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太陽の女神と、純黒の竜。
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昔々、ここにあった世界は「国」と呼ばれていた。どこまでも広がるように見える海の上には、様々な国が存在していた。
広い海の中、他とは離れて静かに浮かぶ孤島。名は「日本国」。それが、アマテラスが存在していた国だった。
時は令和。いつも通り、アマテラスはせわしく生きる人々を眺めていた。
『暇じゃ……』
昔は民とも交流があったというのに、今じゃ神の間ですら会話を交わしていない気がする。弟とも最近話してないし、久しぶりに皆で酒を呑みたい。そんな事考えていると、アマテラスは近づいてくる知らない力に気が付いた。
……神力ではない。それとは形質が違い過ぎる。一体なんだろうか。
確認しようとすると、突然目の前に純黒の鱗をまとった竜が降りてきた。
竜は驚くアマテラスの事など気にせず、口を開く。
『余は、神になりたい』
単刀直入に告げられた願いを、アマテラスは直ぐに理解した。
『神に、か』
『あぁ。天照大御神、余に神としてのいろはを教えてくれぬか』
このどこから来たか分からない黒竜は、自分に教えを乞いに来たと言う訳だ。
ただでさえ暇していたのだ。神になりたい若き竜に物を教えるというのも悪い話ではない。しかし、アマテラスは一つだけ気がかりな点があった。
『我でいいのか』
『我は、生まれて直ぐに頂点を任された。確かに、最高神である。しかし、日本の外には、我より優れた神もいる。悔しいが、そ奴等は我よりも信じられている奴等じゃ。それでも、我を選ぶのか?』
『余はお前が良いのだ。太陽であるお前に、教えてほしい』
戸惑いもなく放たれた答え。こうも率直にお前が良いと言われると、少し照れるが、嬉しいものだ。
『そうか』
『分かった。では今日からお主は、我の教え子じゃ。さて、名は何と申す?』
訊くと、竜は言葉で答える。
『あんりゅう』
『ほう、あんりゅうとな。良い名だ、して、漢字ではどう書くのじゃ?』
自然な流れで訊いたが、どうやら竜には「漢字」が分からないようで。首を傾げてしまった。
『かんじ? それは、どんな文字なのだ?』
改めてそう訊かれると、答えも上手く出せないモノ。
『あー、そうじゃの、昔に中国という、まあその時は違う名だったのだがの、外の奴等でも比較的身内に近い国の奴等から教えられたやつでの、なんか、あの、そういう文字があってだな、画数が多いのじゃよ』
とりあえずの思いつく説明をしてみたが、ピンと来ていないようで。確かに、今のは自分でも説明が下手だと思った。
『ほ、ほう?』
『うむ、教えるのが難しいの。とりあえず名前だけでも決めておくか』
筆と紙を取り出し、思いついた漢字を並べ、さらさらっと書き上げる。
『よし、これでどうじゃ! 暗雲の「暗」と竜で「暗竜」じゃ』
自慢げに差し出した神には、筆の文字でその二つの漢字が並んでいる。
『ほう、なんだかカッコいいな。気に入ったぞ』
『それは良かったのじゃ!』
嬉しそうな教え子を見て、アマテラスもなんだか嬉しくなって笑う。
これが事の始まり。一国の太陽神と、どこからか来た黒竜が師弟関係になった瞬間だ。
〇
『暗竜の望みは言葉そのままじゃ。神になりたかったんじゃ。民に慕われる。そんな神にな』
遠い昔を懐かしそうに話す。
民に慕われる神になりたかった。という事は、暗竜様は望みを叶えている。
強く、優しく、偉大である暗竜様を嫌う者はいない。
『そうじゃ、暗竜は今じゃ立派な神。我の誇れる教え子よ』
『暗竜は、やってきてからしばらく我のところに滞在してたんじゃ』
〇
暗竜はアマテラスから様々な事を教わった。
それは、とても楽しい時間だった。
月が綺麗な日は、一緒に眺めたりしたものだ。あの月は弟の象徴だとか、そんな弟話も暗竜は聞いてくれた。
太陽の下で二人、のんびりしている時、アマテラスが話し出した。
『そうだ、まだ教えていなかったな。暗竜。もし主が国を創るのなら、最初っから外とのかかわりは無いものにした方が良い』
『ほう、それはなぜ』
尋ねると、黙ってしまった。
触れちゃいけない事を触れてしまったのか。暗竜はアマテラスの顔を覗く。それに気付いたのか、アマテラスは咳ばらいを一つし、また口を開いた。
『昔は話せた。民も我等を慕ってくれて、信じてくれた。それがどうだ。外の奴等に民を奪われ、そんな事気にも留めない奴が大多数』
言葉に含まれる感情には、外の奴等を憎む気持ちと、自分達を捨てた民への怒りも少しだけあった。だが、そのおかげで民たちは栄えているような気もして、自分のもとにいてほしいというのはエゴだと気付いていて、心のうちはなんだか複雑である。
こんな気持ちになるのなら、最初っから全てを閉ざしていればよかった。外の世界に飛び出してゆく民を、黙って応援するのではなかった。そんな後悔が中にずっと居座っている。
『いいか、外とのかかわりは民にとっては知らんが、我等のような特定のところに住まう神からすればいい事ではない。外の奴に唯一の民を奪われるのだぞ? これは、目指す神の形にもよるが……民に忘れられたくなければ、主が慕われる神でいたいのなら、絶対にやめておけ』
後悔してからじゃ遅い。その言葉には、確かに説得力があった。
『心得た』
暗竜は小さく頷く。
『……そうじゃな。我等も、もう何年生きられるか分かったものではない。もし、我等に何かあったら、その時は頼むぞ。暗竜』
アマテラスは冗談めいた微笑みを浮かべ、暗竜を撫でる。
『あぁ、任せろ』
暗竜もそれに応え、目を細めた。
暖かい日の中。横目に見えたアマテラスは、本当に美しかった。
時と共に流れる人々。忙しくそれは進んでいく。その中で、次々と人が死ぬ。そして、新しい世代へと紡いでいく。
神の生きる空間で、暗竜はそれらを眺めていた。隣では、アマテラスが何をするわけでもなく立っている。
話すなら今。意を決して、暗竜は声を出した。
『アマテラス』
『なんじゃ?』
『もし、余がこの国を滅ぼして、新しい世界を創ると言ったら……お前はどうする』
質問の意味は手に取るようにわかった。
いずれ来るとは思っていた。暗竜が来てから、もう充分な時が経っただろう。
『我等はもう充分長く生きた。生きすぎたくらいじゃ。もし、主がこの国を滅ぼして、新たに神になるというのなら、譲ってもいい』
『ただ、一つ約束しろ。必ず良い世界を創れ。そして、主の望む神になれ。もう、教えることは全て教えた』
しっかりと、伝えたいことは全て伝えた。もう悔いはない。
『あぁ、分かった』
暗竜は一つだけ頷くと、翼を広げ飛び立っていく。
『綺麗じゃのぉ』
太陽で黒く輝く竜の鱗。どこか幻想的で神秘を感じる風景に、空を見上げてアマテラスは感嘆を漏らした。
広い海の中、他とは離れて静かに浮かぶ孤島。名は「日本国」。それが、アマテラスが存在していた国だった。
時は令和。いつも通り、アマテラスはせわしく生きる人々を眺めていた。
『暇じゃ……』
昔は民とも交流があったというのに、今じゃ神の間ですら会話を交わしていない気がする。弟とも最近話してないし、久しぶりに皆で酒を呑みたい。そんな事考えていると、アマテラスは近づいてくる知らない力に気が付いた。
……神力ではない。それとは形質が違い過ぎる。一体なんだろうか。
確認しようとすると、突然目の前に純黒の鱗をまとった竜が降りてきた。
竜は驚くアマテラスの事など気にせず、口を開く。
『余は、神になりたい』
単刀直入に告げられた願いを、アマテラスは直ぐに理解した。
『神に、か』
『あぁ。天照大御神、余に神としてのいろはを教えてくれぬか』
このどこから来たか分からない黒竜は、自分に教えを乞いに来たと言う訳だ。
ただでさえ暇していたのだ。神になりたい若き竜に物を教えるというのも悪い話ではない。しかし、アマテラスは一つだけ気がかりな点があった。
『我でいいのか』
『我は、生まれて直ぐに頂点を任された。確かに、最高神である。しかし、日本の外には、我より優れた神もいる。悔しいが、そ奴等は我よりも信じられている奴等じゃ。それでも、我を選ぶのか?』
『余はお前が良いのだ。太陽であるお前に、教えてほしい』
戸惑いもなく放たれた答え。こうも率直にお前が良いと言われると、少し照れるが、嬉しいものだ。
『そうか』
『分かった。では今日からお主は、我の教え子じゃ。さて、名は何と申す?』
訊くと、竜は言葉で答える。
『あんりゅう』
『ほう、あんりゅうとな。良い名だ、して、漢字ではどう書くのじゃ?』
自然な流れで訊いたが、どうやら竜には「漢字」が分からないようで。首を傾げてしまった。
『かんじ? それは、どんな文字なのだ?』
改めてそう訊かれると、答えも上手く出せないモノ。
『あー、そうじゃの、昔に中国という、まあその時は違う名だったのだがの、外の奴等でも比較的身内に近い国の奴等から教えられたやつでの、なんか、あの、そういう文字があってだな、画数が多いのじゃよ』
とりあえずの思いつく説明をしてみたが、ピンと来ていないようで。確かに、今のは自分でも説明が下手だと思った。
『ほ、ほう?』
『うむ、教えるのが難しいの。とりあえず名前だけでも決めておくか』
筆と紙を取り出し、思いついた漢字を並べ、さらさらっと書き上げる。
『よし、これでどうじゃ! 暗雲の「暗」と竜で「暗竜」じゃ』
自慢げに差し出した神には、筆の文字でその二つの漢字が並んでいる。
『ほう、なんだかカッコいいな。気に入ったぞ』
『それは良かったのじゃ!』
嬉しそうな教え子を見て、アマテラスもなんだか嬉しくなって笑う。
これが事の始まり。一国の太陽神と、どこからか来た黒竜が師弟関係になった瞬間だ。
〇
『暗竜の望みは言葉そのままじゃ。神になりたかったんじゃ。民に慕われる。そんな神にな』
遠い昔を懐かしそうに話す。
民に慕われる神になりたかった。という事は、暗竜様は望みを叶えている。
強く、優しく、偉大である暗竜様を嫌う者はいない。
『そうじゃ、暗竜は今じゃ立派な神。我の誇れる教え子よ』
『暗竜は、やってきてからしばらく我のところに滞在してたんじゃ』
〇
暗竜はアマテラスから様々な事を教わった。
それは、とても楽しい時間だった。
月が綺麗な日は、一緒に眺めたりしたものだ。あの月は弟の象徴だとか、そんな弟話も暗竜は聞いてくれた。
太陽の下で二人、のんびりしている時、アマテラスが話し出した。
『そうだ、まだ教えていなかったな。暗竜。もし主が国を創るのなら、最初っから外とのかかわりは無いものにした方が良い』
『ほう、それはなぜ』
尋ねると、黙ってしまった。
触れちゃいけない事を触れてしまったのか。暗竜はアマテラスの顔を覗く。それに気付いたのか、アマテラスは咳ばらいを一つし、また口を開いた。
『昔は話せた。民も我等を慕ってくれて、信じてくれた。それがどうだ。外の奴等に民を奪われ、そんな事気にも留めない奴が大多数』
言葉に含まれる感情には、外の奴等を憎む気持ちと、自分達を捨てた民への怒りも少しだけあった。だが、そのおかげで民たちは栄えているような気もして、自分のもとにいてほしいというのはエゴだと気付いていて、心のうちはなんだか複雑である。
こんな気持ちになるのなら、最初っから全てを閉ざしていればよかった。外の世界に飛び出してゆく民を、黙って応援するのではなかった。そんな後悔が中にずっと居座っている。
『いいか、外とのかかわりは民にとっては知らんが、我等のような特定のところに住まう神からすればいい事ではない。外の奴に唯一の民を奪われるのだぞ? これは、目指す神の形にもよるが……民に忘れられたくなければ、主が慕われる神でいたいのなら、絶対にやめておけ』
後悔してからじゃ遅い。その言葉には、確かに説得力があった。
『心得た』
暗竜は小さく頷く。
『……そうじゃな。我等も、もう何年生きられるか分かったものではない。もし、我等に何かあったら、その時は頼むぞ。暗竜』
アマテラスは冗談めいた微笑みを浮かべ、暗竜を撫でる。
『あぁ、任せろ』
暗竜もそれに応え、目を細めた。
暖かい日の中。横目に見えたアマテラスは、本当に美しかった。
時と共に流れる人々。忙しくそれは進んでいく。その中で、次々と人が死ぬ。そして、新しい世代へと紡いでいく。
神の生きる空間で、暗竜はそれらを眺めていた。隣では、アマテラスが何をするわけでもなく立っている。
話すなら今。意を決して、暗竜は声を出した。
『アマテラス』
『なんじゃ?』
『もし、余がこの国を滅ぼして、新しい世界を創ると言ったら……お前はどうする』
質問の意味は手に取るようにわかった。
いずれ来るとは思っていた。暗竜が来てから、もう充分な時が経っただろう。
『我等はもう充分長く生きた。生きすぎたくらいじゃ。もし、主がこの国を滅ぼして、新たに神になるというのなら、譲ってもいい』
『ただ、一つ約束しろ。必ず良い世界を創れ。そして、主の望む神になれ。もう、教えることは全て教えた』
しっかりと、伝えたいことは全て伝えた。もう悔いはない。
『あぁ、分かった』
暗竜は一つだけ頷くと、翼を広げ飛び立っていく。
『綺麗じゃのぉ』
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