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第23話 新しい者へ 2
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ヒーロー基地のロビーに、タカヒロはラギを招き入れた。
自分の部屋に何を置いていいのか分からないというラギに参考になるかもとタカヒロが考えた為である。
「……お、お邪魔します」
「適当にそのへん座ってくれていいぞ」
「じゃあ、ここ、で」
その様子を、二度見する者や、かたずをのんで見守る者、警戒する者、さまざまな反応をするなかで一人のヒーローがタカヒロの元にやってきた。
「師匠、お友達っすか?」
「親友だ」
「ヒーローに親友、っすか?他の先輩、一般市民とは関わらないようにしてるって聞くのに」
「修行しろ新人、今一般市民だと思ってるのお前くらいだぞ」
「え!?そんなに俺のレベル駄目っすか!?あ、初めまして!」
「……ど、どうも」
「自分はヒーローの【ドライブ】っす!」
「え、と、僕、ラギ」
すごい不安だった、彼も『敵』の名前はよく知ってるからだ。
「……なるほど」
「そういう訳で、とにかくここは俺に任せてくれ」
「俺がいたらまずいっすか?」
衝突するような事だけは何とか避けたい、彼にはあらかじめ連絡しておくべきだったと後悔した
「ぼ、僕いいよ?タカヒロ君が無理してボクの事入れてくれてるの分かってるからさ」
「無理なんかしてねぇ、お前のゆく未来で人類の歴史は大きく変わるんだぜ?絶対に後悔したくねぇからな」
「大げさ、じゃ、ない?」
「まさか、温厚派からは希望の星としてお前を見てる奴もいるんだ」
「俺、よくわかんないっすけど、ラギさんが悪者だと思えないっす」
「ごめん、そこは、思ってて」
とりあえず部屋に案内した、といっても普通に着替えとかパソコンとか、あとゲーム機がある程度である。
「ベッドなんだね?」
「ああうん、すきに座るなりしてくれ」
「いいの?あり、がと」
バンッ!!!!!!!!!!!!!
突然ドアが大きく音を立てて開いた。
「先輩、お客さんにお茶もってきたっす」
「もうちょい静かに開けろやぁ!?」
「……ッ」
「こ、怖がらせてごめんな?」
「うう、ん?へい、き」
「ラギさんも麦茶でよかったっすか?」
「あり、がと」
「お前修行にでも行ってろ」
「えー!?お客さんと一緒に遊べないんすか!?」
「そもそも現状、俺だけ特例なの!!お前にラギが何してもかばわないからな?」
「危ない性癖でもあるんすか?」
「口移しでエナジーつっこんでくるけど」
「俺、返り討ちにしちゃうっすよ?」
「あの、別に、今日はやらないから」
「やっぱりラギさんいい人じゃん!」
ラギってまだ人であってるのか?
「……僕、いい人、じゃ」
「その辺にしてやってくれ本当」
「何でっすか!?」
ドライブを一旦、部屋から出した。
「ごめんな、騒がしい後輩で」
「えっと、大丈夫、だよ」
「……俺の部屋、参考になったか?」
「うん、色々あるんだね」
「パソコンとゲーム機と着替えぐらいなのに、色々?」
「パソコンもゲーム機も部屋に無いし、これも」
そういって指さすのは
「テレビ無いの!?」
「う、うん」
「……DVD見たりとかは?」
「ロビーにあるよ?」
「俺、悪神の根城ってよく分かって無いんだけど、ロビーってどんな?」
「一階の、共同スペースって場所、皆よくいるよ」
悪神がよくいるの嫌だな
「誰が一番いる?」
「……ええと、知らない人」
「どゆことー?」
「先生の話では『フツウの人間』で、ホテル?のロビーにはいるんだって」
「ホテルで暮らしてるのか」
「う、うん、先生があの家は普通の人にはホテルに見えるって」
「ホテルにしたってTVくらいある所にはあるぞ?」
「そう、なの?」
「広さは?」
「大きくなったからこの部屋の3倍ぐらい」
「部屋の工事でもしたのか?」
「先生がやってくれた」
先生、ね
「何を教わってるんだか」
「……色んな事、教えてくれた、力の使い方とか」
「の、わりに好き放題しないよな」
何でも出来る権利を与えられてる
「大きなことをして、後悔したら取り返しがつかないから」
「人を殺したりとか?」
「そう、だね、メルド先輩みたいに、性的なマシーンに閉じ込める、とか、やって、そのあとどうなるのか僕にはまだ何の予想も出来ないから」
「頭いいなぁ」
「先生が教えてくれたんだ、お兄様の事も……そうだ、弟さんと妹さん大丈夫?」
「あー……その、昏睡状態なんだ」
「こんすい?」
「ずっと眠ったまま、起きれない」
「それって、駄目なの?僕も、お兄ちゃんいつも寝てる、けど」
「あいつら今までどんな目にあってたのか、分かりようが無いんだ、目を覚ましたら現実に耐えれない、かも」
自分の部屋に何を置いていいのか分からないというラギに参考になるかもとタカヒロが考えた為である。
「……お、お邪魔します」
「適当にそのへん座ってくれていいぞ」
「じゃあ、ここ、で」
その様子を、二度見する者や、かたずをのんで見守る者、警戒する者、さまざまな反応をするなかで一人のヒーローがタカヒロの元にやってきた。
「師匠、お友達っすか?」
「親友だ」
「ヒーローに親友、っすか?他の先輩、一般市民とは関わらないようにしてるって聞くのに」
「修行しろ新人、今一般市民だと思ってるのお前くらいだぞ」
「え!?そんなに俺のレベル駄目っすか!?あ、初めまして!」
「……ど、どうも」
「自分はヒーローの【ドライブ】っす!」
「え、と、僕、ラギ」
すごい不安だった、彼も『敵』の名前はよく知ってるからだ。
「……なるほど」
「そういう訳で、とにかくここは俺に任せてくれ」
「俺がいたらまずいっすか?」
衝突するような事だけは何とか避けたい、彼にはあらかじめ連絡しておくべきだったと後悔した
「ぼ、僕いいよ?タカヒロ君が無理してボクの事入れてくれてるの分かってるからさ」
「無理なんかしてねぇ、お前のゆく未来で人類の歴史は大きく変わるんだぜ?絶対に後悔したくねぇからな」
「大げさ、じゃ、ない?」
「まさか、温厚派からは希望の星としてお前を見てる奴もいるんだ」
「俺、よくわかんないっすけど、ラギさんが悪者だと思えないっす」
「ごめん、そこは、思ってて」
とりあえず部屋に案内した、といっても普通に着替えとかパソコンとか、あとゲーム機がある程度である。
「ベッドなんだね?」
「ああうん、すきに座るなりしてくれ」
「いいの?あり、がと」
バンッ!!!!!!!!!!!!!
突然ドアが大きく音を立てて開いた。
「先輩、お客さんにお茶もってきたっす」
「もうちょい静かに開けろやぁ!?」
「……ッ」
「こ、怖がらせてごめんな?」
「うう、ん?へい、き」
「ラギさんも麦茶でよかったっすか?」
「あり、がと」
「お前修行にでも行ってろ」
「えー!?お客さんと一緒に遊べないんすか!?」
「そもそも現状、俺だけ特例なの!!お前にラギが何してもかばわないからな?」
「危ない性癖でもあるんすか?」
「口移しでエナジーつっこんでくるけど」
「俺、返り討ちにしちゃうっすよ?」
「あの、別に、今日はやらないから」
「やっぱりラギさんいい人じゃん!」
ラギってまだ人であってるのか?
「……僕、いい人、じゃ」
「その辺にしてやってくれ本当」
「何でっすか!?」
ドライブを一旦、部屋から出した。
「ごめんな、騒がしい後輩で」
「えっと、大丈夫、だよ」
「……俺の部屋、参考になったか?」
「うん、色々あるんだね」
「パソコンとゲーム機と着替えぐらいなのに、色々?」
「パソコンもゲーム機も部屋に無いし、これも」
そういって指さすのは
「テレビ無いの!?」
「う、うん」
「……DVD見たりとかは?」
「ロビーにあるよ?」
「俺、悪神の根城ってよく分かって無いんだけど、ロビーってどんな?」
「一階の、共同スペースって場所、皆よくいるよ」
悪神がよくいるの嫌だな
「誰が一番いる?」
「……ええと、知らない人」
「どゆことー?」
「先生の話では『フツウの人間』で、ホテル?のロビーにはいるんだって」
「ホテルで暮らしてるのか」
「う、うん、先生があの家は普通の人にはホテルに見えるって」
「ホテルにしたってTVくらいある所にはあるぞ?」
「そう、なの?」
「広さは?」
「大きくなったからこの部屋の3倍ぐらい」
「部屋の工事でもしたのか?」
「先生がやってくれた」
先生、ね
「何を教わってるんだか」
「……色んな事、教えてくれた、力の使い方とか」
「の、わりに好き放題しないよな」
何でも出来る権利を与えられてる
「大きなことをして、後悔したら取り返しがつかないから」
「人を殺したりとか?」
「そう、だね、メルド先輩みたいに、性的なマシーンに閉じ込める、とか、やって、そのあとどうなるのか僕にはまだ何の予想も出来ないから」
「頭いいなぁ」
「先生が教えてくれたんだ、お兄様の事も……そうだ、弟さんと妹さん大丈夫?」
「あー……その、昏睡状態なんだ」
「こんすい?」
「ずっと眠ったまま、起きれない」
「それって、駄目なの?僕も、お兄ちゃんいつも寝てる、けど」
「あいつら今までどんな目にあってたのか、分かりようが無いんだ、目を覚ましたら現実に耐えれない、かも」
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