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97話 ホラー映画 【復讐代理幽霊・4】
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???『子供なんてアイツに任せちまえばいいし』
???『妹さんだろ? よくできるよなぁ』
???『交通事故で賠償とかマジむかつく……うっ!?』
病院で患者が謎の突然死をした頃、俺達は民宿で少女と話していた。
タツオ「ヒイラちゃんが選んだカップ麺、これだっけ?」
ヒイラ「それじゃない、こっち」
ヤイル「今朝の奴も気絶したまま起きないし……その、ヤバい、よな?」
タツオ「なんだろうなチュウイチって、仮に復讐ってことなら俺ら関係なくね?」
ヤイル「そうだよな……そうだSNSとか見てみるか?」
何やら今いる村で大量に人が突然死したというニュース。
病院へ運ばれるも死亡したケースがあとを絶たない。
死亡よりも全身にやけどした男の方が悲惨そうだった。
タツオ「これ――」
民宿を経営していた女性が病院で死亡したというニュースを見た。
ついでにキッチンでネズミも見たし、ずさんな衛生環境の末路なのだろうか。
あと小さな女の子を一人だけ残していくならせめて俺らに頼むとかあるじゃん。
ヤイル「……食料買い込んで良かったな」
ヒイラ「5分のピピピ(カップ麺のタイマー)鳴ったよ」
タツオ「よっしゃ!! とりあえず飯を食えば幽霊も怖くねぇって!!」
夕暮れ時、かなり寒くなってきた頃に悲鳴が聞こえた。
確認にいくのも少女を置いて行くことになる。
幽霊より土砂崩れだった時に建物にいた方が安全だ。
ヒイラ「あのね、ここあんまりよくない」
タツオ「よくない?」
ヒイラ「幽霊さんが雨ふってきたしココ危ないよーって」
ヤイル「その人、他に何か言ってる?」
ヒイラ「もっと高い所に避難しなさいって」
もしかして土砂崩れに巻き込まれるかもしれないのか。
するとヒイラちゃんは地図を持って来た。
そこには『緊急時・避難所』の文字がある。
タツオ「よし、現状のことを教えてもらうためにも行ってみるか」
ヤイル「ここなら土砂崩れにも巻き込まれずに済みそうだな」
こうして3人で車に乗って避難所へと向かった。
そこは高齢者であろう男性が一人いるだけ。
土砂崩れが発生したとは思えないほど静かな避難所だった。
高齢者「……民宿にとまりにきた連中か」
タツオ「はい、この子が避難したほうがいいと」
ヒイラ「この人、村長さん」
ヤイル「村長!?」
高齢者「呪いなんてばかばかしい、さっさと避難してこいってんだ」
避難させてもらえるのなら、と避難所で一夜を明かすことに。
少しかび臭い毛布で眠る。
深夜に悲鳴が聞こえて目が覚めた。
タツオ「な、なんだ?」
ヤイル「こっちのほうから聞こえたよな――」
鍵が開いていた倉庫を開けてみると、まだ幼い少年が雪の中で裸にされた写真。
他にもいくつか少年が泣いている写真も出てきた。
まだ夜中だしと倉庫から宿泊できる場所まで戻るが村長はいない。
翌朝になっても村長は現れなかった。
電話が鳴り出てみると
タツオ「車通れるようになったって」
ヤイル「ヒイラちゃんのこと、まずは伝えないとだな」
都会で青年がひらひら手を振ってエンドロールが流れ出した。
???『妹さんだろ? よくできるよなぁ』
???『交通事故で賠償とかマジむかつく……うっ!?』
病院で患者が謎の突然死をした頃、俺達は民宿で少女と話していた。
タツオ「ヒイラちゃんが選んだカップ麺、これだっけ?」
ヒイラ「それじゃない、こっち」
ヤイル「今朝の奴も気絶したまま起きないし……その、ヤバい、よな?」
タツオ「なんだろうなチュウイチって、仮に復讐ってことなら俺ら関係なくね?」
ヤイル「そうだよな……そうだSNSとか見てみるか?」
何やら今いる村で大量に人が突然死したというニュース。
病院へ運ばれるも死亡したケースがあとを絶たない。
死亡よりも全身にやけどした男の方が悲惨そうだった。
タツオ「これ――」
民宿を経営していた女性が病院で死亡したというニュースを見た。
ついでにキッチンでネズミも見たし、ずさんな衛生環境の末路なのだろうか。
あと小さな女の子を一人だけ残していくならせめて俺らに頼むとかあるじゃん。
ヤイル「……食料買い込んで良かったな」
ヒイラ「5分のピピピ(カップ麺のタイマー)鳴ったよ」
タツオ「よっしゃ!! とりあえず飯を食えば幽霊も怖くねぇって!!」
夕暮れ時、かなり寒くなってきた頃に悲鳴が聞こえた。
確認にいくのも少女を置いて行くことになる。
幽霊より土砂崩れだった時に建物にいた方が安全だ。
ヒイラ「あのね、ここあんまりよくない」
タツオ「よくない?」
ヒイラ「幽霊さんが雨ふってきたしココ危ないよーって」
ヤイル「その人、他に何か言ってる?」
ヒイラ「もっと高い所に避難しなさいって」
もしかして土砂崩れに巻き込まれるかもしれないのか。
するとヒイラちゃんは地図を持って来た。
そこには『緊急時・避難所』の文字がある。
タツオ「よし、現状のことを教えてもらうためにも行ってみるか」
ヤイル「ここなら土砂崩れにも巻き込まれずに済みそうだな」
こうして3人で車に乗って避難所へと向かった。
そこは高齢者であろう男性が一人いるだけ。
土砂崩れが発生したとは思えないほど静かな避難所だった。
高齢者「……民宿にとまりにきた連中か」
タツオ「はい、この子が避難したほうがいいと」
ヒイラ「この人、村長さん」
ヤイル「村長!?」
高齢者「呪いなんてばかばかしい、さっさと避難してこいってんだ」
避難させてもらえるのなら、と避難所で一夜を明かすことに。
少しかび臭い毛布で眠る。
深夜に悲鳴が聞こえて目が覚めた。
タツオ「な、なんだ?」
ヤイル「こっちのほうから聞こえたよな――」
鍵が開いていた倉庫を開けてみると、まだ幼い少年が雪の中で裸にされた写真。
他にもいくつか少年が泣いている写真も出てきた。
まだ夜中だしと倉庫から宿泊できる場所まで戻るが村長はいない。
翌朝になっても村長は現れなかった。
電話が鳴り出てみると
タツオ「車通れるようになったって」
ヤイル「ヒイラちゃんのこと、まずは伝えないとだな」
都会で青年がひらひら手を振ってエンドロールが流れ出した。
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