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地球を快楽で侵略した宇宙人 カイタ編

45話 二つの恋(NH)

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『……』

息子ばぼけーっとしている

「ブルー?」
『何だかその』
『彼女エクス星人にはとても美人に見えるんですよ』
「へぇ???」

息子にもそういうのあるのか

『いいじゃないですか、パパだって美人みたらしばらく頭から離れないでしょ!?』
「正直な話、人間の美人見てもすぐ忘れる」
『そうなんですか?』
「人間とかけ離れた異星人の姿の方が覚えてられる」

お昼時になり配給された食事を見る
ごく普通の弁当箱でバランスも良く
本来であれば文句など無いだろう

『うーん』
「やっぱエクス肉だよなぁ」
『配給品だから無料ですけど、お金払って違うものにしますか?』

エクス星人の共食いは文化もあるし口は出さない
しかし嫁と同じ種族を食べるのも何か違和感ある

「俺が我慢すりゃいい訳だし、ここにはここのルールがあるから仕方ないさ」

嫁と息子が目を合わせる

『上に言います!!』
「いや、ここまでやって貰ってるし」

エクス星人を食べる
味はいいので慣れれば平気だろう

『……カイタさんは我慢しすぎでは?』
「本当に助けて欲しい時に上を動かす為には小さな事を普段たよらない方がいい」
『そうですか?』
「あーでもお前たちが嫌ならかけあう事もするが」
『僕は大丈夫』
『私も……』

どんなところでも嫁と息子いるし【住めば都】だろう

「そういえばブルーは医者を続けるんだよな?」
『僕は外に出れますから……その時に食料も買ってきますか』
「助かる」
『いいんですよこれぐらい、僕ら……家族ですし?』

青いのに赤い顔するブルーが可愛くて撫でた

なでなでなでなでなで

「も、もう幼くないんですから!!」
『人で言ったらまだまだだっての』

テレビを付けると様々なショッピングやら娯楽施設のニュース


『うぅ』
「どうした?」
『胸の辺りが苦しい』

エクス星人に胸あるか?

「えっどのへん!?」
『心臓がドキドキしていて変なんです』
「……」
『恋では?』
『えっ』
『地球人は恋をするとドキドキするってありましたから』
『でも病気だと困るので一応連絡しておきます』


ビビビッ


『あっカイタさんに通信入りました』
「通信?」


通信というのはエクス星人の通信回線(正式には違う)を利用して
連絡先を知らない相手にかける手段の事だ
仕事を急遽きりあげたりしたので後輩や同僚かもしれない


「知っている相手か?」
『先生です』
「先生?」
『ポペマペト先生です』
「今すぐ繋いで下さい」


テレビのモニタかTV電話みたいに切り替わる


「やぁ」
「いつも世話になっております」

90度お辞儀

『先生こんにちは』
「まず君の鼓動が激しいのは恋ではない、恋をしているしていないに関わらずエクス星人の鼓動は一定だからな」
「他に原因が!?」
「エクス星人がエクス星人を食べると鼓動が早くなるんだ」
『そっか、今まで食べなかったから!!』

成程

「それともう一つ、君が紹介した鈴木太郎さんに連絡がとりたい」
「えっ」
「エクス星人経由の通信はエクス星人が傍にいないと成り立たないからな」

確かに彼はエクス星人を傍に置かない
したしくしているエクス星人は多分息子ぐらいで
だが彼女は一晩ぐらいの約束で

「え~~~~と、どのような御用ですか?」
「彼女と出かけたいのだが」
「えっ」
「地球人でいう所のデートの誘いという奴だ」

う~~~~ん


「今その……男性ですよ?」
「だろうな」


だろうな???


「えぇと」
「そこまで嫌がるような理由でも?」
「ブルー、確か彼女が雇ったとかいうバーテンダーはエクス星人だよな?」
『彼女は常駐ではないです』

う~~~ん
プライベートを教えるのはいかがなものか


「あっじゃあ彼女に教えて構わないかコールしてもいいです?」
「……勿論」


電話


:「……どうしたよ?」
「この前頼んだブラバッカ星人の医者覚えてるか?」
:「精子が青い奴」
「マジ?あぁいや……その彼が太郎と連絡取りたいって」
:「へぇ、気持ちよさにもう一度ヤりてぇとでも?」
「デートがしたいとか」
:「この時代にデート?まぁ俺の仕事用回線おしえるわ」

ティロリン

「ブルーこれ先生に」
『了解』

ビビビ


「助かるよ」

プツン







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