4 / 284
3話 攻略対象と悪役令嬢
しおりを挟む
「まぁ、このクラスに庶民をいれるなど何をお考えなのかしら?」
「クルリーナさんも自己紹介をどうぞ」
「先生の前ですし一応名前ぐらいは教えt……」
舌を噛んだ、痛そう
「名前ぐらいは教えて差し上げますわ、ワタクシは『クルリーナ・タテロール』でしてよ?」
「ユメカ・マボロシです」
「これでクラスメイトは全部ですよ」
男女比どうなってるんだこのクラス、あと少ないな自分入れて10人しかいない
モブとかいないのか?
=========================
「自己紹介が終わったあとの昼休みにね、ご飯を食べているときにクルリーナっていう悪役令嬢が水をぶっかけてくるの!」
「よくある奴だ」
「すごい性格が悪い、妹も悪役令嬢だからキャラ被ってるんだよねー」
=========================
「思い出した」
タオルでも用意するか、食堂からバックレする?
そうなるとルートから外れる恐れがありそう
「何をです?」
「あっ気にしないで下さい、大した事ではないですから」
ずんずかと王子の一人、攻略するつもりのパレットがこっちに来て
「たとえ庶民でも安心してくれ」
「えっ」
「俺が……間違えた、私が必ず救ってみせる」
「どうしたんですか!?」
友人が熱く『聖女だと分かるまではすごく冷たい対応だったのが手のひら返すの!』と
これのどこが冷たい対応なのだろうか?
「君の事なら校長に聞いた、今まで辛かっただろう?これからは私が導く」
「これルート合ってる?」
「このルートしか戻れないんだ!……ん?」
ん?
「あの、今『ルート』って」
キーンコーンカーンコーンのチャイム、義務教育みたいな合図だな
「昼休みに食堂で話そう!」
「分かりました!」
まさか私以外に、この世界に入った人がいるとは
―――――――――――――――――――――
昼休みの食堂
「僕の本名は七色勇気(なないろゆうき)」
「私は佐々木叶絵です」
「カナエ……うん、日本人だね?年は?」
「まだ18歳で大学が始まったばかりです」
「僕は24歳で社会人、レストランのシェフ」
「えっ凄い!」
「この世界みたいなもので親がレストラン経営しててそのまま跡を継いだ、本当は違う仕事したかったけどね」
どの世界にもそういうのあるなぁ
「この世界がゲームだって分かってる人の発言でしたよね?」
「それは分かってるけど、僕は乙女ゲー詳しくないんだ」
「このあと私はクルリーナに水をぶっかけられます」
「何故」
「……勇気さんもこのゲームやった事ないんですね?」
「え!?カナエさんも無いの!?」
「友達がやったので感想を聞かされただけです」
「僕なんかSNSでネタバレみただけだよ」
クルリーナが近寄ってきた
「とりあえず水をかけられるかどうか、見ていてください(小声」
ずんずんと近づいて
「手がすべってしまいましたワー」
グラスの水が零れて10CCぐらいかかった
何故こんなに少ないのだろうか
「きゃあ(棒)」
「ごめんあそばせ?あなたが生意気にも同じ食事を食べているものですから」
「何てことをするんだ!」
「そんなキャラだったの!?」
キャラ?
「まって、あなたもまさか……日本人だったりする?」
「え、貴方も!?」
「クルリーナさんも自己紹介をどうぞ」
「先生の前ですし一応名前ぐらいは教えt……」
舌を噛んだ、痛そう
「名前ぐらいは教えて差し上げますわ、ワタクシは『クルリーナ・タテロール』でしてよ?」
「ユメカ・マボロシです」
「これでクラスメイトは全部ですよ」
男女比どうなってるんだこのクラス、あと少ないな自分入れて10人しかいない
モブとかいないのか?
=========================
「自己紹介が終わったあとの昼休みにね、ご飯を食べているときにクルリーナっていう悪役令嬢が水をぶっかけてくるの!」
「よくある奴だ」
「すごい性格が悪い、妹も悪役令嬢だからキャラ被ってるんだよねー」
=========================
「思い出した」
タオルでも用意するか、食堂からバックレする?
そうなるとルートから外れる恐れがありそう
「何をです?」
「あっ気にしないで下さい、大した事ではないですから」
ずんずかと王子の一人、攻略するつもりのパレットがこっちに来て
「たとえ庶民でも安心してくれ」
「えっ」
「俺が……間違えた、私が必ず救ってみせる」
「どうしたんですか!?」
友人が熱く『聖女だと分かるまではすごく冷たい対応だったのが手のひら返すの!』と
これのどこが冷たい対応なのだろうか?
「君の事なら校長に聞いた、今まで辛かっただろう?これからは私が導く」
「これルート合ってる?」
「このルートしか戻れないんだ!……ん?」
ん?
「あの、今『ルート』って」
キーンコーンカーンコーンのチャイム、義務教育みたいな合図だな
「昼休みに食堂で話そう!」
「分かりました!」
まさか私以外に、この世界に入った人がいるとは
―――――――――――――――――――――
昼休みの食堂
「僕の本名は七色勇気(なないろゆうき)」
「私は佐々木叶絵です」
「カナエ……うん、日本人だね?年は?」
「まだ18歳で大学が始まったばかりです」
「僕は24歳で社会人、レストランのシェフ」
「えっ凄い!」
「この世界みたいなもので親がレストラン経営しててそのまま跡を継いだ、本当は違う仕事したかったけどね」
どの世界にもそういうのあるなぁ
「この世界がゲームだって分かってる人の発言でしたよね?」
「それは分かってるけど、僕は乙女ゲー詳しくないんだ」
「このあと私はクルリーナに水をぶっかけられます」
「何故」
「……勇気さんもこのゲームやった事ないんですね?」
「え!?カナエさんも無いの!?」
「友達がやったので感想を聞かされただけです」
「僕なんかSNSでネタバレみただけだよ」
クルリーナが近寄ってきた
「とりあえず水をかけられるかどうか、見ていてください(小声」
ずんずんと近づいて
「手がすべってしまいましたワー」
グラスの水が零れて10CCぐらいかかった
何故こんなに少ないのだろうか
「きゃあ(棒)」
「ごめんあそばせ?あなたが生意気にも同じ食事を食べているものですから」
「何てことをするんだ!」
「そんなキャラだったの!?」
キャラ?
「まって、あなたもまさか……日本人だったりする?」
「え、貴方も!?」
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない
おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。
どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに!
あれ、でも意外と悪くないかも!
断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。
※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。
聖女のわたしを隣国に売っておいて、いまさら「母国が滅んでもよいのか」と言われましても。
ふまさ
恋愛
「──わかった、これまでのことは謝罪しよう。とりあえず、国に帰ってきてくれ。次の聖女は急ぎ見つけることを約束する。それまでは我慢してくれないか。でないと国が滅びる。お前もそれは嫌だろ?」
出来るだけ優しく、テンサンド王国の第一王子であるショーンがアーリンに語りかける。ひきつった笑みを浮かべながら。
だがアーリンは考える間もなく、
「──お断りします」
と、きっぱりと告げたのだった。
義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!
当て馬の悪役令嬢に転生したけど、王子達の婚約破棄ルートから脱出できました。推しのモブに溺愛されて、自由気ままに暮らします。
可児 うさこ
恋愛
生前にやりこんだ乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。しかも全ルートで王子達に婚約破棄されて処刑される、当て馬令嬢だった。王子達と遭遇しないためにイベントを回避して引きこもっていたが、ある日、王子達が結婚したと聞いた。「よっしゃ!さよなら、クソゲー!」私は家を出て、向かいに住む推しのモブに会いに行った。モブは私を溺愛してくれて、何でも願いを叶えてくれた。幸せな日々を過ごす中、姉が書いた攻略本を見つけてしまった。モブは最強の魔術師だったらしい。え、裏ルートなんてあったの?あと、なぜか王子達が押し寄せてくるんですけど!?
はずれのわたしで、ごめんなさい。
ふまさ
恋愛
姉のベティは、学園でも有名になるほど綺麗で聡明な当たりのマイヤー伯爵令嬢。妹のアリシアは、ガリで陰気なはずれのマイヤー伯爵令嬢。そう学園のみなが陰であだ名していることは、アリシアも承知していた。傷付きはするが、もう慣れた。いちいち泣いてもいられない。
婚約者のマイクも、アリシアのことを幽霊のようだの暗いだのと陰口をたたいている。マイクは伯爵家の令息だが、家は没落の危機だと聞く。嫁の貰い手がないと家の名に傷がつくという理由で、アリシアの父親は持参金を多めに出すという条件でマイクとの婚約を成立させた。いわば政略結婚だ。
こんなわたしと結婚なんて、気の毒に。と、逆にマイクに同情するアリシア。
そんな諦めにも似たアリシアの日常を壊し、救ってくれたのは──。
婚約破棄された悪役令嬢は聖女の力を解放して自由に生きます!
白雪みなと
恋愛
王子に婚約破棄され、没落してしまった元公爵令嬢のリタ・ホーリィ。
その瞬間、自分が乙女ゲームの世界にいて、なおかつ悪役令嬢であることを思い出すリタ。
でも、リタにはゲームにはないはずの聖女の能力を宿しており――?
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる