子宮頸がんになりまして

この病気になって思うこと

治療は終わった。

がんは取り除いた。


それでも

元の、前の、

身体に戻った訳じゃない。



後遺症として残ったもの
排尿障害

今はなってないけど
今後気をつけるもの
リンパ浮腫
腸閉塞

そして何より
子供は産めなくなりました。


歩けば足はすぐ疲れ
パンパンになったり
だる重になったり

立ち仕事で長時間勤務だから
きっと仕事にも支障が出るでしょう。

日常生活に制限はないが
何も気にしなくて良いわけではない。



自分自身が不自由になることで
生きる上で大事なもの

それは「健康」だと
気づきました。



当たり前にあるものは
当たり前になく


失ってから気づくのでは
遅いのだと
知りました。


そして



幸せは
普段気づいていないだけで
そこらじゅうに
近くに
たくさんあるのだと
気づきました



五体満足に
なんの不自由もなく
健康に生きられること

それだけでも充分幸せです。


回りの方々のあたたかい言葉、応援そして優しさにたくさん救われました。

ひとりが好きだったから
群れることはないけど
自分が知らないだけで
たくさんの人に囲まれていました。

治療にあたってくれた先生や看護師さんたち、皆さんのおかげで今の私があります。

正直、後遺症が、排尿障害が結構つらかったとき、子供が産めない事実を受け入れられないとき、術後の激痛で泣くほどつらかったとき。

この先、生きていたくない。
こんな身体で
今までのように
生きられないのなら
子供が産めないのなら
生きるのがつらく
生きたくない。

言葉にしたことはないけれど
正直、何度も思いました。

でも。
もし本当に生きるのを
あきらめてしまったら

今までかかった費用と
手術、治療にあたってくれた
サポートしてくれた
皆の努力が
全て無駄になります。

せっかく
してくれたもの
無駄にはしたくない
だから
生きようと
どうせ生きるなら
楽しく生きようと
思いました。

この先また
幸せそうなファミリーを見て
泣くかもしれない
身体の変化に戸惑い
泣くかもしれない


でも
いつか
これで良かったんだと
前向きに
今ある幸せに
目を向けて


心のそこから
笑って
楽しく生きていこうと
思います。