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地球を快楽で侵略した宇宙人 カイタ編
39話 RIRI(NH・残酷な描写在り)
しおりを挟む人間の大半はエクス星人に任せる事に躊躇いは無い
洗脳されているから
時々この洗脳を悪い事だと思う地球人もいる
たしかに犯罪をさせるなどが出来てしまうので使い方を誤ってはいけない
地球人はあまりにまだ医療がすすんでいない
飲み屋で
「リリさんお疲れですね?」
『……ここにくるのも最後になりそうです』
「何があったのでしょうか?」
『難解な患者たちにあたってきましたが私が治療をしても医療ミスの連続です』
「そうですか」
『【幸福度が下がる事故】が何度も多発して、処理施設に行こうかと』
「……私は地球人には詳しくないがアンタに必要なもんは分かる」
飲み屋はいつもは乱暴な口調で話したりしない
だが真剣な話ではいつもこうだ
『必要な物?』
「あんた地球文化に疎すぎだ」
『私は外交官ではなく医者ですが!?』
「そこだ問題は」
『え?』
「地球文化検定を持っているエクス星人の医者データ見て見ろよ」
―――――――――――――――――――――
処理場に行く前に文化検定を持っている医者のデータを見る
自分よりはるかに優秀な業績が立ち並ぶ
一覧にあったのは先日に医療事故を起こしてしまった彼の息子
『……地球文化検定、ですか』
外交官でないかぎり本来は取らない資格
だがこうしてデータを見せられたならば取ってから考えようと思った
教科書データを送信してもらい
『データ分厚い!!』
「絶対間違えてはいけないドボン1問目は『家族』について、アンタ不正解だと思う」
『家族ぐらい分かりますよ!?』
「じゃあ1問目地球人のアレックス君は祖母、父親、母親、弟、嫁、犬と一緒に暮らしていました」
『ふむふむ?』
「ところが嫁に病気がみつかりました、あと3日しかもちません」
『酷い医療事故ですね』
「残されたアレックス君が怒った発言は次のうちどれ?」
①腕のいい医者を探しましょう
②まだあきらめてはいけません
③新しい妻を用意します
④しばらくオナニーしない方がいいかも
『えっこんなの④一択では?』
答えを見た
③
「……どうです?」
『何で!?』
「地球文化検定の一番下の級ですよ?」
『うっうそ?』
地球人は家族の一人一人に強い思い在る場合がほとんどです
代わりを用意してほしい訳ではなくむしろ代わりは無いのを前提にします
9割が怒ります絶対にやめましょう
『どういう事???』
「地球人の人体構造には詳しいんだろうけど―――――」
ピピピピピピ
『え?あ、カイタさんから通信?』
<俺ではない緊急の患者みてもらえませんか!?>
『え?私でいいのなら―――』
現場にかけつけると
「医者来たからな!?」
「……ッ」
とんでもない大怪我を見た
何かの破片が女性の腕にささってしまっている
『何が』
施設の一部で爆発事故が起きたと緊急通信
これは地球人を狙ったテロ事件である事など
様々な情報が入ったが
それより先に麻酔で眠らせた
「……」
『カイタさんに怪我は!?』
「俺は大した怪我してねぇから他の奴を頼む!!」
怪我の度合いで優先順位を考えた
さまざまなエクス星人が駆け付け救護に当たる
テロを行った犯人はワープ装置で移動してしまったらしい
怪我人は5人も出たらしい
『パパッ!!』
「ブルーマン無事だったんだな!?」
その時、とんでもなく幸福度が上昇した
地球人の幸福度はエクス星人では分かりにくいが
文化を知れば分かる?
『なんて場合じゃない―――』
急いで処置をして病院へと運んだ
――――――――――――――――――――――――――――――――
「先生……私の腕、大丈夫ですか?」
『はい、麻酔したのでまだ動けませんが2日もあれば退院できますよ』
「腕のいいお医者様なんですね」
違う
『私は腕のいい医者ではありませんよ……』
「でも処置が的確でしたし」
『あまりに医療事故が多いので前線から引く所だったんです』
「えぇ!?そんな……」
『あっ怪我が治るまでは私が担当しますから』
「勿体無いですよ!!」
『そうです?』
一応言葉の意味は分かる
しかし勿体無いだろうか?
私程度の腕の医者なんかエクス星人には沢山いるのに
「見舞いにきたぞ」
「カイタ先輩!?」
「……ごめんな、俺があそこで働けなんて言ったせいで」
「いいんです!!それより彼女を引き留めるのを手伝って下さい」
「RIRIさんの事?」
「医者を引退するって言うんですよ!?こんなに処置早いのに」
「ふーん?たしかに勿体無い腕前ではあるな」
『え????????』
「……あんた怪我人の治療だけ専門した方がいいぞ」
『いえ私はもう<処分>するつもりで』
「だからアンタの治療失敗すんだよ!!」
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