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第5話 先輩A
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僕はラギ、大悪神ウガマ様の魅力にやられた多分、まだ一般人な人です。
何せ他の悪神は『優しい』と聞いていたのですがそれは僕にという意味でした。
彼らはやはり『悪』だったのです。
ロイドさんのお部屋には
沢山の遺体があったのです
『ネクロフィリア』と言って死体を犯す事が好きだそうです。
何か特別な処置をしている為に腐らずに美しいままで保てるそうです。
お気に入りの死体を貸してもいいと言われましたが断りました。
レーネさんのお部屋には
顔に模様が刻まれた男の人がずらりといて怖かったです。
エビルエナジーでしつけたペットだそうで僕らに攻撃はしないそうです
イケメンが好きらしく顔がととのった男性が大量にいるという空間の方が不気味でした。
一人貸し出そうかと言われましたが断りました。
マキアさんのお部屋には
ファンタジーとパステルカラーのいかにも女の子みたいな部屋でした。
最初はその空間にただ可愛らしいと思いました
けれども人形はしばりつけてあり理由を聞けば
「人間の魂が入ってるから、縛っておかないとにげちゃうの」という訳だそうです
僕を人形にする気は?と聞けば首を横に振りました。
恐怖を本気で感じたのは長男のようなモノだとして皆を仕切っていたメルドさんの部屋でした。
広い広い研究施設のような作りで
水槽の中に多種多様の人々が入れられているのです
足がすくんで、うごけないでいると「大丈夫」と言って手を引いて中に入れてくれました。
番号Cー33と書かれた水槽を指さして、それが機械によって永遠に生かされ続け、絶頂をあたえられつづけている女である事を教えて貰いました。
「……こ、んな」
「ラギちゃんは『出来る側』に立ったんだ、まー参考程度にね?」
手を振って見送られて、最後の先輩はどうすればいいか考えた。
乱交の時はたしかに優しく『舐めてくれた』のだが、本人が自分とはあまりかかわるなと言ったのだ。
もしかして嫌われているのかと思考を巡らせつつ、部屋を訪れた。
ノックして出てきた彼
「あ、あのぅ」
「何だ?」
「お部屋、を見せてもらい……たくて」
精一杯だった、今までこんな事をいう勇気は無かった、けれど先生が出来ると言ってくれた。
たとえ返しがどんな罵倒でも、後悔はないぐらいの覚悟だった。
「ん、入れ」
「あっ有難うございます!!!!」
「……かかわるなとは言ったが、恐れろとは言ってない」
「え?」
「そんなに萎縮してたら身がもたないだろ……茶ぐらいは入れてやる」
ホテルの一室、少し広いが他にいいようのない部屋だった。
「え、ご趣味は?」
「見合いか?……そうだな、本とかなら読むぞ」
「奪ったりして?」
「普通に図書館で借りて」
「ちょっと、普通の意味がよく分からない……」
「コーヒー無いんだけど、緑茶でいいか?」
「えっと、ありがとうございます!」
ホテルのテラスらしき部分で、お茶を出された。
空が青くて、下界が見えている。
ここに地獄がある、何て気付いていない様子で歩いていく人々を不思議に思う。
「つまらない部屋だったろ?」
「え、えーと……僕もこういう部屋が、いいです」
「趣味を寝室にしたくないとか?」
「僕が悪に憧れて、ウガマ様に魅了されたのはたしかですけど……僕は、僕何かは悪い事する度胸がなくて」
「もしかして、したくない?」
「されるのはいいんです、するのは、出来ないかもしれない、ごめんなさい」
「謝る必要とか一ミリも無いが、んん……でかけるか」
「え?」
「遊園地に行こうぜ?」
何せ他の悪神は『優しい』と聞いていたのですがそれは僕にという意味でした。
彼らはやはり『悪』だったのです。
ロイドさんのお部屋には
沢山の遺体があったのです
『ネクロフィリア』と言って死体を犯す事が好きだそうです。
何か特別な処置をしている為に腐らずに美しいままで保てるそうです。
お気に入りの死体を貸してもいいと言われましたが断りました。
レーネさんのお部屋には
顔に模様が刻まれた男の人がずらりといて怖かったです。
エビルエナジーでしつけたペットだそうで僕らに攻撃はしないそうです
イケメンが好きらしく顔がととのった男性が大量にいるという空間の方が不気味でした。
一人貸し出そうかと言われましたが断りました。
マキアさんのお部屋には
ファンタジーとパステルカラーのいかにも女の子みたいな部屋でした。
最初はその空間にただ可愛らしいと思いました
けれども人形はしばりつけてあり理由を聞けば
「人間の魂が入ってるから、縛っておかないとにげちゃうの」という訳だそうです
僕を人形にする気は?と聞けば首を横に振りました。
恐怖を本気で感じたのは長男のようなモノだとして皆を仕切っていたメルドさんの部屋でした。
広い広い研究施設のような作りで
水槽の中に多種多様の人々が入れられているのです
足がすくんで、うごけないでいると「大丈夫」と言って手を引いて中に入れてくれました。
番号Cー33と書かれた水槽を指さして、それが機械によって永遠に生かされ続け、絶頂をあたえられつづけている女である事を教えて貰いました。
「……こ、んな」
「ラギちゃんは『出来る側』に立ったんだ、まー参考程度にね?」
手を振って見送られて、最後の先輩はどうすればいいか考えた。
乱交の時はたしかに優しく『舐めてくれた』のだが、本人が自分とはあまりかかわるなと言ったのだ。
もしかして嫌われているのかと思考を巡らせつつ、部屋を訪れた。
ノックして出てきた彼
「あ、あのぅ」
「何だ?」
「お部屋、を見せてもらい……たくて」
精一杯だった、今までこんな事をいう勇気は無かった、けれど先生が出来ると言ってくれた。
たとえ返しがどんな罵倒でも、後悔はないぐらいの覚悟だった。
「ん、入れ」
「あっ有難うございます!!!!」
「……かかわるなとは言ったが、恐れろとは言ってない」
「え?」
「そんなに萎縮してたら身がもたないだろ……茶ぐらいは入れてやる」
ホテルの一室、少し広いが他にいいようのない部屋だった。
「え、ご趣味は?」
「見合いか?……そうだな、本とかなら読むぞ」
「奪ったりして?」
「普通に図書館で借りて」
「ちょっと、普通の意味がよく分からない……」
「コーヒー無いんだけど、緑茶でいいか?」
「えっと、ありがとうございます!」
ホテルのテラスらしき部分で、お茶を出された。
空が青くて、下界が見えている。
ここに地獄がある、何て気付いていない様子で歩いていく人々を不思議に思う。
「つまらない部屋だったろ?」
「え、えーと……僕もこういう部屋が、いいです」
「趣味を寝室にしたくないとか?」
「僕が悪に憧れて、ウガマ様に魅了されたのはたしかですけど……僕は、僕何かは悪い事する度胸がなくて」
「もしかして、したくない?」
「されるのはいいんです、するのは、出来ないかもしれない、ごめんなさい」
「謝る必要とか一ミリも無いが、んん……でかけるか」
「え?」
「遊園地に行こうぜ?」
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