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第75話 タイムスリップ1
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体中が、痛い、コアのエナジーが尽きたのだろうか
「お前大丈夫か…?」
誰かに声をかけられ、目が覚める
嫌な顔がすぐそばにあった
「げっメルド!?」
「める?俺は周作、おまえは?」
「……しゅう?俺は、高広」
様子がおかしい、全体的に服装が古い
体中が痛くて何故かほとんど動かない
周りの風景は町ではなく深い深い森の中だった
「怪我してるのか、狼に襲われたんだな……旅人か?」
「え、えと」
「俺の家に来て良いぞ、一人ぐらいなんとかしてやるから」
背負われて、ボロい家に連れてこられた。
「あっお兄ちゃんだ!」
「お帰りー」
「兄ちゃん!」
3人の、弟と妹がいるのか、前にこの顔を見た、気がする
「ツボミ、この人怪我してるみたいなんだ」
「えっ!?大変!」
「ヨキチ、リンタ、お湯沸かしてくれ」
「分かった!」
「すぐ沸かすよ」
ボロい布団に寝かされた
となりに寝ている人がいて
「ごめんなさいね私も、手伝えればいいのだけど」
「母さんは病気なんだから無理しちゃ駄目だって!」
「お客様、出来た子供たちですからどうかご安心を」
「こっちこそすみません、怪我の看病してもらって」
「いい子たちでしょう?」
怪我を洗って貰い、布を巻かれた
「痛ッ」
「これで処置はおわりだ、幸い怪我も浅いしまた歩けるな」
「良かったー!」
「ねぇオジサン、オジサンって旅人なの?」
「えっと」
「無理に言う必要なんかないからな、あんな所で狼に襲われるなんざついてなかったな本当」
「……いえ、こちらこそ」
「俺は畑に行ってくる、お前たちはこの人を診ててあげてくれ」
「「はーい」」
周作が外に出て行ってしばらくして
「トイレ……」
「こっちだよ」
恐らく一番したの子に案内してもらって、そこにした
「ふぅ」
「間に合って良かったぜ」
「なぁ、坊主」
「何だい?」
「坊主は『トイレ』が何なのか、どうして知ってるんだ?」
「えっ」
「俺は、今」
「大丈夫、おじさんはお家に帰れるから」
「えっ」
戻って来て、布団に寝かされ夜になった
「ただいま、ん?」
「お帰りなさい、あなた」
「……こりゃまた変わったお客さんだな」
この家の、父親か
「すみません」
「この方、狼に襲われて怪我をしていたようなの」
「そりゃあ災難だったな、大したもてなしは出来ないが少し体を休めていけ」
「ほら、オジサンの分の飯!」
歪で、欠けた陶器に汁が盛られていた
「本当に有難うな」
「……いいんだ、おじさん、これしかないけど、明日になれば腹いっぱい喰えるからな」
「え」
「明日は祭りがあるんだ、隣の村なんだけど腹いっぱい喰わせてくれるんだ」
「そう、なのか」
俺が知ってる事が確かなら、こいつらは、明日……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ただいま」
えっ
「腹いっぱい食べれたか?」
「うん!」
「お土産まで貰っちゃった!」
「……なぁ、何か、噂きかなかったか?」
「噂?あぁトリの事?すごいバカでかいトリの妖怪出たらしいな」
酉、ということはこいつらが喰われるのは……来年、なのか
俺の記憶が確かならこいつらは戌にくわれた筈
「毎年、豊かな食べ物を狙って妖怪がくるって噂があるけど」
「妖怪なんかいないよな、狼だろ」
「それより、ほら!いっぱい喰いもん分けて貰ったんだ!」
「まぁ、すごい沢山あるわね」
「……おばさん、これ喰ったら、元気でる?」
えーと
「この子はな、ヨシロウっていって、近所に住んでる俺の甥でな」
「おいら、かか様いないけど、ここのおばさんが可愛がってくれるんだ」
「そっか……」
「お前大丈夫か…?」
誰かに声をかけられ、目が覚める
嫌な顔がすぐそばにあった
「げっメルド!?」
「める?俺は周作、おまえは?」
「……しゅう?俺は、高広」
様子がおかしい、全体的に服装が古い
体中が痛くて何故かほとんど動かない
周りの風景は町ではなく深い深い森の中だった
「怪我してるのか、狼に襲われたんだな……旅人か?」
「え、えと」
「俺の家に来て良いぞ、一人ぐらいなんとかしてやるから」
背負われて、ボロい家に連れてこられた。
「あっお兄ちゃんだ!」
「お帰りー」
「兄ちゃん!」
3人の、弟と妹がいるのか、前にこの顔を見た、気がする
「ツボミ、この人怪我してるみたいなんだ」
「えっ!?大変!」
「ヨキチ、リンタ、お湯沸かしてくれ」
「分かった!」
「すぐ沸かすよ」
ボロい布団に寝かされた
となりに寝ている人がいて
「ごめんなさいね私も、手伝えればいいのだけど」
「母さんは病気なんだから無理しちゃ駄目だって!」
「お客様、出来た子供たちですからどうかご安心を」
「こっちこそすみません、怪我の看病してもらって」
「いい子たちでしょう?」
怪我を洗って貰い、布を巻かれた
「痛ッ」
「これで処置はおわりだ、幸い怪我も浅いしまた歩けるな」
「良かったー!」
「ねぇオジサン、オジサンって旅人なの?」
「えっと」
「無理に言う必要なんかないからな、あんな所で狼に襲われるなんざついてなかったな本当」
「……いえ、こちらこそ」
「俺は畑に行ってくる、お前たちはこの人を診ててあげてくれ」
「「はーい」」
周作が外に出て行ってしばらくして
「トイレ……」
「こっちだよ」
恐らく一番したの子に案内してもらって、そこにした
「ふぅ」
「間に合って良かったぜ」
「なぁ、坊主」
「何だい?」
「坊主は『トイレ』が何なのか、どうして知ってるんだ?」
「えっ」
「俺は、今」
「大丈夫、おじさんはお家に帰れるから」
「えっ」
戻って来て、布団に寝かされ夜になった
「ただいま、ん?」
「お帰りなさい、あなた」
「……こりゃまた変わったお客さんだな」
この家の、父親か
「すみません」
「この方、狼に襲われて怪我をしていたようなの」
「そりゃあ災難だったな、大したもてなしは出来ないが少し体を休めていけ」
「ほら、オジサンの分の飯!」
歪で、欠けた陶器に汁が盛られていた
「本当に有難うな」
「……いいんだ、おじさん、これしかないけど、明日になれば腹いっぱい喰えるからな」
「え」
「明日は祭りがあるんだ、隣の村なんだけど腹いっぱい喰わせてくれるんだ」
「そう、なのか」
俺が知ってる事が確かなら、こいつらは、明日……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ただいま」
えっ
「腹いっぱい食べれたか?」
「うん!」
「お土産まで貰っちゃった!」
「……なぁ、何か、噂きかなかったか?」
「噂?あぁトリの事?すごいバカでかいトリの妖怪出たらしいな」
酉、ということはこいつらが喰われるのは……来年、なのか
俺の記憶が確かならこいつらは戌にくわれた筈
「毎年、豊かな食べ物を狙って妖怪がくるって噂があるけど」
「妖怪なんかいないよな、狼だろ」
「それより、ほら!いっぱい喰いもん分けて貰ったんだ!」
「まぁ、すごい沢山あるわね」
「……おばさん、これ喰ったら、元気でる?」
えーと
「この子はな、ヨシロウっていって、近所に住んでる俺の甥でな」
「おいら、かか様いないけど、ここのおばさんが可愛がってくれるんだ」
「そっか……」
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