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28話 遊びたい
しおりを挟む「転生先もきちんと見に行くべきだな」
「そういえば、転生先選べるんでしたね」
「お前この集落で永遠に暮らす気か?」
「皆さん優しいので」
「すっかりほだされやがって」
外から呼びかける声がしたので出て行った
恭平にはあまり関わりの無かった人物がいたので驚いた
「よぉ」
「大滝さん!?」
「おまえが魔物に襲われる体質って聞いてな、真実を確かめに来た」
「カエルっぽい何かに2回襲われたのは事実です」
怒るでもなく、首を傾げている
「どうしたよ?」
「たしかカエルの魔物って『自分なんかが優しくされるべきじゃない』って奴にでなかったっけ?」
「魔物かどうか怪しいんだよな」
「襲われてんのに?」
「現れてるだけの方が正しい、供物を食べたりはしたが本人に怪我もない」
「うーん」
彼らはいつも一緒にいると聞いていたのに、弟がいない
「あの」
「善空なら遊びにいってる」
「どこへ?」
「入江の所」
「何で!?彼って確か……」
「ゲイじゃねぇよアイツは、『遊ぶ』って火遊びだけじゃないからな」
「『デーエス』でもやりに行ったんですか?」
「麻雀の面子だってさ」
「……いいなあ」
「え?」
「麻雀ってゲームではやれたんですけど、人とうった事なくてやりたかったなぁって」
――――――――――――――――――――――
「たのもう!」
入江の家(巨大テント)に入ると卓を囲んでいる4人
「おや?」
「ぬ?恭平か」
「強いなぁ」
「それロン、立直一発とタンヤオ」
「あーあ」
「……それで、どうして君らここに?」
「誰か恭平君と変わってくれ!」
「え、悪いですよ」
「『麻雀を人とやってみたかった』だそうだ」
顔を見合わせて
「私が変わりますよ、兄さんも来たようですし」
「点棒はリセットしてあたらしくやりますか」
「うむ、そうだな」
「ルール分かる?」
確かに麻雀はやった事はあるもののネットなのだ
「インターネットで知らない人としかやった事なくて、点数の計算とか出来なくて」
「じゃあ役は分かるのね?なら平気平気」
「善空どうだった?」
「ぼろぼろですよ、焼き鳥でしたがそっちは?」
「消えないか見張ってる意味がなんとなく分かった」
「……とりあえず私たちは帰ります?」
「誰が勝つかぐらいは見てから」
「ツモ、4000オール」
「入江オヌシ手加減という言葉を本当に知らぬな」
「私飛びなんですが?」
「でも、楽しかったです」
「負けたし服脱いでよ」
「脱衣麻雀だったんですか?服ぐらいいいですけど」
上着を脱いだラウ、それなりに鍛えていて目が奪われそうになる
「相変わらずいい体だねぇ」
「軍人でしたので」
「拙者も鍛えてはいるが、やはり憧れるものはあるな」
「触ってみたいですね」
「……」
「ご、ごめんセクハラのつもりじゃなくて!筋肉って柔らかいっていうから気に成って!」
「別にどういうつもりでも、恭平さんがのぞむのなら触っていいですよ、どうぞ」
「オジジもさわっていーい?」
「あなた冗談ですまない触り方してくるので却下です」
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