大悪神 ヒーローが悪落ちする話

宝者来価

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108話 この運命を受けた君たちへ

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籠のロビーに来たら


「久しぶり~」
「……先輩、起きたんですね」

後輩がいた


「ロイドちゃんまだ正気?」
「えーと」
「隣のこのこだれ?」
「俺はキリタ、ロイドの友達」

お友達が出来たのか、そうかぁ


「良かったね」
「……一番上の危険な籠の人?」
「そう」
「でもどうしてロイドのお友達が生きてるの?」

ネクロフィリアなのに


「説得したんだ」
「できたんだ?」
「死んじまった友達とはもうゲームで気ねぇしごはんも食べれねぇって」
「……それで友達になったの?」
「お試し期間?」
「俺は一生ダチのつもりでいるけどな」

「そう『一生』だけなの?」

ヒトは100年で死んじゃう

「……ああ俺が死ぬまでは友達のつもりだ」
「短いね」
「死んだ奴は友達じゃねぇ、だったものだからな」

正気なうちぐらいは楽しくやってもらいたいなぁ


「そっか」

他の子も知りたくてテレポートした
まずはマキアの部屋に



「――――すぅ」
「あは」

ベッドでお休み中、きゃわわって奴?
額にキスした俺外国人みたいだね


「ん……メルドちゃん?」
「覚えていてくれたのうれぴぃ」
「おねんねしてるとね……皆もねんねする」
「そっか」

礼音の部屋にワープした



「乙女の部屋にワープでくるんじゃないわよ!」

ビンタされた


「痛い」
「……で、アンタどうしたの?」
「2か月寝てたから『元気』かなぁって」
「アンタと違って私は100越えたばかりだからねぇ」
「赤ちゃん?」
「0がふたつ違うわよ?」
「……元気?」
「ええ、この通り元気……あんたは1000歳で認知症にでもなった?」
「かもしれなーい、じゃあ行くね」

ダブの部屋にダブはいなくて
ヒーローの基地にやってきた


「ここかなぁ」

臨時体勢になるヒーロー基地
悪が攻め入ったので当然だろう


「よぉ籠の悪神、何しに来た?」

知らない人だ

「人探し」
「誰をだ?」
「……忘れた」

誰だっけ、もう覚えて無い
遊んで貰おうかな?
指をならそうとして止められた


「籠の悪神同志で戦ったら不毛だろうが」
「……カゴ?」
「やっぱりお前俺の事分からないんだな?」

なんの話だっけ?

「そうだ、遊んで貰おうとしてたんだった」
「……分かった」

触れた部分にエビルエナジーを放出する


「はっ……気持ちいい、じゃねぇか?♡」
「でしょう?あれ?」

悪神化しない?

「お互いに終わらない身体にされた身だからな」
「……君、ダブちゃん?」


やっと顔が見えた気がした


「はっ……さんざん喰らってきたからな……ッ♡♡」
「気持ちいい?」


ごぷっ♡、ぼたっ♡

触れた部分がエビルエナジーであふれてこぼれおちていく


「こんな悲しい事するなよ、なぁ?」
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