夢のあの人

にくだんご

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浄化

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「真寿っ!真寿っ!」
激しい頭痛の中目を覚ますと、彼がいた。
「澄村さん、、、。」
「大丈夫?キス、嫌だった。」
「思い出しました。全部。あいつに、私がされた事を。」
「そうか、今日はゆっくり休んだ方がいい。」
「嫌です、、、。」
「え?」
「して、下さい。私の記憶を聞いた上で、私のことを抱いて下さい。」
「でも、辛いと思うよ。」
「したいんです。全部思い出した今、あなたとしたいです。」
そして、記憶の一つ一つを話した。1時間ほど、彼は黙って聞き。時に涙を流した。
話し終えると、彼は覆い被さってきた。
「俺が、全部上書きするから。」
「でも、私こんなに汚れてしまっていた。」
「真寿は綺麗だよ。それに強かったんだね。ずっと戦い続けた。」
そう言うと頭を撫でられながらキスをされた。
そして目を見つめられる。
「実はもう待ち切れないんだよね。」
「え?」
「だって2年前もイっちゃダメって言ったのにいなくなっちゃうし。真寿とした後何回おなにーしてもおさまらないんだよ。」
「…」
「あ、今引いたでしょ。」
「うーん。ちょっと。」
「言うんじゃなかったあー。」
「あははっ。」
「でも、、。」
真剣な表情になる。
「ほんとにずーっと待ってたんだからね。」
「私にはほんの1ヶ月の出来事だったのに、澄村さんは24年も経ってるんですね。」
「24年間、僕がイったあと君がいる事もなかったしね。」
「たしかに。」
「ほんとの賢者タイムだよ。最初の2回は、幻なのかと思った。でもデートして、お風呂でエッチして、真寿の中にいる時ああ、真寿ってほんとにいるんだなってすごく嬉しくて。」
「私、ずっと夢の中にいるみたいだったんです。でも今、目が覚めたみたい。私も、あなたの存在を信じられるようになりました。」
「嬉しい。」
そして強く抱きしめられた。狼さんになる準備なのだろう。
「ああ。抱きたい。好き、真寿。」
「うん、私も、したいです。」
「優しくするから、嫌なら言ってね。」
「はい。」
優しいキス。キスをしては目を見つめられ、体が熱くなる。それの繰り返し。おでこに、耳に、鎖骨に、お腹に、つつくようにキスされる。愛情をすごく感じる。頭を撫でながら、胸に手がいく。滑るように手が動く。既に乳首は硬くなっていた。あの男には拒否反応しか示さない体が彼を欲しがっている。
「澄村さんなら、大丈夫です。」
「うん、、、。真寿、愛してる。」
ふと顔を上げると、少女が見ていた。少し寂しそうに、優しい表情で。
(ありがとう、私。私はもう大丈夫。)
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