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ゲンキ・デル編

161話 ゲンキ・デル 腹筋

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『腹筋寺だ!!やることはバイシクルクランチ30回だ!!』

ナニソレ


①仰向けに寝ます
②後頭部を両手で持ち頭を支えます
③右の肘と左の膝をくっつけます
④反対に左の肘と右の膝をくっつけます
③④を繰り返し行うトレーニングです


「なろう系の文字数稼ぐためのステータス説明みたいなの出て来た……」
「この世界きてからぶっちゃけトークが多いから気を付けよう」
「……うん」

『画面の前の君!!バイシクルクランチってマジきついからシナリオライターはは20回でギブしたらしいぞ』

中にいるんだってば、あともうちょい頑張れライター



「とにかくトウシツ・トリスギーを封印するにはやるしかない」


―――――――――――――――――――――――――

「待って……これ……20回い……かな……」
『あと15回!!』

休み休み何とかやるしかない
思ったよりキツイしお腹が動かなくなる
魔法レベルは引継ぎだけどそういえば肉体の成長はどうなのだろう?



「20っと、え?」
「……」

パレットは余裕でクリアしたので

「ユメカ?」
「エックス」

POSEでゲームの進行を止めて
現れたスウィッチで一旦ステータスを見る
ユメカの攻撃力は上がっておらずパレットとは100倍の差


「……無理せずゆっくりでいいですからね?」
「ワタクシのステータスはまぁまぁ上がってますわね」
「今時なら強いヒロインいてもいいじゃない……!!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――


「……30!」
『流石は聖女様!!』


バイシクルクランチと聖女は特に何も関係ないと思う
聖女の中にはパワー増加系がいるらしいが私の回復は本当に関係無い
心へのダメージが低いがこのシナリオ魂に何か果てしない消耗を感じる


「さすが聖女ちゃんね!!」
「ユメカちゃんやるぅ」
「……どうも、有難うございます?」

筋トレ褒められてもな
いやまぁ努力を褒められている訳だし喜んでいいのだろうか
聖女の力が凄いと言われるよりはいくらか気分も悪くない


「200!!」
「流石一人だけ攻撃力4桁あるだけある」
「……俺は筋肉の事以外は分からないからな」
「あっこれ聖女しかワカラナイ話なので気にしなくていいです」

この言い訳は後でも使えるな


「なるほど!!」

ゲンキには何を言っても信じて貰えそうではある


「あと一カ所ですね」
「早くせねばトウシツ・トリスギーのせいで皆が病気になってしまうからな」
「……私には関係ない話だな」
「えっ???」

しまった、別に他のヒトがどうでもいい訳ではないけどそう聞こえてもおかしくない

「確かにあの量をあれだけ食べても太らないならユメカには関係ない話だろうな」

惚れそう
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