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地球を快楽で侵略した宇宙人 カイタ編

31話 異星人(NH)

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「先輩の職場復帰すっげー助かるっス」
「……外交官やってるわりに物しらないもんなお前」
「あれ、なんかモメてる?」


入り口で人間っぽい影が二つ言い争い?に


「別に構わないと言ってるんだけど?」
「俺が嫌なんだって!!」

片方は同僚で片方は


「あれ!?先生!?」
「……カイタだったか?」
「はい、先生のおかげで息子は元気です!!その説は誠にありがとうございました」

90度お辞儀

「的明(まとあかり)お前復帰したのか!!」
「ヘイスケ?」

地球人そっくりな同僚の一人だ

「そうそう、記憶喪失って聞いてたけど」
「それより先生と何を言い争ってたんだ?」
「ブラバッカ星人は今日立ち入り禁止でな」
「何で?」
「ハンドロ星人が来てるから」
「……聞いた事ねぇな」
「ああそうか先輩って地球人か」

後輩が首を傾げた

「ヘイスケさん地球人じゃないんです?」
「良く間違える奴いるけどペル星人な」
「それで何が問題になってる?」
「簡単にいうと宇宙歴でついこの間まで戦争していた星と星でな?」
「あー」
「出会えば一触即発かもしれないし」
「そういう訳で入れて貰えなくてね」

ふむ?

「先生ってそもそも何の用事でここに?」
「会いたいエクス星人がいてね」
「そういう事なら俺が呼んで来ます、番号か名称は?」
「紫色であることだけさ分かっているのは」
「紫?」

後輩のキャストに聞いた所エクス星人なのに紫色で珍しい奴が最近入社したらしい

「V-01なんでヴォイって呼んでます」
「あだ名?」
「俺の方が先輩なんで分かりやすいのつけてあげたんす」
「名づけお前がしたのか……それよりソイツ今日いる?」
「えーと」

腕時計型の端末で確認した所


「いないっす」
「じゃあ仕方ないな、俺の後輩なようですので後日先生のご指定場所まで連れて行きます」
「君もしかしてかなり偉い外交官だった?」
「地球人で外交官出来るの貴重なんで重役ではありますね」
「ふぅん?歩き疲れたから休憩室つかわせてよ、食堂でもいいからさ」
「でしたら俺の第二会議室が開いています」

その光景を


「地球人まじテキパキ仕事するわぁ」
「ヘイスケ先輩も宇宙で見れば仕事する方っすよね」
「1日8時間も仕事しやがるからな地球人」



「君は時間ある?」
「先生が望むようでしたら接待は可能です」
「……じゃあ案内してよ」

「マジでトラブルになっても知らねーぞ?」





第二会議室は地球の会議室と同じで机がロの字にあって椅子がある
給湯室に繋がっているのでお茶やお茶菓子がすぐに出せるようになっている
地球人でもないかぎりはここで接待する事はまず無い


「こちらへ」
「地球人ってせまい空間が好きだね」
「広いお部屋の方が良ければ手配を急ぎます」
「ここがいい」
「畏まりました」

お茶を出して

「お茶です」
「緑色!?キッモ!!」
「……大変失礼しました」
「飲み物って青色かオレンジ色じゃない?」
「エクス星人用の月ニンジンジュースなら在ります」
「この緑は何?どこの星の文化?」
「地球の日本です」
「これ飲めるの!?緑なのに!?」
「はい」
「飲んで見せてよ」

ごくごく

「飲みました」
「……成分は?」
「どうぞ」

宇宙人にだってアレルギーはある
それを記したデータを見せた


「大丈夫だね、僕様のぶんもういちど頂戴?」
「はい」

直ぐに入れなおして出した

「……」

口を付ける

「えっ美味しい」
「なによりです」
「これ材料って何使ってるの?」
「お茶の木の葉っぱです」
「葉っぱ」
「はい」
「葉っぱって食べられるのか……しかも地球人が」
「そうだ言い忘れてましたけど地球の葉っぱぐらいですよ食べられるの」
「なるほど?」
「地球の葉っぱは毒素が少ないので」
「……ふーん」

なでり(尻)

「え?」
「地球人の性感帯はここではないのか?」
「確かにそうですけど俺は今ちょっとあまり感じないので」
「病気?」
「出し切っちゃったので今は賢者モードなだけです」
「お嫁さん医者なの?」
「いいえ」

毎回変人として扱われるのは慣れているのだが

「いいね君」
「え?」
「地球のセックスに興味が出て来たよ」
「お、俺は嫁としかしませんが……どうしてもと言うなら」

医者に見放されたくないので仕方ないと覚悟した

「可愛い女の子知らない?」
「……へ?」
「僕様は可愛い女の子としかヤらないよ?」

プロを一人知っているが

「ん、んー……店とかそういうのですかね?」
「店でも人でもいいから地球人の女の子とエッチしてみたい」
「女性限定なのは?」
「地球人は女子の顔が可愛いって聞くから」
「そうですか」



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