかないよ?」
「それでも構いません」
むしろ、王妃の『教育』について詳しくない者が多く
兵士が彼女をつれてきた理由など『それが聞きたい』である
ただ6155は王妃がAシリーズがいることを知らなかった筈であり
彼女からの話を聞くことになるのは想定外なのではと少し不安だった。
「んー、僕の場合はマスターが何人もの友達をつれてきてずっと相手させられてたかなぁ」
「ふむ、一人では無かったのですね」
「抵抗出来ないように首輪させられて、前の穴はまだいいんだけど後ろが結構痛くて」
「……そうですか」
「あと精液飲まされるのは本当に辛い、鼻塞がれて飲むしかない」
生々しいなぁと兵士たちは聞いていたのだが
ボタッ
突然兵士長が、胃酸を吐いた
「大丈夫です!?」
「私は、いいので……」
「ちょっと医務室で大人しくしててください、ヘリウズさん呼んで来ます」
兵士長の話は終わったのだが
「私ちょっと泣きそう」
「え」
「自分もです、いい主人に巡り合えたのですね」
「私は今、魔王様の部下ですよ今も十分よきマスターですが……さて、順番にどうぞ」
「流石に兵士長ほどエピソードありませんよ」
「でも一応話しておきますか、私はフライカーの試運転をしてました」
フライカーというのは空を飛ぶ車の事で、たまに『落ちる事故』がなくもない為に
最初の試運転をクローンでする会社が多かった
そして6000番系列とは顔が違う者が
「俺は2579、運びクローン」
「ふっる」
「お爺さんと孫くらい違いますね」
「おい715?お前いちばん年くってるだろ!」
「勘違いしてるようですが私はディープランド社ではなく、オクション社製です」
「あー」
クローンを作っていた会社はいくつかある、顔をそっくりに作って売った会社だってある
「ようするに私は6000の方々のパチモノという事になります」
「確かに人間からすればそうかもしれませんが、造った会社が違うくらいどうという事は無いですね」
「……ありがとうございます、兵士長」
次の兵士が口を開く
「自分の話を……」
「やっほーロック君!!」
突如入って来た女性に、何ごとかと皆が驚いた
「どなたです?」
「僕?名前はミルクだけどAシリーズって言った方が分かりやすいかな~?」
「Aシリーズ!?妃の他に純正の方がいらしたのか!」
「しかしよくある顔立ちだとしか、クローンだとは思った事がないな?」
「僕たちAシリーズはそもそも顔はパーツ取り替え出来るもん、皆ちがう顔してるよー?」
「そうだったんですね」
「ロック君に呼ばれてきたんだけど、どこ?」
一人のクローンが手を挙げた
「ロックは私です本名は6009、兵士長、自分はクラブの兵です」
「お城には来ちゃ駄目って言ってたのに、急にどうしたの~?」
「王妃様の命令により、旧世界でのクローンたちの記憶を集めよとの事でして」
「僕らAシリーズなんて基本的にセックスの記憶ぐらいしかないよ?」
「それでも構いません」
むしろ、王妃の『教育』について詳しくない者が多く
兵士が彼女をつれてきた理由など『それが聞きたい』である
ただ6155は王妃がAシリーズがいることを知らなかった筈であり
彼女からの話を聞くことになるのは想定外なのではと少し不安だった。
「んー、僕の場合はマスターが何人もの友達をつれてきてずっと相手させられてたかなぁ」
「ふむ、一人では無かったのですね」
「抵抗出来ないように首輪させられて、前の穴はまだいいんだけど後ろが結構痛くて」
「……そうですか」
「あと精液飲まされるのは本当に辛い、鼻塞がれて飲むしかない」
生々しいなぁと兵士たちは聞いていたのだが
ボタッ
突然兵士長が、胃酸を吐いた
「大丈夫です!?」
「私は、いいので……」
「ちょっと医務室で大人しくしててください、ヘリウズさん呼んで来ます」
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