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パレット・オチャ編

251話 パレット・オチャEP6B

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 ゴウホの部屋に何故かリンも巻き込まれていくことに成った

「リンちゃんも行きましょ」
「僕様に用事?」
「皆で作ったらいいと思ったのよ」
「作る?」
「パッチワークを作るのよ」
「なにそれ」
「リンちゃん手先が器用だから素敵なのが出来そうよね」

大量にある布を見る
今までよりもずっと存在していて
どこからお金を引っ張ってきたのだろうか?

「好きな布を選んで頂戴?」
「これとか?」
「遠慮して安い物を選ばなくていいのよ?」

HACCHIBUNBUN
蜂の魔物?が描かれている
絵柄がアメリカで売っていそうな蜂蜜のパッケージだ

「カッコいいと思うけどな、蜂」
「確かにモンスター部分はカッコいい……かしら?」
「でもパッチワークって布を切って継ぎ接ぎにするから大きな模様は向かないですよ?」
「へぇ」
「これが手本よ」
「ああ『継ぎ接ぎ』の事か」

パレットが布を手にとり

「どうだろうか?」
「チェックの服ね」

少し前にオタクが着ている服といえばチェックだった
一度だけ行った同人誌のイベントで同じ柄を三人見ている
リンもゴウホも当然そのような事は知らないので

「好きなのかい?」
「前はこういう柄の服をよく着ていて」
「ギクザ(アタシノ国)ではあまりいいとは言われていないけどフタギロの文化かしら?」
「確かにフタギロにはこのような網目の模様は伝統があると聞いているね」

それは多分だが市松模様では?

「ユメカちゃんも好きに作っていいのよ」
「お花柄とかがいいですね」
「いいわね」
「なら僕様は動物柄にでもしようかな」
「兎とか人気よね」
「これ最高じゃない?」

リンの手には※ハシビロコウ柄の布が

※鳥の一種

「……この世界にハシビロコウいるのかな?(小声」
「モンスターがいるのかもしれない(小声」
「パッチワークだからいろんな柄を縫い合わせていいのよ」
「ならこれで」

リンのキャラ設定を見た感じではそこまでセンスがヤバいと無かった
チャイナ服だし中国を模しているのは分かる
国が違うからという理由以外に相いれない何かを感じる

「味噌の布とか良さそう」

茶色の布かと思い目をそちらへ向けた
『みそみそみそみそみそみそ』
瞬きしたが茶色で書かれた文字に変化はない

「正気か!?」
「味噌いいじゃない」
「ぱ、パッチワークだし一部分を使うのだから」

皆で作って写真を撮る
奇抜な模様だと思っていたがパッチワークにすると
更に何とも言えない独特の雰囲気で

「ピカソみたいな?」
「なにそれ」
「パレット様なら分かりますよね!?」
「昔いた有名な画家であり本(美術の教科書)を読み知った」
「誉め言葉だったのかな?ふ、ふーん」

照れるリンに違うとは言えなかった
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