イシュラヴァール放浪記

イシュラヴァール拾遺

解説 奴隷商人

タリムっていう名前からして、というのもあるし、
作中のテントの描写などから、ここが一体どの辺りのお話なのか
なんとなく分かる方には分かるかな、と思いつつ。

第一章でちょろっと出てきた後、そのまま永遠にお別れしても良かったんですが、
なんとなく好きなキャラだったし、名前も出しちゃったので、いつか出したいなと思っていた人です。
海賊編で再登場を果たしてくれましたが、いまいち役割がはっきりしなかったので、
無粋かなと思いつつ補足してみました。
【68　乱戦】あたりで、「なんでイランたちが劣勢だったのにいきなりレー落とせたの？」という謎は、こういうことだったんですねー。
（決して後づけではありません。ただあのときはファーリア（とマルス）（とユーリ）を追うのでいっぱいいっぱいで、詳しく説明する余裕がなかった……）

タリムの過去は、わりと初期の頃から決まっていましたが、
本編にまっっっっったく関係ないので、ずっと書けずにおりました。
良かった、書けて。
全く関係ない……とか言いながら、タリムは続編にも登場予定なので、
そこで思わぬ再会とかあるかもしれないですけどね。
生き別れのお姉ちゃんとか、死んだはずのお兄ちゃんとか、先輩奴隷商人とか、山の民とか、色々出てきましたし。

奴隷商人やめる、心境の変化ってなんなんでしょうね。
ファーリアに感化されたとか？
とはいえそう簡単に宗旨変えするような素直な男じゃないので、カナンの仲間にはなれないんでしょう。
年齢は意外と若くて、18～19歳くらいから自分の船を持って商売していました。
（とはいえ日本一有名な海賊の麦わらの彼は永遠のティーンエイジャーなので、彼よりは年上ですが）
ファーリアと出逢った時点で20～21歳くらい。
この物語でドレイクと出会ったのが、11歳くらいです。