ヒーローの選択【読み手の選択によって結末が変わります】

宝者来価

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出動ハートレンジャー

第一話 ワカラナーイをやっつけろ

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イエローが聞きました。

「ヒーロー活動って具体的に何をするのかしら?」
「ホワイトちゃんも気になる~」

レッドは元気よく答えます。

「困っている人を助ける!!」
「具体的には?」
「えーと、ブルー!!」
「調査が必要だな」
「アタシは何をすればいいの?」
「つまりクラスメイトに困っていないか、困っている人はいないか手分けして聞こう」
「そーだ手分けして聞くんだ」
「アンタは考えてなかったの?」
「こういう戦隊でリーダーは頭脳じゃなくて力で皆をひっぱるんだ」
「ホワイトちゃんも困っている人を探せばいいのぉ?」
「じゃあ僕は廊下側の2列を担当するね!」


こうして別れて聞き出した結果


『ぼく算数が苦手で……なんとかならない?』


「って言ってる子だけいたわ」
「ブルーくん教えてあげられない?」
「俺は成績が悪い」

ホワイトは驚きました。

「えっそうなの?」
「俺より適任がいる」

ブルー君はレッド君の引き出しをあけてテストの答案を皆にみせました。
そこには100点ばかり並ぶ綺麗な丸だらけの紙
でもしわくちゃで汚れています。

「持ち帰るの忘れていつもこうなるんだ」
「アンタ100点のテストなんて何で持ち帰るの忘れられるのよ!?」

ピンクはレッドを尊敬のまなざしでみています

「すごい、さすがレッド」
「あんた勉強できるのね」
「すごーい」
「教えてやってくれよ算数、あと俺はテストで算数20点だった」
「最初に教えるべきが身近にいるパターンね」


こうして5人は放課後に算数を一生懸命彼におしえます


「ななのだんは難しくないって」
「え?」
「数字で覚えるからややこしいんだよ、ほらひらがなで」

しちろくしじゅうに

「こうやって書く!!」
「なるほどー」
「あんたもやんなさいよ20点」
「ブルーが嫌ならせめて本名で呼んでくれ」
「いい点数とってきたら呼んでブルーでもなんでも」
「ホワイトはずっとブルーちゃんって呼ぶね」



1週間が経過しました。


『レッド君のおかげですごくいい点数になったよ!』

「ヒーローだから助けるのは当然だろ?」
「あんた点数いくつだった?」
「70点」
「3倍にあがったんだから自信もちなさいよ」
「ホワイトちゃんもすごく点数よくなったよぉ」
「僕も一緒に勉強会するの楽しかった」
「じゃあ解決したしポーズだ……」

5人でポーズを取ります

「解決ハートレンジャー!!」
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