夢のあの人

にくだんご

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これから

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彼との共同生活が始まり、私は家で留守番をし、家事と大学の勉強を両立した。
生活に慣れるまで半年ほどかかり、もう半年もあっと言う間にすぎた。

一年が経過し、私は自分の家に向かう事にした。彼に言うと仕事を休んででも一緒に来てしまいそうなので黙っていた。


部屋は空き家になっていた。
弟や母にはもう会えないことが分かった。時間が経ってしまったせいか、涙は出なかった。


彼の家へ帰ると、テーブルの上に紙が置いてあった。婚姻届だった。
「全然返事してくれないから。」
後ろから抱きしめられる。
「私の住んでいた家、もう空き家になってました。」
ふりかえって目を見る。
「ここにいていいですか?」
優しいキス。彼はいつもそうだ。私の事を、いつだって安心させる。
「ずっといなよ。俺のとこに。」
胸に顔を埋める。

あの1か月で彼と言う人を、画面の先ではなく、1人の人を知った。私は、彼を幸せにできるよう尽くそう。彼が私を救ってくれたように。そう思い、私は毎日彼の帰りを待ち、毎晩愛し合った。
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2021.09.06 ユーザー名の登録がありません

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