45 / 50
45話 天国
しおりを挟む
「戻りました……ヒカリさん」
「入江さんは?」
「自分のテントに帰りましたよ、安静にしているそうです」
「流石にずっと起きてたから疲れたんだろうな」
テントに戻って来た、と自分では思ってる筈なのだが
「あのぅ、これ家になってませんか?」
「アパートの1LDK」
「簡単に変更出来るんですね?」
「俺だけじゃ難しいけど、大工さんに頼んでみた」
「お金大丈夫なんですか?」
「向こうからすればただのコピペだから」
「コピペで家たつんだ?」
「これでも男2人で暮らすには狭いけど前よりはいいだろ?」
「……何から何までやって貰ってすみません」
「いいって、それより手紙っつうかチケット来てる」
手紙?チケット?
「誰からです?」
「……人体実験集落グループのトップ」
「え?」
「こういう集落って『自分が何かの役にたつなら』ってクズについていく奴たまにいて」
「恐い人なんですかね?」
「今後の為に見学でも行くか?ただ……」
「ただ?」
「お前さんはまだ死んでからの経験が浅いから心配でな?」
「別に死にはしないしすぐ治る事には治るんですよね?」
「そう、俺が怪我したのが異常なの!ちなみにこの家は大工の友人からの見舞い品だ」
「家って見舞い品になるんですね!?」
見舞いってよく知らないが果物とかじゃないか?
死を連想させるものは駄目だとかも聞く
「あとは線香とか」
「見舞い品で線香」
「慣れると美味いぞ?」
「食べる人がいつとは聞いてますが、どうやってたべるんです?」
「実演すると、こう」
ポリポリ
「そんなプリ〇ツみたいな食べ方するんですね」
「死んで長い奴ほど美味く成るらしい、俺はあんま好きじゃない」
「すみません、僕の為に……」
「これぐらい別にいいけどよ?チケットが届いた訳だし少しだけ見学するか?」
僕は襲われたりして危ない
見張りだっているそうだ
自分が子供なら甘えていられるだろうか
こんな自分では
「僕はもう、大人ですし」
「そうか?」
身体が、消えそうなほど軽くなっていく
「あ……」
「恭平!?べ、別に子供でもいいんじゃねぇかな!?」
――――――――――――――――――――――――――――――
気が付けば僕は『知らない人』の前にいた
「ここ、どこ?」
「……えーと」
「お兄さん、だあれ?」
「忘れちまったのか?『お姉ちゃん』にここで暮らすように言われただろ?」
言われた気がしてきた
「そ、うだったような?」
「俺はヒカリ、今この集落の長に連絡するからすこし待っててくれ」
少し時間が経つと
「あら~可愛い」
「ぼ、僕は山下恭平です」
「オジジはねぇ入江中守っていうの」
「入江さんは?」
「自分のテントに帰りましたよ、安静にしているそうです」
「流石にずっと起きてたから疲れたんだろうな」
テントに戻って来た、と自分では思ってる筈なのだが
「あのぅ、これ家になってませんか?」
「アパートの1LDK」
「簡単に変更出来るんですね?」
「俺だけじゃ難しいけど、大工さんに頼んでみた」
「お金大丈夫なんですか?」
「向こうからすればただのコピペだから」
「コピペで家たつんだ?」
「これでも男2人で暮らすには狭いけど前よりはいいだろ?」
「……何から何までやって貰ってすみません」
「いいって、それより手紙っつうかチケット来てる」
手紙?チケット?
「誰からです?」
「……人体実験集落グループのトップ」
「え?」
「こういう集落って『自分が何かの役にたつなら』ってクズについていく奴たまにいて」
「恐い人なんですかね?」
「今後の為に見学でも行くか?ただ……」
「ただ?」
「お前さんはまだ死んでからの経験が浅いから心配でな?」
「別に死にはしないしすぐ治る事には治るんですよね?」
「そう、俺が怪我したのが異常なの!ちなみにこの家は大工の友人からの見舞い品だ」
「家って見舞い品になるんですね!?」
見舞いってよく知らないが果物とかじゃないか?
死を連想させるものは駄目だとかも聞く
「あとは線香とか」
「見舞い品で線香」
「慣れると美味いぞ?」
「食べる人がいつとは聞いてますが、どうやってたべるんです?」
「実演すると、こう」
ポリポリ
「そんなプリ〇ツみたいな食べ方するんですね」
「死んで長い奴ほど美味く成るらしい、俺はあんま好きじゃない」
「すみません、僕の為に……」
「これぐらい別にいいけどよ?チケットが届いた訳だし少しだけ見学するか?」
僕は襲われたりして危ない
見張りだっているそうだ
自分が子供なら甘えていられるだろうか
こんな自分では
「僕はもう、大人ですし」
「そうか?」
身体が、消えそうなほど軽くなっていく
「あ……」
「恭平!?べ、別に子供でもいいんじゃねぇかな!?」
――――――――――――――――――――――――――――――
気が付けば僕は『知らない人』の前にいた
「ここ、どこ?」
「……えーと」
「お兄さん、だあれ?」
「忘れちまったのか?『お姉ちゃん』にここで暮らすように言われただろ?」
言われた気がしてきた
「そ、うだったような?」
「俺はヒカリ、今この集落の長に連絡するからすこし待っててくれ」
少し時間が経つと
「あら~可愛い」
「ぼ、僕は山下恭平です」
「オジジはねぇ入江中守っていうの」
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

生徒会長親衛隊長を辞めたい!
佳奈
BL
私立黎明学園という全寮制男子校に通っている鮎川頼は幼なじみの生徒会長の親衛隊長をしている。
その役職により頼は全校生徒から嫌われていたがなんだかんだ平和に過ごしていた。
しかし季節外れの転校生の出現により大混乱発生
面倒事には関わりたくないけどいろんなことに巻き込まれてしまう嫌われ親衛隊長の総愛され物語!
嫌われ要素は少なめです。タイトル回収まで気持ち長いかもしれません。
一旦考えているところまで不定期更新です。ちょくちょく手直ししながら更新したいと思います。
*王道学園の設定を使用してるため設定や名称などが被りますが他作品などとは関係ありません。全てフィクションです。
素人の文のため暖かい目で見ていただけると幸いです。よろしくお願いします。

淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――

アリスの苦難
浅葱 花
BL
主人公、有栖川 紘(アリスガワ ヒロ)
彼は生徒会の庶務だった。
突然壊れた日常。
全校生徒からの繰り返される”制裁”
それでも彼はその事実を受け入れた。
…自分は受けるべき人間だからと。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い


病んでる愛はゲームの世界で充分です!
書鈴 夏(ショベルカー)
BL
ヤンデレゲームが好きな平凡男子高校生、田山直也。
幼馴染の一条翔に呆れられながらも、今日もゲームに勤しんでいた。
席替えで隣になった大人しい目隠れ生徒との交流を始め、周りの生徒たちから重い愛を現実でも向けられるようになってしまう。
田山の明日はどっちだ!!
ヤンデレ大好き普通の男子高校生、田山直也がなんやかんやあってヤンデレ男子たちに執着される話です。
BL大賞参加作品です。よろしくお願いします。
11/21
本編一旦完結になります。小話ができ次第追加していきます。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい
椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。
その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。
婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!!
婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。
攻めズ
ノーマルなクール王子
ドMぶりっ子
ドS従者
×
Sムーブに悩むツッコミぼっち受け
作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる