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117話 寂しさに耐えられなくて

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タカヒロ視点

「お帰り」

メルドが家で料理を作って待っていた

「ただいま兄貴」
「お夕飯3人分つくったからラギちゃん呼んで」
「……うん」

端末で連絡した
テレポートである

「メルドさん!!」
「ごはん食べていくよね」
「うん、メルドさんのご飯食べたい!!」


食事を3人で食べつつ


「寝ぼけてダブちゃん殺す所だったよー(笑)」
「マジか」
「これ美味しい、すっごく美味しい!!」
「ラギちゃんは俺ちゃんのご飯気に入ったの?」
「うんっ」
「ねぇ寂しいから一緒にいてよ」
「……僕はいいですよ?」

宙を見上げるメルド

「どうしたんだ?」
「第三教団ってまだいるんだねぇ」
「何見てんだ本当」
「世界かなぁ……ねぇラギちゃん」
「何ですか?」
「随分ハマったねぇ」
「え」

ハマった?

「何に?」
「エビルエナジーを産むのにだよ」
「あれはっ、僕が使う分を補充するためにっ!!」

顔が赤いが

「今更照れなくてもいいだろう?ただの補充なのに」
「えーと」
「あはは……恥ずかしいって感覚がやっと育ったんだね」

なでなで

「これ大好き」
「……」

メルドが泣いていた

「え」
「メルドさん!?」
「……駄目、これ、消えたらやだ」




========================
)(’&%$#$%&’(

========================


「えっ」

一瞬ガチで宇宙規模でヤバい事が起きた事は理解できた


「ねぇ嫌いになった?」

ラギが床に倒れていた

「ラギ!?」
「……久しぶり、レッド」
「久しぶり?」
「いっぱいメルドさんと、遊んでた、よ」
「いっぱい千切ったから嫌いになった?」

千切った!?


「ラギに酷い事したのか!?」
「うん、愛されちゃったから、これでバイバイ無い?」
「……何したって無駄だろうがよ」
「そうだね」

ラギは大人の姿をしていた
高校生のようなあどけなさが消えて
青年にしか見えない

「僕はメルドさんの事、好きだよ」
「……」
「いっぱい痛かったけど、一緒にね、沢山いたくてやってただけだから、ね?」
「寝るぞもう!!子守歌でも歌ってやらぁ」

メルドは嬉しそうに布団を用意してラギを抱きかかえた


「歌 っ て」
「僕も聞きたい、久しぶりにレッドの声が」

布団を軽く叩きながら子守歌を
二人とも穏やかな顔で
さっきまでメルドはラギを痛めつけていたのは確かなんだろう


「……お休みッ!?」


メルドではない


『こんにちは』
「……こんばんはだろ」

二人の目を塞いだ

『何て可愛い子たちでしょうね』
「ああそうだな」

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