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イシュラヴァール拾遺
番外編 王子たち 後編
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シャルナク帝国の首都ドラティナクから南に数百キロにあるセルディーカの町は、五つの大学と百以上の研究施設を擁する学園都市である。町の中心部には国立図書館や博物館が点在し、町をぐるりと囲む山々の峰には、帝国最大の観測所がある。
その観測所のガラス張りのドームの中で、少年が一人、星空を見上げていた。
「お兄さま、やっぱりここだった」
ぴょこんと視界に顔を出したのは、少年の妹だ。
「ルナか」
「お兄さまはほんとに星がお好きね。天文学者にでもなるつもり?」
「まさか」
少年は軽く微笑って起き上がった。
窓の外に、白い巨大な円形の建造物が、空を見上げるようにいくつも並んでいる。
「ルナ、あれが何か知っているか?」
ルナは首を振った。
「大昔に作られた遺跡でしょう?神様が食べるためのお皿でも作ろうとしたのかしら」
「あれは望遠鏡だよ」
「え?でも、どこからのぞくの?」
「あの皿で、宇宙から送られてくる波を観測するんだそうだよ。もう誰も動かし方を知らないけどね」
「波?なんの?」
「さあね?」
二人はしばらく、夜の闇に浮かび上がる白い皿を見下ろしていた。
「……なんだか、お墓みたいね……」
「確かに、あれは墓標かもしれないね。滅びた文明の」
そう言った少年の顔は、月明かりに冷たく冴え冴えと白い。
「かつてこの世界は、今より遥かに豊かだった。私はその世界を見てみたい。父上のあとを継ぎ、イシュラヴァールを栄えさせ、砂漠を支配するだけでは――足りないのだ。学べば学ぶほど、知れば知るほどに、餓えていく。手に入らないものを求めて、求めて……そこにあるはずのものに手が届かない……もどかしくて、苦しい――」
「お兄さま――だめよ」
妹が声をひそめてたしなめた。ドームには他に誰もいなかったが、誰かに聞かれるのを恐れるようにあたりを見回す。
「ここは敵国なのよ、お兄さま。滅多なことは」
「……わかっている」
少年は妹を安心させるように、再び微笑んだ。
「何か用があって来たんだろう?」
兄の問いに、妹は表情を硬くした。
「サラ=マナが追放されたわ。お父さまに」
「それは……確かか?」
ルナは頷く。
「シハーブの密使が知らせてきたのだもの、確かよ。わたし、あのひと気に入らなかったのよね。おなかのなかは真っ黒なのに、やたら気取った言葉遣いするものだから。彼女の話を聞いてると、背中がぞわぞわしちゃうのよ」
「おいおい、手厳しいな」
兄は苦笑した。
「それはいいとして、バハルも行方不明、ですって」
「なんだって?父上はバハルも追放したのか?」
「違うみたい。でも王都を出るサラ=マナについていったのは確かで、そのあと消息がわからない、とか」
「サラ=マナにさらわれたか……としたら」
少年は言葉を切って考え込んだ。だが、飲み込んだ言葉は妹が引き継いだ。
「お父さまが危ない、でしょ?それから私たちも」
少年は妹を見遣って、呆れたように溜め息をついた。
「カンのいい王女様だな。万一サラ=マナに叛意があれば、バハルを擁立して兵を挙げる」
「そう。で、セルディーカに刺客を送り込んでこない、とも限らない……でしょ?」
「はい、大正解、よくできました。シハーブの密使は今どこ?」
「町の宿よ」
少年は頷いた。
「明日にでも大学に休学届を出して、町を出よう」
しかし、山を降りた兄妹が目にしたのは、騒然とした町の人々だった。
「宿が襲われた!客が殺されたぞ!」
「賊はまだ逃げている!松明を持ってこい、町から出すな!」
「いや、賊は警備兵が追ってる!とにかく、女と子供を家の中へ!」
普段は静かな町である。その騒ぎを目にして、兄はくるりと踵を返した。
「……宿に行ったらバレる。このぶんだと寮にも手が回っているかも」
そう呟いた時だった。
ドォン……
くぐもった音がして、遠くに火の手が上がるのが見えた。
「……まさか……」
信じたくない、という気持ちが、その先を思考するのを止めた。が、群衆の叫びが非情な現実を突きつけてくる。
「大学の学生寮だ!爆発した!」
震えるルナの手をとって、少年は全速力で駆け出した。
「お兄、さま、ああ……学校、が……っ!」
明々と燃え上がる空を見上げながら、跡切れ跡切れに叫ぶ妹を、引きずるように少年は山へ分け入った。
幾日歩き回っただろうか。
人目を避けるように、二人は山道を選んで歩いた。追手を恐れていたこともあったが、自分たちのせいで学生や教師が巻き添えを食って死んだかもしれないと思うと、どうしようもなく後ろめたかった。幸い、雪の降る季節ではなかったので、野宿はそう辛くはなかった。が、山には盗賊が出る。路銀の足しに剣を売ることも考えたが、思いとどまった。
ある朝、少年はとうとう空腹で起き上がることができなくなった。ルナは、ぐったりと木の根元に身を預けている。
太陽が高く上った頃、少年は、葉擦れの合間からかすかな水音を聞き取った。鉛のように重い身体を奮い立たせ、這うように水音の方へ行く。長い時間をかけて、ほんの数十メートル進むと、小さな湖に出た。水音は湖面から鳥が飛び立つ音だった。
少年は、湖岸に這いつくばって水をいくらか飲んだ。
その背後で、草を踏む音がした。
「……!」
少年は身体を翻し、剣を構えた。が、脚に力が入らなくて立てない。
そこに立っていたのは、馬を連れた壮年の男だった。眼光鋭く、整った髭を蓄えて、威厳に満ちた顔で少年を見下ろしている。
「ここは私の狩場だ。そなたはどこの者だ?」
剣を構えた少年を前に、少しも動じることなく、また自らの剣に手をかけることもなく、男は言った。
少年は警戒を解かずに言った。
「あなたは、誰ですか」
名乗るべきか。助けを求めるべきか。しかし、もしも敵なら、せめて妹だけは守らなければ。
だが、ここで行き倒れては元も子もない。
(捕らえられても、殺されるとは限らない……)
少年は気が遠くなりそうになりそうだった。掲げた剣先がゆらゆらと揺れている。
「私はリアラベルデ共和国元首サキルラートだ」
男が言った。
少年はほうっと深い息を吐いて、剣を下ろし、よろよろとその場に膝をついた。
「……私は、イシュラヴァール王国王子のマルス=バセルです。セルディーカで留学中のところを、賊に襲われ、ここまで逃れてきました。サキルラート公のご領地とは知らず、先程のご無礼、何卒お許し頂きたい」
ようやくそれだけ述べると、少年はがっくりと倒れかけた。サキルラートの後ろに控えていた従者が駆け寄って、少年の身体を支えた。
「だいぶお疲れのようだ。私の屋敷へお招きしよう。身体が回復するまで休まれるが良い」
サキルラートが合図をすると、従者が少年に肩を貸して助け起こし、馬に乗せた。
「ありがとうございます。そこの、茂みの向こうに、妹が――」
「安心したまえ、先程私の部下が保護した」
それを聞いて、少年は安堵したように馬の背に倒れ込んだ。
やがてリアラベルデに潜入していたシハーブの密偵の一人が、王子と王女の消息を確認した。イシュラヴァール王家が用意した多額の謝礼と引き換えに、二人は再びシャルナクへと戻った。だが結局、刺客は逃げおおせて正体はわからずじまいだった。
サキルラート公がイシュラヴァール王宛に、この若い王子と自らの娘との縁談を持ちかける書簡をしたためたのは、それから間もなくのことである。
その観測所のガラス張りのドームの中で、少年が一人、星空を見上げていた。
「お兄さま、やっぱりここだった」
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「まさか」
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「え?でも、どこからのぞくの?」
「あの皿で、宇宙から送られてくる波を観測するんだそうだよ。もう誰も動かし方を知らないけどね」
「波?なんの?」
「さあね?」
二人はしばらく、夜の闇に浮かび上がる白い皿を見下ろしていた。
「……なんだか、お墓みたいね……」
「確かに、あれは墓標かもしれないね。滅びた文明の」
そう言った少年の顔は、月明かりに冷たく冴え冴えと白い。
「かつてこの世界は、今より遥かに豊かだった。私はその世界を見てみたい。父上のあとを継ぎ、イシュラヴァールを栄えさせ、砂漠を支配するだけでは――足りないのだ。学べば学ぶほど、知れば知るほどに、餓えていく。手に入らないものを求めて、求めて……そこにあるはずのものに手が届かない……もどかしくて、苦しい――」
「お兄さま――だめよ」
妹が声をひそめてたしなめた。ドームには他に誰もいなかったが、誰かに聞かれるのを恐れるようにあたりを見回す。
「ここは敵国なのよ、お兄さま。滅多なことは」
「……わかっている」
少年は妹を安心させるように、再び微笑んだ。
「何か用があって来たんだろう?」
兄の問いに、妹は表情を硬くした。
「サラ=マナが追放されたわ。お父さまに」
「それは……確かか?」
ルナは頷く。
「シハーブの密使が知らせてきたのだもの、確かよ。わたし、あのひと気に入らなかったのよね。おなかのなかは真っ黒なのに、やたら気取った言葉遣いするものだから。彼女の話を聞いてると、背中がぞわぞわしちゃうのよ」
「おいおい、手厳しいな」
兄は苦笑した。
「それはいいとして、バハルも行方不明、ですって」
「なんだって?父上はバハルも追放したのか?」
「違うみたい。でも王都を出るサラ=マナについていったのは確かで、そのあと消息がわからない、とか」
「サラ=マナにさらわれたか……としたら」
少年は言葉を切って考え込んだ。だが、飲み込んだ言葉は妹が引き継いだ。
「お父さまが危ない、でしょ?それから私たちも」
少年は妹を見遣って、呆れたように溜め息をついた。
「カンのいい王女様だな。万一サラ=マナに叛意があれば、バハルを擁立して兵を挙げる」
「そう。で、セルディーカに刺客を送り込んでこない、とも限らない……でしょ?」
「はい、大正解、よくできました。シハーブの密使は今どこ?」
「町の宿よ」
少年は頷いた。
「明日にでも大学に休学届を出して、町を出よう」
しかし、山を降りた兄妹が目にしたのは、騒然とした町の人々だった。
「宿が襲われた!客が殺されたぞ!」
「賊はまだ逃げている!松明を持ってこい、町から出すな!」
「いや、賊は警備兵が追ってる!とにかく、女と子供を家の中へ!」
普段は静かな町である。その騒ぎを目にして、兄はくるりと踵を返した。
「……宿に行ったらバレる。このぶんだと寮にも手が回っているかも」
そう呟いた時だった。
ドォン……
くぐもった音がして、遠くに火の手が上がるのが見えた。
「……まさか……」
信じたくない、という気持ちが、その先を思考するのを止めた。が、群衆の叫びが非情な現実を突きつけてくる。
「大学の学生寮だ!爆発した!」
震えるルナの手をとって、少年は全速力で駆け出した。
「お兄、さま、ああ……学校、が……っ!」
明々と燃え上がる空を見上げながら、跡切れ跡切れに叫ぶ妹を、引きずるように少年は山へ分け入った。
幾日歩き回っただろうか。
人目を避けるように、二人は山道を選んで歩いた。追手を恐れていたこともあったが、自分たちのせいで学生や教師が巻き添えを食って死んだかもしれないと思うと、どうしようもなく後ろめたかった。幸い、雪の降る季節ではなかったので、野宿はそう辛くはなかった。が、山には盗賊が出る。路銀の足しに剣を売ることも考えたが、思いとどまった。
ある朝、少年はとうとう空腹で起き上がることができなくなった。ルナは、ぐったりと木の根元に身を預けている。
太陽が高く上った頃、少年は、葉擦れの合間からかすかな水音を聞き取った。鉛のように重い身体を奮い立たせ、這うように水音の方へ行く。長い時間をかけて、ほんの数十メートル進むと、小さな湖に出た。水音は湖面から鳥が飛び立つ音だった。
少年は、湖岸に這いつくばって水をいくらか飲んだ。
その背後で、草を踏む音がした。
「……!」
少年は身体を翻し、剣を構えた。が、脚に力が入らなくて立てない。
そこに立っていたのは、馬を連れた壮年の男だった。眼光鋭く、整った髭を蓄えて、威厳に満ちた顔で少年を見下ろしている。
「ここは私の狩場だ。そなたはどこの者だ?」
剣を構えた少年を前に、少しも動じることなく、また自らの剣に手をかけることもなく、男は言った。
少年は警戒を解かずに言った。
「あなたは、誰ですか」
名乗るべきか。助けを求めるべきか。しかし、もしも敵なら、せめて妹だけは守らなければ。
だが、ここで行き倒れては元も子もない。
(捕らえられても、殺されるとは限らない……)
少年は気が遠くなりそうになりそうだった。掲げた剣先がゆらゆらと揺れている。
「私はリアラベルデ共和国元首サキルラートだ」
男が言った。
少年はほうっと深い息を吐いて、剣を下ろし、よろよろとその場に膝をついた。
「……私は、イシュラヴァール王国王子のマルス=バセルです。セルディーカで留学中のところを、賊に襲われ、ここまで逃れてきました。サキルラート公のご領地とは知らず、先程のご無礼、何卒お許し頂きたい」
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「だいぶお疲れのようだ。私の屋敷へお招きしよう。身体が回復するまで休まれるが良い」
サキルラートが合図をすると、従者が少年に肩を貸して助け起こし、馬に乗せた。
「ありがとうございます。そこの、茂みの向こうに、妹が――」
「安心したまえ、先程私の部下が保護した」
それを聞いて、少年は安堵したように馬の背に倒れ込んだ。
やがてリアラベルデに潜入していたシハーブの密偵の一人が、王子と王女の消息を確認した。イシュラヴァール王家が用意した多額の謝礼と引き換えに、二人は再びシャルナクへと戻った。だが結局、刺客は逃げおおせて正体はわからずじまいだった。
サキルラート公がイシュラヴァール王宛に、この若い王子と自らの娘との縁談を持ちかける書簡をしたためたのは、それから間もなくのことである。
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