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地球を快楽で侵略した宇宙人 カイタ編
12話 異星問題(NH)
しおりを挟む人間の旦那を持つ者に会いたいとの事でカフェに来ている
『相談って何です?』
『実は……人間さんに惚れてしまって!』
『人間に!?それは確かに望み薄いかもしれないなぁ……』
自分は旦那に拾われた、そもそもエクス星人の方から惚れるなど聞いた事が無い
『そうだよねぇ!!』
地面に零れ落ちる涙
『ま、まだ望み薄いってだけだからさ!?』
『どうしたらいいかな?』
『その彼?……そもそも相手ってオス?』
『オスです』
『どういう場所で出会ったとか詳しい話してくれる?』
回想:日曜日の昼下がり
「あんま気持ちよくないね」
『えぇ!?』
医者としての自信を無くして雨の中でぼーぜんとしていたら
「傘どうぞ」
『えっ!?あ、有難うございます……』
「エクス星人だって寒いの苦手でしょー?アタシの傘つかいなさいよぉ!身体ひえちゃうわよ?」
回想終了
『って』
『……オスなんだよね?』
『ちんちん在りました』
『オスですね』
『あれから……お礼の品を届けにいったんです』
『何を?』
『日本人だと言っていたのでお饅頭を」
『……反応どうだった?』
――――――――――――――――――――――
「アタシこれ大好きなのよ!ありがとねぇ」
『い、いえ……』
「良かったらお茶してかなぁい?」
『喜んで!!』
―――――――――――――――――――――
『という感じでお喋りしました』
『うーん、あなたがオスになるとか……脳調べたらいいような気がする』
『待って!!それはしない』
『どうして?』
『エクス星人に惚れる人ってよほどの変態ぐらいでしょ?』
たしかにクラゲ(?)に惚れる人相当な物好きではある、が
『よほどの変態の嫁に何を?』
『この恋を終わらせたくないっていうか、恋って素敵だね』
『……振られてもいいの?』
『元々勝ち目は薄いし、やっぱり幸せになって貰いたいからさ!……私、誰を好きになっても応援する!!』
『さすがエクス星人だけど聞いててワンチャンぐらいありそうな気がしてきた』
後日、自宅にて
「今日ちょっと人が来る」
『人?友達の方です?』
「いや仕事だな、家具デザイナーで『月の生活に似合う家具』を作りたいとか」
『へぇ、でもどうしてうちに?』
「最近になって地球から月に引っ越したらしいので家を見たいと」
『こんな味気ない家で大丈夫かな』
ピンポン
『はーいどなたです……か』
「あらーアナタが彼の奥さんね?」
話に聞いてた彼!?
『イラッシャイマセ』
「やだかっちこちじゃない!!アタシ何かした?」
「……妻はオネエ苦手だとは聞いてはいないんだが……だ、大丈夫だ彼はゲイではないし」
『ならチャンスある?』
「あんた旦那の前で何いってるの?」
「エンジェ?」
『誤解だから!!私は……カイタ君、その、一筋っていうか』
顔が熱い、二本の触手で顔を覆ってぶんぶんと細い方の触手を振った
「俺の妻だ、可愛いだろ?」
「羨ましいわぁ」
これはいよいよ彼女に勝機あるのでは?
『家具って話でしたがエクス星人にも色々いますから……布団で寝ないのもいますし』
「そうよねぇ、あれでしょ?お風呂みたいなのの中で寝るっていうか」
『……私は旦那と一緒にベッドで寝てますよ?』
「愛され過ぎてて笑う」
『の、惚気たい訳では……!!』
「こんな可愛い嫁さん羨ましいわぁ本当」
「エクス星人の嫁って抵抗ある奴もいるじゃん?お前さんどーなん?」
「ありよ?こんど見合いするの」
『見合い!?』
「どちらかというと婚活パーティーかしらね?」
『えーと、友達がそういうのに行きたがってて……』
「そうなの?いいわよ仲介しても、友達何て子?」
『R地域にすんでるS7456って子です』
「……そう」
―――――――――――――――――――――――
後日
『実はあの方とお付き合いする事に』
『えー!?お、おめでとう!!』
『……医者として絶対幸せにする、と意気込んでるんだけど不思議な事言ってて』
『不思議?』
『もう私に他の人を犯してほしくないって』
『地球人の独占欲って凄まじいよ?なにせ愛情表現だから』
『へぇ……』
『うちは別に無いけど、むしろ旦那は医者でもない私とやりたがるので』
『へぇ』
『しかもその、うちの旦那は……私にキスしてくるんで』
『き、キス!?本当に!?』
『ほん……』
ちゅっ
旦那がキスしてきた
『わーお』
『ちょ!?友達の前でっ!?』
「嫁の反応が可愛いもんでつい」
―――――――――――――――――――――――――――――――
SIDE:カイタ
飲み屋で
「……エクス星人ほどではないし強くは言わないがなぁ」
「なによ?相手の幸せを願っての行動よ?」
仕事関係の奴が『惚れ薬』でエクス星人を落とした
妻の友人である事を踏まえると少しだけモヤモヤする
だが禁止はされていない、強引ではあるがエクス星人の方が遙かに強引だ
「なら、幸せにしてやるんだな」
「絶対に一生愛するわ」
「……惚れ薬の事は喋るのか?」
「黙っているつもりよ、あなたのように地球人は嫌な顔する人が出てくるでしょうから」
「俺は妻に隠し事をしないがな」
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変なのになつかれてしまった
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