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リン・ゴールド編

58話 リン・ゴールド『COMMONEP』各国襲来A

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各国で魔物が暴れ出したのは計画通りらしいのだが


「……だ、大丈夫?」
「ラスボス忙しい」

この短期間で見つからないように各地を周り魔物を開放して周る必要があり
皆が寝ている隙に学園から出て仕掛けたらしくパレットが虫の息である
この先どのような展開になるかセロ:Dなので恐い所だ

「ユメカって助けられる経験が本当に無かったので、最初に助けてくれたパレット様が悪い奴でしたーとなっても生かして捕らえて欲しいと懇願すると思うんです」
「それは有難いが、私が死ぬのが仕方ない場面であるなら見捨ててくれ」
「嫌ですけど!?ユメカ……デレラ・デニッシュはパレット様を見捨てません!」

ハートが動いた

―――――――――――――――――――――――――――――――――

『各地で封印が解かれた魔物に王盾(キングシールド)が!』

何て?

「王盾(キングシールド)だって!?」
『はい、王族の血を引く者たちでしか倒せないという伝説の印です』
「どうしてそんな物が」

王でなければ開かないぜ的なものの仕組みどうなっているのだろう
魔法の一つ一つにDNA鑑定が発生する事に成る
あと王族しか倒せないようなもの封印しておく必要が?



「王盾(キングシールド)といえば私の国、フタギロで造られた物だ」
「その言いかたをするならパレットは詳しく知っているのかな、教えて欲しい」
「王族の偽物が現れた時に倒せた方を王として証明する」
「偽物?」
「大昔に王族と成り代わった魔物がいて、その時に産まれたのが王族以外は倒せないようにする印(しるし)でな」
「凄い技術だけど、何も各地に封印しなくてもよくない!?」
「ほんとに私も思う」

っていうか皆思った、何故そこまで各地に配置したんだ?
先生が杖でトントンと地面を叩いた


「過去の愚考について話している暇はありません、幸いここに王族なら揃っています」
「まさかワタクシたちに討伐しろとでもおっしゃるおつもりですの!?」
「逆にききますが『両親が自分より強いので何とかなります』と言えます?」
「うぐぐ、それを言われると確かにワタクシの方が遙かに強いでしょうけども」

リン・ゴールドが剣を抜いた
いつの間にか彼は重そうに持っていたのに軽々しくブレず構えた
かなりの重量があるものを空中で静止させるのは想像よりも遙かに難しいのに

「聖女様だっている、今まで魔物が倒せなかった事はないし頼りになる仲間と先生がついていて倒せないとは思えないね」
「リン様……」
「そうですねぇ、ではこの作戦に参加したものは冬休みの宿題は無しという事で」
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