39 / 123
第36話 ちから 2
しおりを挟む
ピンポンパンポン♪
「ん?」
「なにこの音」
「ああ、これは……」
(事件が発生しました、係員の指示に従って行動してください)
え?
「この放送、何でしょうか?」
「俺も分からない、てっきり迷子かと思ってたが……」
「まい」
迷子って、こういう音が鳴るのかと聞こうとしたタイミングだった
人の頭が飛んだのだ、というより殺してまわってる男?がいる
「……えっ」
「うわ!?火事かよ!!」
火事?
「どこに火が?」
「!?」
男性の目線には間違いなく突如として燃え上がった部屋が見えていた
しかしラギの目には次々と人を襲う、何者か分からない誰か
手に持つのは、死神の鎌にも似た紫の武器があった
「だ、だって……」
「こっち来い!!火が来てるんだぞッ!?」
他の人間も同じような反応だった、燃えている、火事だ、逃げろ
「あい、つが」
「急げッ!!何にせよ逃げるぞ!?」
「そっちに、逃げちゃッ!!」
場所が開けていて、格好の餌食になる場所だった
手を引っ張られ机などの障害物がなくなった
ラギには嫌な予感がしていたが、気付いた次の瞬間にはもう、彼の胸は鎌で貫かれていた
「やだ、首のつもりだったのに」
呑気な台詞を化け物が言いながら、鎌を引き抜いた
男性の体重では、子供の力では支えきる事が出来ずにあっという間に地面に倒れゆく
「駄目ッ!!」
引き抜かれた箇所から血が噴き出す寸前に思わず手を伸ばしたら、手の先からエビルエナジーが零れて出てしまった
「んぎ!?」
「ご、ごめんそんなつもりじゃっ!?」
「……」
倒れた田中道行という男性はエビルエナジーにより、一瞬だけ声をあげて気絶した
怪我した場所なので、あっというまに染み込んで固まってしまった、くっついてしまったエナジーの剥がし方を習っていない、どうしたらいいか分からない、このままでは死んでしまう
「えっとぉ?アンタ、ヒーローちゃん?」
「……貴方は、悪神ですか?」
「んー?第三教団ちゃんのこと知らないって事はヒーローもどきって所かしら?まぁいいわ、死になさい」
鎌は確かに振り下ろされた、だが
「何よ、この黒いの!?」
「―――――闇人形」
低級悪神とは少し違う形の、人が変化したその人形が召喚されていた
「……うっそやだ、あんたもヒーローって訳?こーんなガキんちょがぁ!?やだわぁ!!」
ヒーローなら、彼は、刺されなかっただろうか、ラギの中で様々な感情が沸きあがったが
ラギ自信も驚いた感情が一つあった、今までに経験した事が無かったからだ
その感情は
「ああ、僕って怒れたんだ」
「ん?」
「なにこの音」
「ああ、これは……」
(事件が発生しました、係員の指示に従って行動してください)
え?
「この放送、何でしょうか?」
「俺も分からない、てっきり迷子かと思ってたが……」
「まい」
迷子って、こういう音が鳴るのかと聞こうとしたタイミングだった
人の頭が飛んだのだ、というより殺してまわってる男?がいる
「……えっ」
「うわ!?火事かよ!!」
火事?
「どこに火が?」
「!?」
男性の目線には間違いなく突如として燃え上がった部屋が見えていた
しかしラギの目には次々と人を襲う、何者か分からない誰か
手に持つのは、死神の鎌にも似た紫の武器があった
「だ、だって……」
「こっち来い!!火が来てるんだぞッ!?」
他の人間も同じような反応だった、燃えている、火事だ、逃げろ
「あい、つが」
「急げッ!!何にせよ逃げるぞ!?」
「そっちに、逃げちゃッ!!」
場所が開けていて、格好の餌食になる場所だった
手を引っ張られ机などの障害物がなくなった
ラギには嫌な予感がしていたが、気付いた次の瞬間にはもう、彼の胸は鎌で貫かれていた
「やだ、首のつもりだったのに」
呑気な台詞を化け物が言いながら、鎌を引き抜いた
男性の体重では、子供の力では支えきる事が出来ずにあっという間に地面に倒れゆく
「駄目ッ!!」
引き抜かれた箇所から血が噴き出す寸前に思わず手を伸ばしたら、手の先からエビルエナジーが零れて出てしまった
「んぎ!?」
「ご、ごめんそんなつもりじゃっ!?」
「……」
倒れた田中道行という男性はエビルエナジーにより、一瞬だけ声をあげて気絶した
怪我した場所なので、あっというまに染み込んで固まってしまった、くっついてしまったエナジーの剥がし方を習っていない、どうしたらいいか分からない、このままでは死んでしまう
「えっとぉ?アンタ、ヒーローちゃん?」
「……貴方は、悪神ですか?」
「んー?第三教団ちゃんのこと知らないって事はヒーローもどきって所かしら?まぁいいわ、死になさい」
鎌は確かに振り下ろされた、だが
「何よ、この黒いの!?」
「―――――闇人形」
低級悪神とは少し違う形の、人が変化したその人形が召喚されていた
「……うっそやだ、あんたもヒーローって訳?こーんなガキんちょがぁ!?やだわぁ!!」
ヒーローなら、彼は、刺されなかっただろうか、ラギの中で様々な感情が沸きあがったが
ラギ自信も驚いた感情が一つあった、今までに経験した事が無かったからだ
その感情は
「ああ、僕って怒れたんだ」
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる