14 / 60
14話 初夜
しおりを挟む場所を魔王の寝室へと移した
「もし明日、奥方が記憶喪失になっていたら、真相全部全員に話して魔王討伐に乗り出しますからね?おやすみなさい、あと6024様にくれぐれも乱暴されぬようにお願いします」
一礼だけして部屋を出て行った為、二人きりになった。
「その……傷はどうだ?」
「魔法って凄いね、もう痛まないよ」
「怒っているか?」
「ううん、それよりまた会えて良かった」
魔王の肩がブルブルと震える、噛んだ唇から血が出ていた
「私はっ、あなたを騙していたんですよ!?」
城中に響く程、泣くように叫ぶ声が轟いた。
「いいよ」
「何で許せるんですか、教育が……おかしいんですか?」
「あ、でも一個許せない事ならある」
「何です!?」
「妾にしてくれなかったの怒ってるからね!」
「それ、は」
「……頭では分かってるつもりなんだ、妾よりも妻の方が偉いって、けれど選べるなら妾が良かった」
「ならば、この婚約を破棄しますか?」
「僕を丁寧に扱ってくれた皆が困るような事、出来ないよ?」
「それでも貴方が望むならば、私は優先しますよ」
少し考えてみたが、答えは同じだった
「妻でいいよ」
「本当に申し訳ない」
「いつか、僕に色んな事を話して欲しいけど」
服を脱いでベッドに座る6024、隣に来いと合図をしたので魔王は隣に座る。
「今は、愛してくれる?」
「……分かりました」
服を脱いだ魔王の身体には、痣が大量にあった。
6024は何があったのか聞きはせずに、キスを強請ってしてもらった。
指が合わさり長い舌が喉まで犯しに来た。
だが、苦しくは無かった。
「ん、ふ……っ」
ちゅぷ、舌が離れて少しむくれる顔をする6024だったが
抱えられてうつ伏せにさせられ、肛門にローションが垂らされた。
痛みに耐えるために目を瞑るが思っていた程の痛みどころか、舌が入って来た快楽に思わず声がでた。
「ひゃんっ!?……ご、ごめん」
「これは本来、気持ちい事なんですよ」
「好きな人ならって聞いたから、1358も僕の事好きで嬉し……んぅ!?」
また中をいじられる、奥まで魔族の長い舌が入って来ている。
くちゅくちゅと水音をわざと響かせながら甘い刺激ばかりを与える、耐えるものの違いに混乱するものの気持ちがいいことは確かに分かっていた。
「舌ではこれくらいで、入れますが痛むようなら言って下さい」
「言わなきゃ、駄目?」
「……怪我をさせたくないんですよ、体内への治癒魔法は難しいですから」
「全部いっていいのなら、前から君に抱かれてみたかった」
「え」
「人間みたいに好きな人と出来るようになりたかった」
しばらくの沈黙のあと、小声で入れますよと魔王は言った。
静まり返ってなければ聞き逃したかもしれない、だから優しさは聞こえていた。
身体に入ってくる、好きな人の身体は今までで一番大きく感じたのに、今までで一番すんなりと受けれる事が出来た。
ゆっくりと出し入れの動きが始る。
「あ、う……んっ!」
「声を我慢しなくていいですよ、聞こえても問題ありませんから」
「ふ、んっ……いっ……気持ち、いいっ」
「もっと良くしましょうか?」
「え、あぁ!?」
今までの非ではない箇所に、弱点とでも呼ぶべき箇所を突かれる
気持ちいいのだがそれは早すぎて強すぎた
「あ、やぁっ、駄目、もっと……ゆっくりっ!」
「すみません焦りました、ここですよね?」
トントンと、適度な優しさで揉まれるように擦られた。
「くっ、来るッ、何か」
「すみません、中に出させて下さい」
「いいよ……全部僕に、入れて?」
互いに果てたが、それでもまたキスをした
「もうちょっと、駄目?」
「いくらでも、プリンセス」
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
偏食の吸血鬼は人狼の血を好む
琥狗ハヤテ
BL
人類が未曽有の大災害により絶滅に瀕したとき救済の手を差し伸べたのは、不老不死として人間の文明の影で生きていた吸血鬼の一族だった。その現筆頭である吸血鬼の真祖・レオニス。彼は生き残った人類と協力し、長い時間をかけて文明の再建を果たした。
そして新たな世界を築き上げた頃、レオニスにはひとつ大きな悩みが生まれていた。
【吸血鬼であるのに、人の血にアレルギー反応を引き起こすということ】
そんな彼の前に、とても「美味しそうな」男が現れて―――…?!
【孤独でニヒルな(絶滅一歩手前)の人狼×紳士でちょっと天然(?)な吸血鬼】
◆閲覧ありがとうございます。小説投稿は初めてですがのんびりと完結まで書いてゆけたらと思います。「pixiv」にも同時連載中。
◆ダブル主人公・人狼と吸血鬼の一人称視点で交互に物語が進んでゆきます。
◆現在・毎日17時頃更新。
◆年齢制限の話数には(R)がつきます。ご注意ください。
◆未来、部分的に挿絵や漫画で描けたらなと考えています☺
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
人外CPにはなりません
ストックなくなるまでは07:10に公開
3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

カランコエの咲く所で
mahiro
BL
先生から大事な一人息子を託されたイブは、何故出来損ないの俺に大切な子供を託したのかと考える。
しかし、考えたところで答えが出るわけがなく、兎に角子供を連れて逃げることにした。
次の瞬間、背中に衝撃を受けそのまま亡くなってしまう。
それから、五年が経過しまたこの地に生まれ変わることができた。
だが、生まれ変わってすぐに森の中に捨てられてしまった。
そんなとき、たまたま通りかかった人物があの時最後まで守ることの出来なかった子供だったのだ。

僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる