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62話 新しいスタッフ

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 ※外村視点

 今日は新人が入った。

松本「初めまして、今日から※チェックスタッフに入りました松本です」

 ※メールなどのチェックをするスタッフ。

霊子「自己紹介ヨロシクねー」
松本「こっちのはうちの息子でまだ4歳です」

 息子くんは丁寧に挨拶してくれた。えらいねぇぼうや。
 この職場は子持ちも多い。というか子育てできる資金が足りなくて来ている人が多い。

霊子「事情は話さなくてもいいですよ?」
松本「旦那が浮気して、相手がキャバ嬢でみついで借金だらけになっていたんです……」
霊子「まったく反省せず身勝手にホームレスやってる旦那さんは『どこかの誰か』に呪われました」
松本「子供が小さく私も若いのでご迷惑をおかけするかもしれませんが……よろしくお願いします」

 私らはまたかこのパターンと思った。
 ちなみに同じような境遇のスタッフがあと3人いる。
 奥さんがホストにはまって離婚して働いてる人とかね。

外村「松本さん、得意なこととかありませんか?」
松本「料理と裁縫なら得意ですよ、なんて――」
外村「料理できるんですか!?」
松本「っていっても一般的な味噌汁や炒飯にカレー、マーボー豆腐とか」

 シェフとして雇ったほうが良かったかもしれない。
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