32 / 230
第三章 王宮編
負傷
しおりを挟む
その夜、ザハロフ・エディアカラ両隊は17ポイント砦に泊まることになった。
後手後手、と現場でも揶揄されていた作戦の、初の無傷での勝利に、兵士たちは沸き返っていた。砦の警備隊長がもてなして、簡単な料理と酒でその夜は宴会になった。
やがて宴もたけなわになり、出された料理も酒も空になった。
「もう酒はないのか?」
「あ、僕、取ってきますね」
エディが立ち上がると、エディの部下が慌てて止めた。
「隊長、私が行きます!隊長はここで」
「だいじょうぶ、僕もともとあんまり飲めないし」
そのやりとりを聞いていたアトゥイーは、何も言わずに立ち上がり、地下室へ向かった。
「あ、アトゥイー!」
エディが慌てて追う。自分も追おうとした部下の肩を、同輩の兵士が軽く掴んで止めた。意味ありげな目配せを交わした二人は、黙って席に戻った。
地下の貯蔵室には、誰もいなかった。通常、砦に数人しかいない使用人たちは、突然の大宴会に対応するため、皆厨房に出払ってしまったのだろう。
「アトゥイー……?」
エディが貯蔵室に降りると、アトゥイーが酒を捨てているところだった。
「エディ、この酒はだめだ」
「え?」
「毒が入ってる……」
昔。アトゥイーのいたキャラバンでもよく宴会が催された。毒味をさせられたのは奴隷だったので、自然に奴隷たちは毒の見分け方に詳しくなっていった。間違えると死ぬ。鼠や蠍を隠し持って飲ませたり、色の僅かな変化を見極めたりして、生き延びる知恵をつけていったのだ。
「さっき上で出されたものには入っていなかった。たぶん、人がいなくなったのを見計らって忍び込んだんだ――まだ遠くには行っていないかも」
エディも手伝って、毒入りの酒をすべて捨てきると、アトゥイーは地上へと駆け上がった。
「エディ、みんなに知らせてくれ。わたしは外を見てくる」
「わかった!」
エディの知らせを聞いた兵士たちは、一様に青ざめ、そして怒りを顕わにした。
「畜生、愚弄しやがって――!!」
「毒を飲んだところを攻めてくるつもりだったのか……!」
何人かは剣を手に門へと向かう。パブロとその部下数名は城壁に篝火を焚き、リンは狙撃銃を手に見張り台へ駆け上がる。
ふとパブロが見下ろすと、月の光の中、蒼い砂漠を鳥のように駆けていく黒い影があった。パブロはヒュウッと口笛を鳴らす。
「速いなぁ――」
砂丘に潜んでいた敵の斥候が、慌てて姿を表す。アトゥイーは散り散りに逃げる数騎の敵を追った。アトゥイーからだいぶ離れて、ようやく出てきた味方の騎馬たちが追いかける。
黒馬はユーリの馬よりも一回り小さかった。それは小柄なアトゥイーにちょうど良かった。いつかこの馬に乗って、ユーリの隣を走りたい――。そんな小さな夢を描く。
(遊牧民の血……)
一人、先頭を切って敵陣に攻め込む時、切り裂かれた風が耳元を過ぎるたび、あの言葉を思い出す。
(わたしが戦っているのは、本当は同胞なのだろうか――?)
その時。
ヒュゥオッ―――と音がして、胸に衝撃が走った。
「アトゥイー!」
ぐらり、と馬から落ちかける。
「手綱を放すな!」
すぐ近くで大声がして、アトゥイーはぎりぎりで手綱を掴んだ。横にぴったりと馬をつけたエディが、アトゥイーの身体を支え起こす。
ヒュン、ヒュン、と空を切って、矢が飛んでくる。エディは身を屈め、アトゥイーの馬と共に走り続けた。
タァン――と銃声がした。が、矢は止まない。
「ダメだ、暗くて狙いが――」
見張り台のリンが舌打ちする。
「貸せ」
いつの間に隣に来ていたのか、ウラジーミルがリンから銃を奪い取る。先程まで飲んでいた酒で顔が赤いのに、ウラジーミルの放った銃弾は正確に敵の頭蓋を撃ち抜いた。
結局、ウラジーミルが敵の五騎を討ち取り、エディたちは無事砦に戻ることができた。
「アトゥイーは!?」
ウラジーミルが見張り台から駆け下りてくると、ちょうどエディがアトゥイーを抱いて駆け込んできた。
「ここです!」
アトゥイーは胸に矢を受け、気を失いかけている。
「……肋骨で止まっているな。抜くぞ」
そう言って、ウラジーミルがひと息に矢を抜いた。
「あぐっ!」
傷口から吹き出した血を服の上から圧迫し、止血する。
「……とにかく、部屋で寝かせよう。薬を持ってきてくれ」
ウラジーミルはアトゥイーを抱き上げ、寝室へと案内させた。使用人たちが慌ただしく薬や包帯を用意する。
「僕が持っていきます。ありがとう」
エディは用意された薬と包帯を受け取り、アトゥイーの休んでいる部屋へ向かう。
ドアを開けると、ランプの光の中にアトゥイーが眠っていた。傷が痛むのか、脂汗を浮かべ、苦しそうに肩で息をしている。
「……っ!」
エディは咄嗟に顔を逸らした。アトゥイーの上半身は――手当のため、当然だが――裸だった。
「エディアカラ大尉か」
部屋にはウラジーミル一人しかいない。
「君はアトゥイーの友人だったな。俺の部下を助けてくれて感謝する」
「いや……あ……あの……」
エディは動揺で言葉が出てこない。
頭の中が混乱する。ザハロフ中佐は、エディが「夜の兎」に出入りしていたことを知っているのだろうか――あの庭で過ごした夜、ライラを抱いていた先客……何故いま、二人きりで?いや、アトゥイーは女だと皆知らないから――でも、でも。
あの夜、中佐がライラと口づけを交わす姿が、目に焼き付いている――。
「あの……ザハロフ中佐……アトゥイーは」
「エディアカラ大尉、もう戻っていいぞ」
何事か言いかけたエディを、ウラジーミルが遮った。
「でも」
「アトゥイーは俺の部下だ。あとはこっちで面倒を見る」
有無を言わさないウラジーミルの威圧に、エディは引き下がるよりほかなかった。
閉めたドアの向こうから、囁き声が聞こえてくる。
「アトゥイー……痛むか?」
「……ん……」
ウラジーミルが古い包帯を外すと、丸く上を向いた胸が露わになる。
「ちょっと我慢しろ……今薬を塗る」
ぬるりとした軟膏を塗り、化膿止めの薬草を加工した湿布を貼る。アトゥイーの上体を軽く起こして、新しい包帯を巻く。
「……ん……んん……っ……」
アトゥイーは意識のないまま、痛みに小さく呻いた。包帯を巻き終わったウラジーミルが、再びアトゥイーをそっと寝台に横たえる。
「……よーし、いい子だ……もう大丈夫……」
ふぅっと息を吐いて、アトゥイーはまた眠りに落ちていく。
「……アトゥイー、寝たのか?」
ウラジーミルの掌が、短くなったアトゥイーの髪をそっと撫でる。
「……ライラ」
そして、かすかに開いて熱い息を吐く桜色の唇に、ウラジーミルは自身の唇を重ねた。
「……ライラ……」
いたたまれなくなって、エディは駆け出した。
階段を駆け下り、どこか一人になれそうな場所を探す。
「……っ!」
「おっと」
狭い通路でぶつかった相手の顔を見て、エディは驚いた。それは今ここにいるはずのない人物――近衛兵のスカイだった。
「……スカイ様!……失礼しましたっ……!」
慌てて謝って端に寄り、そのまま先へ走りかける。が。
「ちょっと待って、エディアカラ大尉」
エディは危うくバランスを崩して転びそうになった。エディの襟首を、スカイが引っ掴んだのだ。
「どうしたんだい?きみ、今にも泣きそうな顔をして」
スカイの穏やかな笑顔に、エディはとうとう決壊した。両手で顔を覆う。
「僕は……僕はいつも……だめなんだ……どうして、いつもいつも目の前で、あの子が他の男に……れるのを、ただ見てるしかできなくて……っ……」
「あの子って、まさか――アトゥイーかな?」
スカイの顔から、笑みが消えた。
後手後手、と現場でも揶揄されていた作戦の、初の無傷での勝利に、兵士たちは沸き返っていた。砦の警備隊長がもてなして、簡単な料理と酒でその夜は宴会になった。
やがて宴もたけなわになり、出された料理も酒も空になった。
「もう酒はないのか?」
「あ、僕、取ってきますね」
エディが立ち上がると、エディの部下が慌てて止めた。
「隊長、私が行きます!隊長はここで」
「だいじょうぶ、僕もともとあんまり飲めないし」
そのやりとりを聞いていたアトゥイーは、何も言わずに立ち上がり、地下室へ向かった。
「あ、アトゥイー!」
エディが慌てて追う。自分も追おうとした部下の肩を、同輩の兵士が軽く掴んで止めた。意味ありげな目配せを交わした二人は、黙って席に戻った。
地下の貯蔵室には、誰もいなかった。通常、砦に数人しかいない使用人たちは、突然の大宴会に対応するため、皆厨房に出払ってしまったのだろう。
「アトゥイー……?」
エディが貯蔵室に降りると、アトゥイーが酒を捨てているところだった。
「エディ、この酒はだめだ」
「え?」
「毒が入ってる……」
昔。アトゥイーのいたキャラバンでもよく宴会が催された。毒味をさせられたのは奴隷だったので、自然に奴隷たちは毒の見分け方に詳しくなっていった。間違えると死ぬ。鼠や蠍を隠し持って飲ませたり、色の僅かな変化を見極めたりして、生き延びる知恵をつけていったのだ。
「さっき上で出されたものには入っていなかった。たぶん、人がいなくなったのを見計らって忍び込んだんだ――まだ遠くには行っていないかも」
エディも手伝って、毒入りの酒をすべて捨てきると、アトゥイーは地上へと駆け上がった。
「エディ、みんなに知らせてくれ。わたしは外を見てくる」
「わかった!」
エディの知らせを聞いた兵士たちは、一様に青ざめ、そして怒りを顕わにした。
「畜生、愚弄しやがって――!!」
「毒を飲んだところを攻めてくるつもりだったのか……!」
何人かは剣を手に門へと向かう。パブロとその部下数名は城壁に篝火を焚き、リンは狙撃銃を手に見張り台へ駆け上がる。
ふとパブロが見下ろすと、月の光の中、蒼い砂漠を鳥のように駆けていく黒い影があった。パブロはヒュウッと口笛を鳴らす。
「速いなぁ――」
砂丘に潜んでいた敵の斥候が、慌てて姿を表す。アトゥイーは散り散りに逃げる数騎の敵を追った。アトゥイーからだいぶ離れて、ようやく出てきた味方の騎馬たちが追いかける。
黒馬はユーリの馬よりも一回り小さかった。それは小柄なアトゥイーにちょうど良かった。いつかこの馬に乗って、ユーリの隣を走りたい――。そんな小さな夢を描く。
(遊牧民の血……)
一人、先頭を切って敵陣に攻め込む時、切り裂かれた風が耳元を過ぎるたび、あの言葉を思い出す。
(わたしが戦っているのは、本当は同胞なのだろうか――?)
その時。
ヒュゥオッ―――と音がして、胸に衝撃が走った。
「アトゥイー!」
ぐらり、と馬から落ちかける。
「手綱を放すな!」
すぐ近くで大声がして、アトゥイーはぎりぎりで手綱を掴んだ。横にぴったりと馬をつけたエディが、アトゥイーの身体を支え起こす。
ヒュン、ヒュン、と空を切って、矢が飛んでくる。エディは身を屈め、アトゥイーの馬と共に走り続けた。
タァン――と銃声がした。が、矢は止まない。
「ダメだ、暗くて狙いが――」
見張り台のリンが舌打ちする。
「貸せ」
いつの間に隣に来ていたのか、ウラジーミルがリンから銃を奪い取る。先程まで飲んでいた酒で顔が赤いのに、ウラジーミルの放った銃弾は正確に敵の頭蓋を撃ち抜いた。
結局、ウラジーミルが敵の五騎を討ち取り、エディたちは無事砦に戻ることができた。
「アトゥイーは!?」
ウラジーミルが見張り台から駆け下りてくると、ちょうどエディがアトゥイーを抱いて駆け込んできた。
「ここです!」
アトゥイーは胸に矢を受け、気を失いかけている。
「……肋骨で止まっているな。抜くぞ」
そう言って、ウラジーミルがひと息に矢を抜いた。
「あぐっ!」
傷口から吹き出した血を服の上から圧迫し、止血する。
「……とにかく、部屋で寝かせよう。薬を持ってきてくれ」
ウラジーミルはアトゥイーを抱き上げ、寝室へと案内させた。使用人たちが慌ただしく薬や包帯を用意する。
「僕が持っていきます。ありがとう」
エディは用意された薬と包帯を受け取り、アトゥイーの休んでいる部屋へ向かう。
ドアを開けると、ランプの光の中にアトゥイーが眠っていた。傷が痛むのか、脂汗を浮かべ、苦しそうに肩で息をしている。
「……っ!」
エディは咄嗟に顔を逸らした。アトゥイーの上半身は――手当のため、当然だが――裸だった。
「エディアカラ大尉か」
部屋にはウラジーミル一人しかいない。
「君はアトゥイーの友人だったな。俺の部下を助けてくれて感謝する」
「いや……あ……あの……」
エディは動揺で言葉が出てこない。
頭の中が混乱する。ザハロフ中佐は、エディが「夜の兎」に出入りしていたことを知っているのだろうか――あの庭で過ごした夜、ライラを抱いていた先客……何故いま、二人きりで?いや、アトゥイーは女だと皆知らないから――でも、でも。
あの夜、中佐がライラと口づけを交わす姿が、目に焼き付いている――。
「あの……ザハロフ中佐……アトゥイーは」
「エディアカラ大尉、もう戻っていいぞ」
何事か言いかけたエディを、ウラジーミルが遮った。
「でも」
「アトゥイーは俺の部下だ。あとはこっちで面倒を見る」
有無を言わさないウラジーミルの威圧に、エディは引き下がるよりほかなかった。
閉めたドアの向こうから、囁き声が聞こえてくる。
「アトゥイー……痛むか?」
「……ん……」
ウラジーミルが古い包帯を外すと、丸く上を向いた胸が露わになる。
「ちょっと我慢しろ……今薬を塗る」
ぬるりとした軟膏を塗り、化膿止めの薬草を加工した湿布を貼る。アトゥイーの上体を軽く起こして、新しい包帯を巻く。
「……ん……んん……っ……」
アトゥイーは意識のないまま、痛みに小さく呻いた。包帯を巻き終わったウラジーミルが、再びアトゥイーをそっと寝台に横たえる。
「……よーし、いい子だ……もう大丈夫……」
ふぅっと息を吐いて、アトゥイーはまた眠りに落ちていく。
「……アトゥイー、寝たのか?」
ウラジーミルの掌が、短くなったアトゥイーの髪をそっと撫でる。
「……ライラ」
そして、かすかに開いて熱い息を吐く桜色の唇に、ウラジーミルは自身の唇を重ねた。
「……ライラ……」
いたたまれなくなって、エディは駆け出した。
階段を駆け下り、どこか一人になれそうな場所を探す。
「……っ!」
「おっと」
狭い通路でぶつかった相手の顔を見て、エディは驚いた。それは今ここにいるはずのない人物――近衛兵のスカイだった。
「……スカイ様!……失礼しましたっ……!」
慌てて謝って端に寄り、そのまま先へ走りかける。が。
「ちょっと待って、エディアカラ大尉」
エディは危うくバランスを崩して転びそうになった。エディの襟首を、スカイが引っ掴んだのだ。
「どうしたんだい?きみ、今にも泣きそうな顔をして」
スカイの穏やかな笑顔に、エディはとうとう決壊した。両手で顔を覆う。
「僕は……僕はいつも……だめなんだ……どうして、いつもいつも目の前で、あの子が他の男に……れるのを、ただ見てるしかできなくて……っ……」
「あの子って、まさか――アトゥイーかな?」
スカイの顔から、笑みが消えた。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
【R18・完結】蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない〜
花室 芽苳
恋愛
契約結婚しませんか?貴方は確かにそう言ったのに。気付けば貴方の冷たい瞳に炎が宿ってー?ねえ、これは大人の恋なんですか?
どこにいても誰といても冷静沈着。
二階堂 柚瑠木《にかいどう ゆるぎ》は二階堂財閥の御曹司
そんな彼が契約結婚の相手として選んだのは
十条コーポレーションのお嬢様
十条 月菜《じゅうじょう つきな》
真面目で努力家の月菜は、そんな柚瑠木の申し出を受ける。
「契約結婚でも、私は柚瑠木さんの妻として頑張ります!」
「余計な事はしなくていい、貴女はお飾りの妻に過ぎないんですから」
しかし、挫けず頑張る月菜の姿に柚瑠木は徐々に心を動かされて――――?
冷徹御曹司 二階堂 柚瑠木 185㎝ 33歳
努力家妻 十条 月菜 150㎝ 24歳
若妻シリーズ
笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。
気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。
乳首責め/クリ責め/潮吹き
※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様
※使用画像/SplitShire様
【R18】幼馴染な陛下は、わたくしのおっぱいお好きですか?💕
月極まろん
恋愛
幼なじみの陛下に告白したら、両思いだと分かったので、甘々な毎日になりました。
でも陛下、本当にわたくしに御不満はございませんか?
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる