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第九章 海賊編
奴隷の兄妹☆★
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少年は、初めて船に乗った。
両手首と両足首が鎖に繋がれていなければ――そして、ひとつ下――十三になったばかりの妹がすぐ隣で震えていなければ、生まれて初めての航海に胸を躍らせていい年頃の少年だった。
「さっさと歩け!出航が遅れちまう!」
大きな体躯の船員たちが、鎖に繋がれて乗り込んでくる奴隷たちを急かす。
「きゃっ」
少年の妹が、床に這うロープに躓いた。
「ユリヤ!」
少年が声を上げたのとほぼ同時に、少年の背後から頑丈な腕が伸びて、妹をつまみ上げた。
「きゃあっ!」
「おっ、今回は上玉が乗ってるじゃねぇか」
「いや、いや、お兄ちゃん……っ……!」
水夫に襟首を掴まれて高く吊り上げられた妹が、空中でもがいた。
「やめろ!ユリヤに触るな!」
少年は水夫に掴みかかったが、伸ばした手は水夫の腕にすら届かない。
「威勢のいい小僧だな。お前はあの娘の兄か?」
しわがれた声がして振り向くと、そこには恰幅のいい男が立っていた。派手な刺繍の入った上着を羽織り、皺が目立ち始めた顔には欲深そうな笑みが浮かんでいる。奴隷商人だ。
「なに、心配するな。生娘のほうが高く売れる。ちょっとばかり男の味を教えてやるだけだよ」
奴隷商人は眼をぎらりと光らせると、水夫に合図した。
「……へへっ……」
水夫は下品な笑いを漏らすと、妹の服を引きちぎった。
「いやあああっ!!!」
「やめろ!くそ!放せっ!!」
別の水夫に鎖を押さえつけられ、鎖を鳴らして暴れる少年の目の前で、水夫はほとんど裸にされた妹を背後から抱え、奴隷商人の目の前で妹の両脚を大きく広げて見せた。
「いや……んぐ!」
妹は羞恥の余り声を上げかけて、水夫の大きな手に口を塞がれた。どんなにもがいても、屈強な水夫の腕はびくともしなかった。
妹の脚の付け根のやわらかい割れ目に、奴隷商人の脂ぎった芋虫のような指が這う。
「ヒィッ――――!」
妹は口を塞がれたまま、声にならない叫びを漏らした。
「なに、ちょっと具合を見てやるだけだ。今にたっぷりこの穴で稼げるようにな。どれ」
奴隷商人はその分厚く黄ばんだ爪のついた指先を、つぷ、と妹のまだ小さな穴に挿れた。
「んーーーっ!んんんっ!」
妹は大きな瞳をめいっぱい見開いて、涙を溢れさせている。
「やめろーっ!ユリヤ!ユリヤーっ!」
少年は気が狂ったように叫んだ。
「おい、そいつを黙らせろ」
奴隷商人が言った。水夫が少年の鳩尾に一撃を加える。
「ぐふっ……」
少年は体を二つに折って呻いた。奴隷商人は妹から離れ、少年の髪の毛を掴んで顔を上げさせた。
「これは兄妹か。よく似ている」
兄妹はどちらも見事な金髪と翠色の瞳を持ち、白磁でできた人形のように整った顔つきをしていた。
少年は翠玉のような眼で奴隷商人を睨みつけると、その顔にペッと唾を吐きかけた。奴隷商人は頬についた唾を手の甲で拭うと、べろりと舐めた。
「面白い。そんなに言うなら、妹の代わりにお前に相手をさせてやろう。おい!儂の部屋に連れて行け!」
「へい」
少年の鎖を掴んでいた水夫が、少年を船室へと引きずっていった。
いつの間にか、船は沖に出ていた。甲板に溢れんばかりにいた奴隷たちは一人残らず消えていた。皆、船倉に入れられたのだろう。
「男は仕込んでおいたほうが売れる。おい、押さえてろ」
奴隷商人が命じると、水夫は少年をテーブルの上にうつ伏せにして押さえつけた。
「くそ!やめろっ!」
「いいのか?代わりに妹を連れてくるぞ?」
「……!」
「儂は構わんぞ。お前はそこで見物していればいい。妹が女になる様子をな」
「……いやだ……やめてくれ……ユリヤは……ユリヤだけは、頼む……」
少年は懇願した。
「よーしよし、いい子だ」
奴隷商人は水夫に命じて少年の服を脱がせた。そして剥き出しになった、まだ発達しきっていない性器を握った。
「ひ……っ」
ビクン、と少年の躰が跳ねた。奴隷商人はその反応に満足した笑みを浮かべると、更に掌を蠢かせた。
「ひあっ……うぅ、う……」
少年の呼吸が速く浅くなっていく。まだ頼りない性器が、奴隷商人の分厚い掌の中で徐々に硬く勃ち上がっていく。そこは熱く熱を持ち、少年の意思を無視して快楽に目覚めていった。
「うぅ、う――――っ……」
少年は唇を噛み締めて、痺れるような快感に耐えた。嫌悪感と同じ量の快感が彼を襲い、涙が滲む。執拗に弄ぶ手をどけてほしくて少年は身を捩ったが、両腕をがっしりと押さえつけられているために、腰を僅かに浮かせただけだった。
「――はぁんっ!」
声を出すつもりなど微塵もなかったのに、勝手に口から喘ぎ声が漏れた。そのことが少年の自尊心を激しく傷つけた。一方、その声に昂奮した奴隷商人は更に動きを速め、少年の敏感すぎる先端は今にもはちきれそうにぴんと張り詰めた。
「この淫乱め。キャンキャン吠えていても、ちょっとしごけば尻を振るくせに」
「あ…………っ…………」
再び小さな喘ぎ声を上げて、少年は若い精を迸らせた。蛹から帰ったばかりの蝉のように白く細い躰が、怒りと羞恥で赤く染まっていく。その双丘を、少年の精液で濡れた芋虫の指が這い回り、撫で回し、揉みしだく。
「――っく!」
「ああ、なんて滑らかなんだ……まるで絹か、大理石のようだ」
奴隷商人は自ら下を脱ぐと、固く勃ち上がった一物を白磁の割れ目に押し当てた。
「ひ……っ!」
嫌悪と恐怖に、少年が翠の眼を見開く。少年の腕を押さえている水夫が、そっと少年に耳打ちした。
「力を抜け。裂けるぞ」
しかし興奮した少年はその意味を理解できなかった。
ぐりぐりと押し付けられる太い異物に、少年の肛門はますます固く閉じる。
「ひ……あ……う……」
奴隷商人は少年の小さな尻を両手で掴んで、容赦なく男根でこじ開けた。
「あう!」
潤滑剤も何もないままに、奴隷商人は少年をゆっくりと引き裂いていく。
「ぁあ!痛い、痛い、痛、あーーーーっ!」
痛みのあまり、少年は叫んだ。それを恍惚とした表情で聞きながら、奴隷商人はずぶずぶと容赦なく侵入を続ける。
「ああ、いいぞ、よく締まる」
パン、パン、と、腰を打ち付ける音が船室に響いた。
「ぅあ、あ、あう、あ……」
前後に揺すぶられるたびに、内臓が悲鳴を上げて軋む。激痛と屈辱で、少年は涙を流して啼いた。だが、更なる恥辱が少年を待っていた。
永遠に終わらないかのような挿入の後に、少年は生温いものが自分の中に放たれたのを感じた。痺れた肛門から奴隷商人の男根がゆっくりと引き抜かれ、少年はぐったりと脱力した。
肘掛け椅子にどっかりと座り込んだ奴隷商人は、少年の目の前に抜いたばかりの男根を見せつけて言った。
「しゃぶれ」
少年は顔中を涙で濡らしながら、それでも奴隷商人を睨みつけた。
「どうした。妹を連れてきてほしいのか?兄が犯される姿を見せたいのか?」
少年はこみ上げてくる怒りに震えたが、結局何も言わずに口を開けた。
「よーし、いい子だ……わかってるな?ちょっとでも歯を立てたりしたら、妹を水夫たちの餌にするぞ」
すっかり色を失った白磁の唇に、奴隷商人は赤黒く脈打つ男根をねじ入れた。
「……ぐぷっ……」
むせ返るような精液の臭いに、少年は思わずえづいた。反射的に顔を仰け反らせたところを、奴隷商人に頭を掴まれ、喉奥まで押し付けられる。精液の臭いの奥に、自らの排泄孔の臭いを嗅ぎ取って、少年はまた吐き気に襲われた。
「……そう……そうだ……もっと、喉を使え」
押し込まれた男根が喉を塞ぎ、反射でこみ上げてきた胃液を膨らみきった亀頭が押し戻す。その連続で息がつけない。鼻で呼吸しようとしても、涙と鼻水で思うように呼吸ができない。少年が酸欠で気が遠くなりかけた頃、突如、生臭い精液が喉に溢れた。
「ん……ぐっ!」
「全部飲めよ?こぼしたら代わりに妹にやってもらうからな」
(こんなもの、飲めない――)
少年はそう思ったが、妹が口に性器を突っ込まれる姿が脳裏に浮かんで、必死でそれを飲み込んだ。こんな男の前で泣きたくはなかったが、口腔に粘りつく精液のおぞましい味に、また新しい涙が滲んだ。すっかり飲み込んでしまっても、口の中のどこかにいつまでもその味が残っている。
「まだだ」
抵抗する力もなく床に座り込んだ少年の美しい金髪を、奴隷商人がまた掴み上げた。
「きれいにしろ。その舌を使って、猫みたいにな」
少年はその翠の瞳で奴隷商人を睨みつけた。睨むことが精一杯の反抗だった。
(……殺してやる――いつか、絶対に)
まだ生臭い液をぬらぬらとまとわりつかせている男根に、少年はおずおずと舌を這わせた。
「いいねぇ、その嫌そうな顔がたまらんよ」
奴隷商人はサディスティックな笑みを浮かべた。実際、涙に濡れながら睨みつけてくる少年の端正な顔に、奴隷商人の男根は再び硬くなりかけていた。
「おい、こいつはそこの壁にでも繋いでおけ。レーの奴隷市まで二週間、じっくり調教してやろう。生娘なんかよりずっと楽しめるぞ」
両手首と両足首が鎖に繋がれていなければ――そして、ひとつ下――十三になったばかりの妹がすぐ隣で震えていなければ、生まれて初めての航海に胸を躍らせていい年頃の少年だった。
「さっさと歩け!出航が遅れちまう!」
大きな体躯の船員たちが、鎖に繋がれて乗り込んでくる奴隷たちを急かす。
「きゃっ」
少年の妹が、床に這うロープに躓いた。
「ユリヤ!」
少年が声を上げたのとほぼ同時に、少年の背後から頑丈な腕が伸びて、妹をつまみ上げた。
「きゃあっ!」
「おっ、今回は上玉が乗ってるじゃねぇか」
「いや、いや、お兄ちゃん……っ……!」
水夫に襟首を掴まれて高く吊り上げられた妹が、空中でもがいた。
「やめろ!ユリヤに触るな!」
少年は水夫に掴みかかったが、伸ばした手は水夫の腕にすら届かない。
「威勢のいい小僧だな。お前はあの娘の兄か?」
しわがれた声がして振り向くと、そこには恰幅のいい男が立っていた。派手な刺繍の入った上着を羽織り、皺が目立ち始めた顔には欲深そうな笑みが浮かんでいる。奴隷商人だ。
「なに、心配するな。生娘のほうが高く売れる。ちょっとばかり男の味を教えてやるだけだよ」
奴隷商人は眼をぎらりと光らせると、水夫に合図した。
「……へへっ……」
水夫は下品な笑いを漏らすと、妹の服を引きちぎった。
「いやあああっ!!!」
「やめろ!くそ!放せっ!!」
別の水夫に鎖を押さえつけられ、鎖を鳴らして暴れる少年の目の前で、水夫はほとんど裸にされた妹を背後から抱え、奴隷商人の目の前で妹の両脚を大きく広げて見せた。
「いや……んぐ!」
妹は羞恥の余り声を上げかけて、水夫の大きな手に口を塞がれた。どんなにもがいても、屈強な水夫の腕はびくともしなかった。
妹の脚の付け根のやわらかい割れ目に、奴隷商人の脂ぎった芋虫のような指が這う。
「ヒィッ――――!」
妹は口を塞がれたまま、声にならない叫びを漏らした。
「なに、ちょっと具合を見てやるだけだ。今にたっぷりこの穴で稼げるようにな。どれ」
奴隷商人はその分厚く黄ばんだ爪のついた指先を、つぷ、と妹のまだ小さな穴に挿れた。
「んーーーっ!んんんっ!」
妹は大きな瞳をめいっぱい見開いて、涙を溢れさせている。
「やめろーっ!ユリヤ!ユリヤーっ!」
少年は気が狂ったように叫んだ。
「おい、そいつを黙らせろ」
奴隷商人が言った。水夫が少年の鳩尾に一撃を加える。
「ぐふっ……」
少年は体を二つに折って呻いた。奴隷商人は妹から離れ、少年の髪の毛を掴んで顔を上げさせた。
「これは兄妹か。よく似ている」
兄妹はどちらも見事な金髪と翠色の瞳を持ち、白磁でできた人形のように整った顔つきをしていた。
少年は翠玉のような眼で奴隷商人を睨みつけると、その顔にペッと唾を吐きかけた。奴隷商人は頬についた唾を手の甲で拭うと、べろりと舐めた。
「面白い。そんなに言うなら、妹の代わりにお前に相手をさせてやろう。おい!儂の部屋に連れて行け!」
「へい」
少年の鎖を掴んでいた水夫が、少年を船室へと引きずっていった。
いつの間にか、船は沖に出ていた。甲板に溢れんばかりにいた奴隷たちは一人残らず消えていた。皆、船倉に入れられたのだろう。
「男は仕込んでおいたほうが売れる。おい、押さえてろ」
奴隷商人が命じると、水夫は少年をテーブルの上にうつ伏せにして押さえつけた。
「くそ!やめろっ!」
「いいのか?代わりに妹を連れてくるぞ?」
「……!」
「儂は構わんぞ。お前はそこで見物していればいい。妹が女になる様子をな」
「……いやだ……やめてくれ……ユリヤは……ユリヤだけは、頼む……」
少年は懇願した。
「よーしよし、いい子だ」
奴隷商人は水夫に命じて少年の服を脱がせた。そして剥き出しになった、まだ発達しきっていない性器を握った。
「ひ……っ」
ビクン、と少年の躰が跳ねた。奴隷商人はその反応に満足した笑みを浮かべると、更に掌を蠢かせた。
「ひあっ……うぅ、う……」
少年の呼吸が速く浅くなっていく。まだ頼りない性器が、奴隷商人の分厚い掌の中で徐々に硬く勃ち上がっていく。そこは熱く熱を持ち、少年の意思を無視して快楽に目覚めていった。
「うぅ、う――――っ……」
少年は唇を噛み締めて、痺れるような快感に耐えた。嫌悪感と同じ量の快感が彼を襲い、涙が滲む。執拗に弄ぶ手をどけてほしくて少年は身を捩ったが、両腕をがっしりと押さえつけられているために、腰を僅かに浮かせただけだった。
「――はぁんっ!」
声を出すつもりなど微塵もなかったのに、勝手に口から喘ぎ声が漏れた。そのことが少年の自尊心を激しく傷つけた。一方、その声に昂奮した奴隷商人は更に動きを速め、少年の敏感すぎる先端は今にもはちきれそうにぴんと張り詰めた。
「この淫乱め。キャンキャン吠えていても、ちょっとしごけば尻を振るくせに」
「あ…………っ…………」
再び小さな喘ぎ声を上げて、少年は若い精を迸らせた。蛹から帰ったばかりの蝉のように白く細い躰が、怒りと羞恥で赤く染まっていく。その双丘を、少年の精液で濡れた芋虫の指が這い回り、撫で回し、揉みしだく。
「――っく!」
「ああ、なんて滑らかなんだ……まるで絹か、大理石のようだ」
奴隷商人は自ら下を脱ぐと、固く勃ち上がった一物を白磁の割れ目に押し当てた。
「ひ……っ!」
嫌悪と恐怖に、少年が翠の眼を見開く。少年の腕を押さえている水夫が、そっと少年に耳打ちした。
「力を抜け。裂けるぞ」
しかし興奮した少年はその意味を理解できなかった。
ぐりぐりと押し付けられる太い異物に、少年の肛門はますます固く閉じる。
「ひ……あ……う……」
奴隷商人は少年の小さな尻を両手で掴んで、容赦なく男根でこじ開けた。
「あう!」
潤滑剤も何もないままに、奴隷商人は少年をゆっくりと引き裂いていく。
「ぁあ!痛い、痛い、痛、あーーーーっ!」
痛みのあまり、少年は叫んだ。それを恍惚とした表情で聞きながら、奴隷商人はずぶずぶと容赦なく侵入を続ける。
「ああ、いいぞ、よく締まる」
パン、パン、と、腰を打ち付ける音が船室に響いた。
「ぅあ、あ、あう、あ……」
前後に揺すぶられるたびに、内臓が悲鳴を上げて軋む。激痛と屈辱で、少年は涙を流して啼いた。だが、更なる恥辱が少年を待っていた。
永遠に終わらないかのような挿入の後に、少年は生温いものが自分の中に放たれたのを感じた。痺れた肛門から奴隷商人の男根がゆっくりと引き抜かれ、少年はぐったりと脱力した。
肘掛け椅子にどっかりと座り込んだ奴隷商人は、少年の目の前に抜いたばかりの男根を見せつけて言った。
「しゃぶれ」
少年は顔中を涙で濡らしながら、それでも奴隷商人を睨みつけた。
「どうした。妹を連れてきてほしいのか?兄が犯される姿を見せたいのか?」
少年はこみ上げてくる怒りに震えたが、結局何も言わずに口を開けた。
「よーし、いい子だ……わかってるな?ちょっとでも歯を立てたりしたら、妹を水夫たちの餌にするぞ」
すっかり色を失った白磁の唇に、奴隷商人は赤黒く脈打つ男根をねじ入れた。
「……ぐぷっ……」
むせ返るような精液の臭いに、少年は思わずえづいた。反射的に顔を仰け反らせたところを、奴隷商人に頭を掴まれ、喉奥まで押し付けられる。精液の臭いの奥に、自らの排泄孔の臭いを嗅ぎ取って、少年はまた吐き気に襲われた。
「……そう……そうだ……もっと、喉を使え」
押し込まれた男根が喉を塞ぎ、反射でこみ上げてきた胃液を膨らみきった亀頭が押し戻す。その連続で息がつけない。鼻で呼吸しようとしても、涙と鼻水で思うように呼吸ができない。少年が酸欠で気が遠くなりかけた頃、突如、生臭い精液が喉に溢れた。
「ん……ぐっ!」
「全部飲めよ?こぼしたら代わりに妹にやってもらうからな」
(こんなもの、飲めない――)
少年はそう思ったが、妹が口に性器を突っ込まれる姿が脳裏に浮かんで、必死でそれを飲み込んだ。こんな男の前で泣きたくはなかったが、口腔に粘りつく精液のおぞましい味に、また新しい涙が滲んだ。すっかり飲み込んでしまっても、口の中のどこかにいつまでもその味が残っている。
「まだだ」
抵抗する力もなく床に座り込んだ少年の美しい金髪を、奴隷商人がまた掴み上げた。
「きれいにしろ。その舌を使って、猫みたいにな」
少年はその翠の瞳で奴隷商人を睨みつけた。睨むことが精一杯の反抗だった。
(……殺してやる――いつか、絶対に)
まだ生臭い液をぬらぬらとまとわりつかせている男根に、少年はおずおずと舌を這わせた。
「いいねぇ、その嫌そうな顔がたまらんよ」
奴隷商人はサディスティックな笑みを浮かべた。実際、涙に濡れながら睨みつけてくる少年の端正な顔に、奴隷商人の男根は再び硬くなりかけていた。
「おい、こいつはそこの壁にでも繋いでおけ。レーの奴隷市まで二週間、じっくり調教してやろう。生娘なんかよりずっと楽しめるぞ」
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