一杯の選択【読み手の選択によって結末が変わります】

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【注文】コーヒーを注文する

あなたが目覚めるとテレビ・ネットでは病院を襲った何かについてのニュースばかりだった。


『XX市XX病院にて入院中だったXXさんが何者かに殺害されました』
『担当の看護婦の話ではウサギの着ぐるみを着た何者かが侵入』
『入院していたXXさんの首を切って頭部の部分を持ち去ったとの事です』

しばらく詳しい現場の状況などが流れていたが新たな情報が入って来た。

『XXさんは株式会社XXの元社長であり多額の保険金もかけられていた事が判明しました』


世間では保険金を狙った身内の犯行ではと噂になり
保険会社も事件の詳しい状況が分かるまでは支払いを拒否するとの事
親族の言葉は

『もう死んでいるのだから保険金を払って欲しい』

1週間ほどして保険金の受取人は親族ではなく親友の孫であると判明
遺書も残っていてもしも自分が死んだ場合は全ての財産を譲ると書かれていた。
親族は異議を申し立てたが遺言に従い却下される。



3か月後にはあなたのスマホに奇妙なメッセージが届く。

『てんこくてあおう』

差出人不明のメッセージは翌日には全て跡形もなく消えていた。



END：濁点の無い手紙