13 / 24
君を大事にする事は、私自身を大事にすることにもなるんだよ。
しおりを挟む
今日彼が帰ってくる。疲れているだろうか、寂しかったと言ってエッチされちゃったりするだろうか。そんな事を考えながら、彼が好きな煮物を作る。
一応、お風呂を上がって、新調した下着をつけた。でもこんな破廉恥なのを着て、引かれないだろうか。
夜20時、彼が帰ってきた。玄関に小走りする。
「おかえりなさい!」
思わず大きい声が出てしまい恥ずかしくなる。彼は優しい表情をする。
「ただいま。寂しかった?」
「そりゃ、寂しかったです。でも、毎晩電話してくれたので、大丈夫でした。」
その後おなにーしてましたなんて言えない。
「おいで。」
両手を広げる。ギュッと抱きしめられ、胸も苦しくなる。好きだ、この人の事が。いつの間にか、そう確信できるようになっていた。
ご飯を美味しそうに食べ、彼はすぐにお風呂に入った。
寝室でドキドキしてしまう。準備しただけでこんなに気持ちが変わってしまうなんて。彼が入ってきた。
「待ってたの?」
「あ、はい。久しぶりに一緒に寝れるので。」
「可愛いやつだ。」
そう言って彼に抱きしめられる。今日は少し足も出した。短めのズボンに、ボタンのシャツパジャマを着ている。椿考案スタイルだ。
心臓がバクバクなっている。
「したいの?」
ストレートに聞かれ、一瞬フリーズした。
「あ、、、その、、。」
「今日やけに可愛いからさ。」
顔を覗き込まれる。
「お化粧してる。」
考えを見透かされ恥ずかしくなった。思わず手のひらで顔を隠す。おでこにキスをされ、彼は布団に入ってしまった。
「え、、、?」
声が出てしまった。気づかないふりをされる。やっぱり魅力がないのだろうか。引かれてしまったのだろうか。少し涙目になってしまった。
引き下がれず、彼の袖を引っ張る。
「したい、、、です。」
じっと見つめられる。少し困ったような、初めてキスをした日と同じ目。ゆっくりと起き上がり、肩を押され優しく押し倒される。
そのまま何も言わず、キスをされた。舌が入り込んでくる。
「んっ、、ふっ、、、。」
息が漏れる。息継ぎをする間もなくキスをされた。脳みそが溶けてしまいそうだ。
そのまま服に手が滑り込んでくる。下着の上から、胸を撫でられた。初めての感触に体がビクンッと跳ねた。シャツのボタンを外される。露わになった胸をじっと見られる。恥ずかしいが、隠したりはしなかった。彼の顔が近づく。鎖骨にキスをされる。
「んっ、、、。」
体にキスをされる度、ピクッピクッと反応してしまう。お腹までキスをされ、下着を外された。
「ああ、、、。」
初めて彼が声を発した。驚いているような、少し落胆したようにも聞こえる。
「あの、、何か。」
「いや、すまない。」
「え?」
「今日は、ちょっと疲れてるみたいなんだ。」
はっと我に帰る。この人は仕事を終えてきたと言うのに。自分の気の回らなさに嫌気がさす。
「ごめんなさい。私こそ、、、。」
「今日は客室で寝るから、ゆっくりしな。」
そう言うと彼は部屋を出てしまった。
途中で気づいていた。彼はちっとも反応していなかった。涙が出た。私には、何か彼とする為の何かが、足りないのかもしれない。
啜り泣きながら、下着を片付け。パジャマを着直した。
一応、お風呂を上がって、新調した下着をつけた。でもこんな破廉恥なのを着て、引かれないだろうか。
夜20時、彼が帰ってきた。玄関に小走りする。
「おかえりなさい!」
思わず大きい声が出てしまい恥ずかしくなる。彼は優しい表情をする。
「ただいま。寂しかった?」
「そりゃ、寂しかったです。でも、毎晩電話してくれたので、大丈夫でした。」
その後おなにーしてましたなんて言えない。
「おいで。」
両手を広げる。ギュッと抱きしめられ、胸も苦しくなる。好きだ、この人の事が。いつの間にか、そう確信できるようになっていた。
ご飯を美味しそうに食べ、彼はすぐにお風呂に入った。
寝室でドキドキしてしまう。準備しただけでこんなに気持ちが変わってしまうなんて。彼が入ってきた。
「待ってたの?」
「あ、はい。久しぶりに一緒に寝れるので。」
「可愛いやつだ。」
そう言って彼に抱きしめられる。今日は少し足も出した。短めのズボンに、ボタンのシャツパジャマを着ている。椿考案スタイルだ。
心臓がバクバクなっている。
「したいの?」
ストレートに聞かれ、一瞬フリーズした。
「あ、、、その、、。」
「今日やけに可愛いからさ。」
顔を覗き込まれる。
「お化粧してる。」
考えを見透かされ恥ずかしくなった。思わず手のひらで顔を隠す。おでこにキスをされ、彼は布団に入ってしまった。
「え、、、?」
声が出てしまった。気づかないふりをされる。やっぱり魅力がないのだろうか。引かれてしまったのだろうか。少し涙目になってしまった。
引き下がれず、彼の袖を引っ張る。
「したい、、、です。」
じっと見つめられる。少し困ったような、初めてキスをした日と同じ目。ゆっくりと起き上がり、肩を押され優しく押し倒される。
そのまま何も言わず、キスをされた。舌が入り込んでくる。
「んっ、、ふっ、、、。」
息が漏れる。息継ぎをする間もなくキスをされた。脳みそが溶けてしまいそうだ。
そのまま服に手が滑り込んでくる。下着の上から、胸を撫でられた。初めての感触に体がビクンッと跳ねた。シャツのボタンを外される。露わになった胸をじっと見られる。恥ずかしいが、隠したりはしなかった。彼の顔が近づく。鎖骨にキスをされる。
「んっ、、、。」
体にキスをされる度、ピクッピクッと反応してしまう。お腹までキスをされ、下着を外された。
「ああ、、、。」
初めて彼が声を発した。驚いているような、少し落胆したようにも聞こえる。
「あの、、何か。」
「いや、すまない。」
「え?」
「今日は、ちょっと疲れてるみたいなんだ。」
はっと我に帰る。この人は仕事を終えてきたと言うのに。自分の気の回らなさに嫌気がさす。
「ごめんなさい。私こそ、、、。」
「今日は客室で寝るから、ゆっくりしな。」
そう言うと彼は部屋を出てしまった。
途中で気づいていた。彼はちっとも反応していなかった。涙が出た。私には、何か彼とする為の何かが、足りないのかもしれない。
啜り泣きながら、下着を片付け。パジャマを着直した。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる