87 / 123
第84話 医者と悪と英雄
しおりを挟む「これで、あとは様子を見ましょうか」
「ハチコちゃん、お疲れ様」
「まーったく男子共はすぐやってくれ、って無茶振りするのよねぇ」
「いつまでたっても男の子はお子様な事、あるねぇ」
「一緒にお茶会しよう?」
「あらいいわね、私珈琲とアイスが欲しいわ」
女性陣メンタル強いな!?
「ええとダブさん、伊能さんって悪神相手にそんな親しげに話すような感じなんです?」
「俺もよくわからん、ただあの人昔からなんかメルドすら凌駕してたから」
「マジっすか!?」
「何て言うか……変な話だが、メルドのやつ伊能が怖いらしくて」
恐い?ウガマが怖いなら理解できるが彼女ただの人間の筈では?
耳につけていた通信機に、突然の知らせ
ピコンピコンピコン!
「なんだこの合図……しかも誰も何も言ってこない?」
「どうした?」
「なんか『ぴこん』って三回」
「バカ野郎!!それ基地が襲撃されたときの合図だぞ!?」
「えっ」
1年現場から離れていたせいか、そういえばそうだったようなと
「……やれやれ」
「えっレーネ、どうし」
「『時間停止』」
パチン
悪神レーネの指が鳴る、でも自分たちは動けた
「えーと」
「さ、お茶にしましょ」
「今のってなぁに?」
「ここ以外の時間を止めただけよ」
悪神がいなかったら世界は平和だけど
悪神がいれば世界滅ぶ事なさそう
でもメルドの暴走は止めないと
「レーネさんすごいね」
「これセックスでも使えるのよ?」
「そうなんだ」
「興味あるけど、立ち話してないで部屋のほう行きましょ」
「はーい」
「それもそうねぇ」
すげぇ、悪神を従えてる!?
「ねぇレッド、伊能さんって、何者?」
「俺は医者としか……」
「この状況でお前らも呑気だな」
「あの様子で時間が止まって無い訳ではなさそうですし、俺ここ最近ずっと『過去』にいたので」
「何言ってんだおまえ?」
「ウガマのせいでタイムスリップしてました」
「へぇ」
「信じて貰えるんですね」
「俺もウガマに恐竜のいた時代に行かされて大変な思いしたことあってな」
「それで」
にしても
「『処置は終わった』って、薬なんか悪神に効くんでしょうか?」
「毒つかうヒーローが昔いたけど、メルドの奴ぶちぎれしてたから効くんだろうな」
「そうなんですか」
びくっ
自分ではない、肉の塊となったメルドが大きく動いたのだ
嫌な予感が激しく全身を駆け巡った
滝のような汗がふきだして来る
「……レッド、俺たち何かミスったと思うか?」
「悪神なのに汗すっごいなにこれ!」
「ロイドも分かるか?じゃあ、この予感は正しいんだろうな……?」
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる