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93話 謎のヒーロー
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ドライブ視点
「ヒーロー志願です」
死ぬほど怪しいヒーロー志願の後輩が来た
ローブを被っていて悪役にしか見えない
だが持ってきた推薦書は
「タカヒロさんの!?」
「……うん、間違いないわね」
未(ひつじ)先輩が言うが
「でも怪しくないですか!?」
「名前は……シーゴね」
「ちょっと複雑な事情があって顔を隠してます」
「顔を見られると不味いのかよ?」
「はい」
やっぱり怪しい
「納得できないのも分かるけれどタカヒロが『自分の代わり』で寄越したのよ?」
「……」
「あとラギさんからお兄さんを預かってます」
「え!?お兄さんを預かる!?」
「メルドのトラブルおっ……タカヒロさんが、ダブさんのトラブルにラギがついてます」
未はそれをきくと
「ダブ?」
「ええまぁ……ついに『来た』とでもいいますかね?」
「闇人形を預かっただけ?」
「一応エビルエナジーも少しだけなら操れますよ俺」
「はぁ!?悪神じゃねぇか!!」
それでもタカヒロさんの推薦なので彼を受け入れる事に成った
「俺の部屋はタカヒロさんから使っていいって言われてます」
「は?」
「……他の部屋でもいいですけど」
「タカヒロが使えって言ったならいいわ」
「本当に言ったかどうか分からないですよ!?」
「あいつの部屋に重要なものなんか無いわよ?」
「でも……」
何で臨時でよこしたんだろう?
俺もいるのに頼りにならないから?
だからってこんな怪しい奴を寄越すなっての
「あら新しいヒーローちゃん?」
「……どうも」
「部屋はどこを使うのかしら?」
「タカヒロさんから自分の部屋を使っていいと」
「へぇ」
べろり
「……ふぅん?」
「もういいです?」
巳(へび)先輩(女)に舐められて無反応
「あんた何者なんだよ」
「……俺はただ知ってるだけだ」
「はぁ?」
「タカヒロさんが復帰したら俺はここを去るしその間ぐらいは仲良くしよう」
「俺が先輩なのに!」
シーゴはタカヒロさんの部屋に入ってしまった。
「かっかするのも分からなくは無いけどねぇ……」
「怪しいですよ!?」
「年よりの小言だけどね、怪しいと思うならそれこそ態度に出さず調べるのが一流のヒーローよ」
「……巳さん年いくつなんです?」
「そこは言えないわぁ」
やがて夜になり食堂へいくと怪しいヒーローが食事をしていた
フードは被ったままで器用に食べている
いつもタカヒロさんが頼んでいたメニューなのがまたムカつく
「……」
「よっ」
「うわ!?」
「どうも申ですよっと」
「先輩も新ヒーローに賛成派です?」
「ん~」
「やっぱり怪しいっすよね!?」
「タカヒロからさっき連絡がきてな……シーゴを頼みますってよ」
「え」
食事を終えたシーゴはなんだかよろよろと立ち上がった
何かが落ちたように見えた
「?」
気に成ったので彼がいなくなってから座っていた席を確認
机に水が一滴こぼれていただけだった
「ヒーロー志願です」
死ぬほど怪しいヒーロー志願の後輩が来た
ローブを被っていて悪役にしか見えない
だが持ってきた推薦書は
「タカヒロさんの!?」
「……うん、間違いないわね」
未(ひつじ)先輩が言うが
「でも怪しくないですか!?」
「名前は……シーゴね」
「ちょっと複雑な事情があって顔を隠してます」
「顔を見られると不味いのかよ?」
「はい」
やっぱり怪しい
「納得できないのも分かるけれどタカヒロが『自分の代わり』で寄越したのよ?」
「……」
「あとラギさんからお兄さんを預かってます」
「え!?お兄さんを預かる!?」
「メルドのトラブルおっ……タカヒロさんが、ダブさんのトラブルにラギがついてます」
未はそれをきくと
「ダブ?」
「ええまぁ……ついに『来た』とでもいいますかね?」
「闇人形を預かっただけ?」
「一応エビルエナジーも少しだけなら操れますよ俺」
「はぁ!?悪神じゃねぇか!!」
それでもタカヒロさんの推薦なので彼を受け入れる事に成った
「俺の部屋はタカヒロさんから使っていいって言われてます」
「は?」
「……他の部屋でもいいですけど」
「タカヒロが使えって言ったならいいわ」
「本当に言ったかどうか分からないですよ!?」
「あいつの部屋に重要なものなんか無いわよ?」
「でも……」
何で臨時でよこしたんだろう?
俺もいるのに頼りにならないから?
だからってこんな怪しい奴を寄越すなっての
「あら新しいヒーローちゃん?」
「……どうも」
「部屋はどこを使うのかしら?」
「タカヒロさんから自分の部屋を使っていいと」
「へぇ」
べろり
「……ふぅん?」
「もういいです?」
巳(へび)先輩(女)に舐められて無反応
「あんた何者なんだよ」
「……俺はただ知ってるだけだ」
「はぁ?」
「タカヒロさんが復帰したら俺はここを去るしその間ぐらいは仲良くしよう」
「俺が先輩なのに!」
シーゴはタカヒロさんの部屋に入ってしまった。
「かっかするのも分からなくは無いけどねぇ……」
「怪しいですよ!?」
「年よりの小言だけどね、怪しいと思うならそれこそ態度に出さず調べるのが一流のヒーローよ」
「……巳さん年いくつなんです?」
「そこは言えないわぁ」
やがて夜になり食堂へいくと怪しいヒーローが食事をしていた
フードは被ったままで器用に食べている
いつもタカヒロさんが頼んでいたメニューなのがまたムカつく
「……」
「よっ」
「うわ!?」
「どうも申ですよっと」
「先輩も新ヒーローに賛成派です?」
「ん~」
「やっぱり怪しいっすよね!?」
「タカヒロからさっき連絡がきてな……シーゴを頼みますってよ」
「え」
食事を終えたシーゴはなんだかよろよろと立ち上がった
何かが落ちたように見えた
「?」
気に成ったので彼がいなくなってから座っていた席を確認
机に水が一滴こぼれていただけだった
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