夢のあの人

にくだんご

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初帰り

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物音で目が覚めた。少年は既に帽子を被り。学校に行く準備を終えていた。
「お昼は家族は家に誰もいないので、出歩いても大丈夫。120円は一応置いておくから、行き先がないなら僕の家に居候すればいい。」
この子はしっかりしすぎだ思ったが、素直にありがとうと言っていた。

彼が家を出てしばらく大人しくしていると、家には誰もいなくなった。

一応お金を持って出た。120円で何が出来るかと思ったが、彼のこの時代は、案外電車にも乗れそうだった。ただ、今の時代で私の身内はおじいちゃんおばあちゃんは確実に生きているが、母はわからない。あっても私の存在など知らないだろう。

家周りを一通り歩いたら、帰路についた。
そして夕方彼は帰ってきた。
お風呂には昼のうちに入っておいたので部屋で大人しくしていた。推しの部屋だが、何せ歳が違いすぎて、興奮のしようもない。
「120円使わなかったんだ。」
「どう使っていいのかわからないんだもん。お金の価値もいまいち掴まないし。」
よくわからない顔をされたが、丸一日何も食べていないので、さすがにお腹がきつい。
「ちょっと待ってて。」
それを察されたのか、彼は部屋を出て降りて行った。
しばらくしてドアが開くと、彼の母親らしき人が現れた。
「まあ、綺麗な方ね。」
そんな呑気なことを言えるのか?不法侵入者扱いではないのか。
「大丈夫?心細かったでしょう?」
一体どんな言い訳を使ったのだろうか。丁重にもてなされた。美味しいご飯を出され、着替えもさせてもらった。簡易的な浴衣だった。

「ねえお母さんになんて言ったの?」
「駆け落ちした相手に浮気されて追い出されて行き場がないみたいで、川辺で倒れてるのを拾ってきたって言った。」
「げ、めっちゃ可哀想な人じゃん。」
「そのくらい可哀想なら追い出せないでしょ。」
そう言うとまた当たり前の様に布団に入り、掛け布団を少し開けてきた。
ぬくぬくと入ると今日は昨日より距離が近かった。
何より背を向けていたのにこっちを向き、真っ直ぐ目を見つめてくる。その視線に少しドキッとしてしまった。
「ん?」
「お姉さん、結構美人なの。」
「見てどうなの。」
そう言うと、突然顔を赤らめて俯いてしまった。そしてボソボソと。
「可愛い。」
推しが自分のことを可愛いと言っている。しかもこんな純粋な子が。自分にはショタコンの素質もあった様だ。とても愛おしくなってしまった。思わず頭を撫でてしまう。
「やめろよ。」
しかしはらいのけたり嫌な顔はされなかった。
「どこが可愛いのー?」
少しからかいたくなった。ニヤッと笑うと、怒ってそっぽを向いてしまった。
「え、ごめんね?」
黙っている。
「ねーえー。」
そして後ろからハグをした。何せ10歳くらいの男の子だったから、愛おしくなってしまっていた。抱きしめて後頭部に鼻をくっつけた。自分の弟を可愛がる様に。
突然向きを変え、また目を見つめてきた。なに?と口を開こうとしたら、塞がれてしまった。なんとも華麗にキスされた。推しの男の子に頬を押さえられ唇を押し付けられればドキドキしないはずがない。
5秒ほど静止した。唇が離れるとまた目を見つめられる。
「どうしちゃったの?」
「揶揄うのが悪い。」
「え、ごめんね。嬉しかったんだよ。」
「嬉しいの?俺に可愛いって言われて。」
期待する様な目、綺麗な目に引き込まれそうになる。まるでアイドルの様なセリフだ。
「うん。嬉しかったよ。ありがとう。」
そう言うとまたキスをされた。
「お姉さん彼氏いないの。」
「うーん。今はね?」
なんとなく強がりでそう言ったが、彼氏ができたのも高校の一年生の時だけで、初体験後、気まずくなって自然消滅。経験はそれだけだった。
夜遅くだと言うのに何度もキスされた。その先がないのがまた可愛い。そうしてるうちに眠くなったのか、腕の中で眠ってしまった。

次の日はお母さんの手伝いをした。料理から洗濯、掃除まで、用事がある様で家で全て一任されてしまったが、古い家で家事をするのは新鮮で楽しかった。

そしてまた夜。なんとも彼の生活習慣は整っている。お母さんからは客室で寝ても良いと言われたが、彼がそれを渋った。
「珍しく懐いてるのね。」そう言っていた。親戚のおばさんにもお姉さんにも懐かないのだそうだ。

布団に入ると当たり前の様にキスをされる。お母さんになんだか申し訳ない。
「真寿。」
「ん?」
ふと名前を呼ばれて驚いた。
「なあに?」
「真寿、好き。」
心臓がものすごい勢いで鳴ってしまった。ドキドキが聞こえそうだ。
「8つも違うお姉さんが好きなの?」
「だって真寿ゲラゲラ笑わないし、可愛いし。髪もサラサラで。」
目をまた見据えられた。
「唇柔らかいし。ずっとキスしたい。」
10歳の少年がこんなにドキドキさせることが出来るのかと、逆に感心してしまった。可愛いすぎる。
「真寿は?俺の事すき?」
これはどういう好きを伝えればいいのだろう。恋ではないが愛おしくはある。
答える前に抱きついてきた。
「心臓鳴ってる。」
胸に耳を当ててそう言った。そして次に胸を小さな手で包まれた。
「柔らかい。」
「やっ。こらあ。」
腕を掴んでどけようとしたが、余裕の無い顔を見て躊躇してしまった。
「真寿、真寿。」
そう言いながらキスをされ胸を揉まれる。慣れてない手つきが愛おしさを増す。キスの時点で、乳首は硬くなってしまっていたし、あそこも湿っていた。私は性欲が出ると匂いに出てしまう様で、初めての彼氏にもそれで慣れてるだろと勘違いされてしまった。
「真琴。好き。」
何度もそう囁かれ、体が少しずつ反応してしまう。たまに脚に当たる彼のものも硬くなっている。
いやいや、少年犯したとか言って捕まるって。
理性が戻って
「ちょっと、澄村くん?そのくらいにしない?」
そう言っていた。しかし、表情を見てそう言ったことを後悔した。子供なりに勇気を出して好きと言ったのだろう。とても悲しい表情に切なくなった。
「ごめん。でも、こういうのは付き合ってからするんだよ。」
「今好きなんだから、いいじゃん。」
常識にとらわれない。その考え方は子供の時から健在のようだ。
「真寿が嫌ならやめる。嫌じゃないなら俺はもっと真寿に触りたい。」
高校生の彼でもこんな風に言ってくれる事はなかった。気づいたら行為は終わっていて、彼はさっさとズボンを履くと、「お前慣れてたんだな。」とだけ言い残して去ってしまった。
思い出して辛くなる。
「私からキスしていい?」
そう言って彼の顔に手を添えてキスをした。つつくようなキスから、だんだん下唇を舐めたり、吸ったりする。
「んっ」
声が漏れている。可愛い。
そして舌を口の中に入れると、彼もぎこちなく絡めてきた。
「はあっ。はっ。」
息遣いが荒い。
「気持ちい?」
「うん。」
そしてそのまま胸を触られる。はだけた浴衣に手を入れられ、先っぽをつままれた。
「んっ。」
思わず声が出ると、彼は顔を下げ吸い出した。舌で転がされ体が反応してしまう。腰がビクビクしてるのを感じた。愛おしくて、彼の硬くなっている部分に手を添えた。優しく服の上から擦ると腰をくねくねしている。
「真、、寿。それ、変になっちゃう。」
「じゃあやめる?」
あまり可愛い為意地悪を言ってしまう。
「やだっ。真寿好き。もっと。触りたい。」
そういうと。私の濡れているところに、手を滑り込ませてきた。
「ここ、濡れてる。」
「きもちくなると、濡れちゃうの。」
「真寿も気持ちいの。」
「うん、気持ちいいよ。」
「真寿、見たい」
「え?」
上目遣いで懇願されてしまった。何も言わず上を向くと覆い被さってきた。
「電気はつけちゃだめだからね。」
「うん。足開いて。」
そういうと、膝を広げられてしまった。
「んっ。」
「濡れてる、、。動いてるよ。」
まじまじと見られますます意識が集中してしまう。
「真寿の事。もっと気持ち良くしたい。」
「んっ。もういいよお。」
「やだ。」
そして顔を近づけ、舐められてしまった。
「あっだめ。」
何も言わずに舐め回される。クリトリスを舐め上げられると、体が反応してしまう。それを見て察したのかそこばかり執拗に舐められてしまった。
「んっ。んあっ。」
「真寿、可愛い。」
「んっ。んっ。だめえ。」
意識が飛びそうになる。体に力が入っていく。彼の舌も舐めることになれたのか、速さを増していく。
「す、、澄村くん、、。あっ。だめっ。きちゃう。」
「真寿、真寿。」
私の声が聞こえているのかいないのか、必死に舐められる。大きな波が来そうだった。
「だめっ。いっちゃう。」
「うん。真寿。好きだよ。」
その言葉の直後、ビクビクっと身体が跳ね、絶頂を迎えた。そして意識が遠のいていった。

そして目が覚めると、そこはやはり病院だった。
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