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22話 テレビ放送
しおりを挟む満月テレビと呼ばれる放送局でホラー生放送。
「ゲストの霊子でーす」
『うわ本当に喋った』
『開始タイミング違くない?』
『……内容、リハと違ってるよね?』
「あることないこと喋ったことにされたくないので本物が降臨してるだけですよー」
『え、え、本物?』
『ドッキリでしょー』
番組の出演者たちはパニック状態だった。
ドッキリだろうとかまえているものもいる。
しかしドッキリだろうという顔がみるみる青ざめた。
『なんで……それを?』
「信じてないようだったのでスマホの中身のぞきました」
『ひっ!?』
芸能人のスマホから聞こえる声に皆が慌ただしくなる。
「ごめんちょっとバッテリー使うね」
空中に浮いたのは芸能人のハンカチ。
さらに空中で折りたたまれていく様子は全国に中継された。
パニック状態が加速するスタジオ。
「別に今日は危害を加えて――なんて考えてませんよ」
『えと、じゃあ』
「ただ忠告しておきます、私の偽物を出してお金儲け考えると地獄を見ますよ」
『出演は――OK?』
「私の公式SNSアカウントにメッセージください、きちんとした出演依頼を受け取れば応じます」
~世間の反応~
『やっぱ悪い事はするもんでねぇべ』
『本物のオバケじゃん』
『お寺とかがどうするのかも気になる』
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