宇宙人との規格外恋愛をした~愛されてるのは彼だけです~

宝者来価

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2話 1時間目 交流

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「では交流ということで……既に色々と気になっていることを是非、地球人のクラスメイトに聞いてみましょう」

 と、こういうワケで学園生活やっていればたまにある机をくっつけて喋るという状態。

「何でも聞いて下さい!!」
「彼氏いる?」
「……いません!!」

 タコ足とサングラスが目立つ【タイム星人:クロノ・スタシス】さん。
彼からされた最初の質問はいきなりのまるでナンパみたいな表現。
 いや宇宙では普通かもしれない、クラスメイトに既婚者とかいるかもだし。
 している相手としていない相手でミセス(ご婦人)になるかミス(お嬢さん)になるとかそういうのは全然あり得る。

「あらー、じゃあ狙えるってことかしらねぇ」
「えと?」
「ゴド星人は嫌かしらぁ?」
「そ、そんなことないですけど……」
「逆にゴド星人のアタシに質問してもいいわよ」
「何のために地球へ?」
「そうねぇ、【ゴド様の命令】よ」
「ゴド様?」
「まぁ、あんたらでいう【神様】が一番近いかしらね」

 宇宙にも宗教があるというのは有名な話。
 でも、王様とかならともかく神様?
 よほどの力があるとかでそう呼ばれているってところかな……。

「ゴボゴボ」
「えーと、私の耳では聞き取れないようです」
「ゴボゴボ……『年齢は?』」
「15歳です」

 え? という感じの反応をされた。
 確かに嘘といえば嘘――でも戸籍って意味では15歳。
 首をかしげるウルトラ・ソールさん。

「赤ちゃんには見えませんわね」
「あーそっか、地球では0~3歳ぐらいまでを『赤ちゃん』って呼ぶの」
「では大人は何歳からですの?」
「18歳かな」
「それはまだ赤ちゃんですわ」
「大人って何さいから?」
「三千歳は最低でも超えていませんと」
「人間は100年で死ぬけど」
「短命すぎませんこと!?」

 ハムスターの寿命を聞いた時みたいな反応された。
 しかし嘘をついてる訳じゃないけど、やっぱり微妙な反応をされる。
 それは宇宙人には嘘というかごまかしまで地球人より敏感。

 かといって『異世界転生したら女だった』は信じてもらうの難しいじゃん。
 そう、私は元の宇宙人が襲来しない世界では男性で三十年ほど生きてトラック異世界転生した。
 異世界転生っていうけども日本なのは変わらない。

「……まぁ秘密の一つや二つは分かる、他に質問したいこともあるだろ?」

 ハンティング・ドッグさんありがとう。
 再びクロノ・スタシスさんが手をあげた。
 下半身はタコでも上半身はそこそこ地球人っぽい。

「じゃあ俺ちゃんから、趣味は?」

 お見合いかな?

「ええと、宇宙人の情報をインターネットで漁って、ブログを更新することです」
「可愛いじゃん」
「そ、そうですか?」
「時々『趣味は星を一個破壊して様子を眺める』なんていうのもいるからさぁ」
「なるほど」

 確かにそれと比べたら可愛いシュミなのかもしれない。
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