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親と子。あと、友情。
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「……それで、そこに同じ人間が住んでいた。だけど、不思議な事にそこには人にも世界にも魔力が無く、あまりのも無力な生物しか生きてなかった。との事よ」
そう話すと、マヤは本を閉じでマールに渡す。
マールはそれを受け取ると、ぱらぱらとページをめくりながら、話を一通りまとめた。
「魔力が無い人間……。そんなのあり得るのか。しかも、世界ごとに存在しないとなると……」
なんとも奇々怪々な話だ。三年ほど凍らせていた好奇心が踊りだし、マールの目を輝かせる。
「面白いだろ? その本あげるよ」
「え、いいの?」
ごく自然に、らしからぬはしゃいだ声を出してしまったのに気付いて、マールは一瞬心を無にした。
こんな子どもみたいな反応なんてしたくなかった。視線を前に戻すと、感動でもしたかのように口に手を当てるリクザがいた。マヤもマヤで、お花浮かべてほっこりしている。少し、いや、とても癪だ。
「まさか、マールがまたそんな声出す時が来るなんて……パパ嬉しい」
「ねぇ。ままーって言って駆けよってきた時を思い出すね」
嬉しそうにそう話す両親。そんな事は、あったかもしれない。
可笑しい。リクザもマヤも、知らない間に性格が変わっている気がする。特に、父親の方。リクザは次男ではあるがもう少しルキラっぽい性格で、比較的感情は表に出ない方だった。
なんにせよ、謎に頭に来るのは変わらない。
いつの話だ。ママパパと呼んでいたとしても、随分幼い時の話だ。
「忘れろ」
いい加減忘れろ。睨みつけて言うが、効果は成さない。
「無理を言うなよ。息子の幼少期を忘れる親がいると思うか?」
「お前等を親として見る義理はない」
いいから、話したなら帰れ。そう言おうとしたと同時に、パデラがおもいっきり音を立てて扉を開けた。
「たっだいまぁー! って、あれ。知らん人いる」
見知らぬ人がいる事に驚いたようだ。しかし、その二人の顔を見ると、マールの親かと直ぐに分かった。
一方で、リクザもこの男の子が誰か察しがついた。リールが話していた「赤髪で、オレンジの目のとってもバカっぽい人」に違いない。
「あぁ、パデラくんだっけ? リールから話は聞いているよ」
「おう、俺パデラ! もしかして、マールのとーちゃんかーちゃん?」
「そうだよ~」
とても無邪気で、いい子そうだ。なでなでしたかったが、その気持ちは一旦抑え、マヤは笑顔を見せる。
「もしかして、俺、邪魔した?」
「いや、もう帰るつもりだったから。大丈夫だよ」
「あっ、そう? ならいいや」
「そういや、マールの父さん母さんは、何しに来たの?」
「いや、ちょっとね」
これは、完全に誤魔化された。マールの方を見ると、物凄く不本意そうな表情をしている。
一切わっかんねぇ。だが、訊き返すのも何だかな。それ以上尋ねる事はなかった。
「じゃあ、俺達はそろそろ帰るな」
「そうだね」
きょろきょろするパデラは放っておいて、二人は席を立つ。
「パデラくん。しばらくマールを頼むよ」
「なんかあったら連絡してくれていいからな。一応その子の親だからさ。じゃ、また」
返事は訊かずに去って行った。そして、机の上に紙が一枚落ちてきて、そこには三つの連絡先が書いてある。リクザとマヤと、もう一人はリールだ。
「登録しとこ」
そっと紙に降れ、情報を魔力として取り入れる。これでこの三人と気軽に連絡を取れるようになった。
そうしていると、隣にいたマールがベッドの方に移っていた。その上に座り、何も言わずに扉を見詰めている。
その姿を見て、パデラは先程のサフィラの話を思い出した。
「マール」
呼ぶと、マールは視線だけこちらに向ける。
隣に座って、頭を優しく撫でた。すると、気持ちよさそうに目を瞑り、もっととねだる猫のようにすり寄ってきた。サフィラが言った事は本当なんだ~なんて撫でていると、母親の使い魔が連想された。
そういやアイツもこんなふうに撫でろーって来たなー。なんて思い出してほのぼのしていると、はっとマールは正気に戻り、魔力を込めた手で突き離してきた。
流石に少しよろけたが、直ぐに体を戻す。
見ると、マールは顔を赤くして睨んできている。そんな、胸触られた女子みたいな反応して、一応確認しておくが頭を撫でただけだ。
「びっくりしたぁ」
「だって……」
もう一度いうが撫でただけだ。それで、こんなに恥じることあるか? と、パデラは首を傾げる。
「何恥ずかしそうにしてんだよ。撫でただけだろ?」
訊くと、どうやらそうではないらしい。
「僕はあんな反応したくないんだよ!」
不意に現れる、甘えるような自分を見せたくないと言う訳だ。
マールは、羞恥にいっぱいになる心に対応しきれずにこんがらがっている。それをどうにかしようと、一旦魔力で渦巻く感情をリセットした。
落ち着いて息を吐き、また無表情に戻る。
この一連の流れを見て、リールが言っていたルキラは感情が無いみたいなことが実は嘘なんじゃねと思い始めてきたが、術の反動という可能性もあるだろう。しかし、気にしても分からない話だから、パデラは別の話を持ち出した。
「そういやさ。俺、太陽の光だって」
先程知った自分の正体とやらを話す。少しは驚いてくれるかと思ったが、マールはすでに察しがついている。
自分の事は自分が一番わかる。過去に掛けた魔法が解けてしまった事も、とっくに気が付いていた。
「やっぱそれか」
「知ってたん?」
「認めたくなかったけど、認めざる負えなくなった」
そう言ってパデラを見詰める瞳には、出会った時の魔法陣が跡形もなく消えていた。見る景色を綺麗に映し、静かな青を浮かべている。
「全部凍らせて、何も感じなくなったはずの僕が、お前の暖かさに心地よさを覚えてるんだよ。お前のせいで面倒な感情が全部動くようになった」
言葉の中に含まれる様々な感情が一つ一つ鮮明に伝わってくるようだ。
心情氷結の恐ろしい所は、心を無理矢理凍らせるものだから、その反動で傷ついてしまうのだ。心優しき魔法使いもそのせいで自殺したと言われている。マールも、このまま放っておいたら、どうなっていたか……。
「ま、安心しろよ。責任はとってやるから」
マールの頭をぽんぽんと叩き、笑う。
しかし、今そのセリフは少し違う気がする。男が女に言うものだろ。
「……勘違いされそうなこと言うな」
「?」
「分かんないならいいけどさ」
なんだか言った自分が恥ずかしくなった。マールが視線を逸らすと、わざわざその先に、ピピルがやってきて滑稽な動きを見せてきた。左右に体を揺らし、ぐねんぐねんと……それを見て、マールは思わず声に出して笑った。
『やった、ウケた!』
『よかったな』
けらけらと笑うマールを見て喜び、ピピルは奇妙なサイドステップを繰り出す。
そうしているとパデラに肩を叩かれ、何かと振り向いたら、こいつもピピルの動きの真似をし始めた。
『案外ツボ浅かったんだな、主』
なんだか楽しそうな雰囲気な313号室。その中でマールとパデラは、仲良さげに笑いあっていた。
そう話すと、マヤは本を閉じでマールに渡す。
マールはそれを受け取ると、ぱらぱらとページをめくりながら、話を一通りまとめた。
「魔力が無い人間……。そんなのあり得るのか。しかも、世界ごとに存在しないとなると……」
なんとも奇々怪々な話だ。三年ほど凍らせていた好奇心が踊りだし、マールの目を輝かせる。
「面白いだろ? その本あげるよ」
「え、いいの?」
ごく自然に、らしからぬはしゃいだ声を出してしまったのに気付いて、マールは一瞬心を無にした。
こんな子どもみたいな反応なんてしたくなかった。視線を前に戻すと、感動でもしたかのように口に手を当てるリクザがいた。マヤもマヤで、お花浮かべてほっこりしている。少し、いや、とても癪だ。
「まさか、マールがまたそんな声出す時が来るなんて……パパ嬉しい」
「ねぇ。ままーって言って駆けよってきた時を思い出すね」
嬉しそうにそう話す両親。そんな事は、あったかもしれない。
可笑しい。リクザもマヤも、知らない間に性格が変わっている気がする。特に、父親の方。リクザは次男ではあるがもう少しルキラっぽい性格で、比較的感情は表に出ない方だった。
なんにせよ、謎に頭に来るのは変わらない。
いつの話だ。ママパパと呼んでいたとしても、随分幼い時の話だ。
「忘れろ」
いい加減忘れろ。睨みつけて言うが、効果は成さない。
「無理を言うなよ。息子の幼少期を忘れる親がいると思うか?」
「お前等を親として見る義理はない」
いいから、話したなら帰れ。そう言おうとしたと同時に、パデラがおもいっきり音を立てて扉を開けた。
「たっだいまぁー! って、あれ。知らん人いる」
見知らぬ人がいる事に驚いたようだ。しかし、その二人の顔を見ると、マールの親かと直ぐに分かった。
一方で、リクザもこの男の子が誰か察しがついた。リールが話していた「赤髪で、オレンジの目のとってもバカっぽい人」に違いない。
「あぁ、パデラくんだっけ? リールから話は聞いているよ」
「おう、俺パデラ! もしかして、マールのとーちゃんかーちゃん?」
「そうだよ~」
とても無邪気で、いい子そうだ。なでなでしたかったが、その気持ちは一旦抑え、マヤは笑顔を見せる。
「もしかして、俺、邪魔した?」
「いや、もう帰るつもりだったから。大丈夫だよ」
「あっ、そう? ならいいや」
「そういや、マールの父さん母さんは、何しに来たの?」
「いや、ちょっとね」
これは、完全に誤魔化された。マールの方を見ると、物凄く不本意そうな表情をしている。
一切わっかんねぇ。だが、訊き返すのも何だかな。それ以上尋ねる事はなかった。
「じゃあ、俺達はそろそろ帰るな」
「そうだね」
きょろきょろするパデラは放っておいて、二人は席を立つ。
「パデラくん。しばらくマールを頼むよ」
「なんかあったら連絡してくれていいからな。一応その子の親だからさ。じゃ、また」
返事は訊かずに去って行った。そして、机の上に紙が一枚落ちてきて、そこには三つの連絡先が書いてある。リクザとマヤと、もう一人はリールだ。
「登録しとこ」
そっと紙に降れ、情報を魔力として取り入れる。これでこの三人と気軽に連絡を取れるようになった。
そうしていると、隣にいたマールがベッドの方に移っていた。その上に座り、何も言わずに扉を見詰めている。
その姿を見て、パデラは先程のサフィラの話を思い出した。
「マール」
呼ぶと、マールは視線だけこちらに向ける。
隣に座って、頭を優しく撫でた。すると、気持ちよさそうに目を瞑り、もっととねだる猫のようにすり寄ってきた。サフィラが言った事は本当なんだ~なんて撫でていると、母親の使い魔が連想された。
そういやアイツもこんなふうに撫でろーって来たなー。なんて思い出してほのぼのしていると、はっとマールは正気に戻り、魔力を込めた手で突き離してきた。
流石に少しよろけたが、直ぐに体を戻す。
見ると、マールは顔を赤くして睨んできている。そんな、胸触られた女子みたいな反応して、一応確認しておくが頭を撫でただけだ。
「びっくりしたぁ」
「だって……」
もう一度いうが撫でただけだ。それで、こんなに恥じることあるか? と、パデラは首を傾げる。
「何恥ずかしそうにしてんだよ。撫でただけだろ?」
訊くと、どうやらそうではないらしい。
「僕はあんな反応したくないんだよ!」
不意に現れる、甘えるような自分を見せたくないと言う訳だ。
マールは、羞恥にいっぱいになる心に対応しきれずにこんがらがっている。それをどうにかしようと、一旦魔力で渦巻く感情をリセットした。
落ち着いて息を吐き、また無表情に戻る。
この一連の流れを見て、リールが言っていたルキラは感情が無いみたいなことが実は嘘なんじゃねと思い始めてきたが、術の反動という可能性もあるだろう。しかし、気にしても分からない話だから、パデラは別の話を持ち出した。
「そういやさ。俺、太陽の光だって」
先程知った自分の正体とやらを話す。少しは驚いてくれるかと思ったが、マールはすでに察しがついている。
自分の事は自分が一番わかる。過去に掛けた魔法が解けてしまった事も、とっくに気が付いていた。
「やっぱそれか」
「知ってたん?」
「認めたくなかったけど、認めざる負えなくなった」
そう言ってパデラを見詰める瞳には、出会った時の魔法陣が跡形もなく消えていた。見る景色を綺麗に映し、静かな青を浮かべている。
「全部凍らせて、何も感じなくなったはずの僕が、お前の暖かさに心地よさを覚えてるんだよ。お前のせいで面倒な感情が全部動くようになった」
言葉の中に含まれる様々な感情が一つ一つ鮮明に伝わってくるようだ。
心情氷結の恐ろしい所は、心を無理矢理凍らせるものだから、その反動で傷ついてしまうのだ。心優しき魔法使いもそのせいで自殺したと言われている。マールも、このまま放っておいたら、どうなっていたか……。
「ま、安心しろよ。責任はとってやるから」
マールの頭をぽんぽんと叩き、笑う。
しかし、今そのセリフは少し違う気がする。男が女に言うものだろ。
「……勘違いされそうなこと言うな」
「?」
「分かんないならいいけどさ」
なんだか言った自分が恥ずかしくなった。マールが視線を逸らすと、わざわざその先に、ピピルがやってきて滑稽な動きを見せてきた。左右に体を揺らし、ぐねんぐねんと……それを見て、マールは思わず声に出して笑った。
『やった、ウケた!』
『よかったな』
けらけらと笑うマールを見て喜び、ピピルは奇妙なサイドステップを繰り出す。
そうしているとパデラに肩を叩かれ、何かと振り向いたら、こいつもピピルの動きの真似をし始めた。
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