本好き魔導士の溺愛

夾竹桃

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初夜

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私が部屋に入ると、テオバルト様は待ち構えていたのかすぐ扉の近くに居て、私をお姫様抱っこした。
そしてそのままベッドに行き、ゆっくりと私を下す。
ベッド周りには、発光しているアマセスが数多く置いてあり、そのアマセスの光が仄かにベッドを照らしている。
上を見上げれば、まるで星々の輝きのように宝石が浮遊して仄かに光り輝いている。
これら全てをテオバルト様が準備していたと思うと、嬉しくて自然と頬が緩む。

「テオバルト様っ、あのっ、よろしくお願いしますっ」

「ああ。とうとう初夜だ……、長かった」

 テオバルト様は、目を輝かせ、私の全身に視線を這わせる。
その視線の動きに合わせるようにして私の身体を指先でなぞっていく。
これから私という具材をどう調理していこうか、そんなことを思案しているような仕草で。

「アメリア、服を脱がすよ」

 テオバルト様は器用に私の服を脱がしていく。
ネグリジェを剥ぎ取り、ブラジャーも下着も、全て脱がしていく。
恥ずかしくて裸体を隠すように身をよじったが、テオバルト様はすかさず片手で、私の両手首を頭上で掴み、動けないようにした。
さらにもう片方の手で、私の閉じた股を開いていく。
そしてまた、テオバルト様は私の全身に視線を這わす。

「美しい、まるで美の女神だ」

「テオバルト様っ、そんなに見ないで下さいっ。さすがに恥ずかしいです」

「ああ、わかっている」

 わかっているって言ったのに、テオバルト様は私の両手首を掴んだ手を離し、今度は私の腿をグイっと持ち上げ、アソコを露にさせた。

「もう濡れている」

 そうテオバルト様は言うと、濡れている部分を拭うように舐める。
ぐりぐりと舌を押し付けるようにアソコを舐めたり、舌先でやさしく一番敏感な箇所を突いたり、ペロっと舐めたり、吸い付いたり……。

「んんっ、  ぁっ……、んっ、あっっ、、だめっっ 吸い付いて舐めたらっ、あっ、だめっ」

「なぜ駄目なんだ?」

「だっ、て……、んっ、ぁあ……、気持ち良すぎてっ、あっ、だめっ、だめだってばっ、んんっ」

「そうか、ならもっとやってやる」

 テオバルト様は集中的に、一番敏感な箇所を吸い付き、舐めまわす。
同時に乳首をクリクリと摘まむ。

「やぁっっ、んっ んんっ、 ぁっ、ああっ、もうっ、やぁっ」

「腰が浮いている、アメリア」

「っ、 んんっ、 ぁ……っ、あっ、きもちいいっ、ああっ」

「指入れるよ」

 ぐちゃぐちゃに濡れたアソコに、テオバルト様の長い指がググっと入ってくる。

「ああっ、あっ、んんーーー」

「ここが気持ちいいのか?」

 テオバルト様は、アソコに入れた指を押し上げるようにしてぐっ、ぐっ、っと摩る。
同時に、一番敏感な部分も指で円を描くようにくりくりと摩る。

「わっ、わかんないっ、ああっ、何が何だかっ、あ……、 わかんないっっ、ん゛ん゛」

「そう、ならここは?」

「わかんないってばぁっ、ああっ、 うっん……」

「ここか……」

「んん゛ん゛、わっ、わたしっ、イっちゃうっ、もう、あっ ん……、イッちゃう、んんっっ」

 私はアソコをヒクヒクさせ、イってしまった。

「すごい、中が締まった」

 イっているのに、テオバルト様はアソコをこじ開けるように、指で中をグリグリする。

「やっ、ん゛、っっ……、テオバルト様っっ、もうっ、やっ、やだぁ」

「……、今から俺は入れたい。駄目か……?」

 気持ち良すぎて、一瞬意識が飛んじゃったけど、そうだ、そうだよ、これからが本番なんだっ。
私は何てことを言ってしまったんだっ。

「ダメじゃないですっ、いっ、入れて下さい」

 テオバルト様は、素早く上半身の服を脱ぎ捨て、ズボンから男性器を出し、私のアソコにぐっと当てる。
そのまま、ぐっ、ぐぐぐっと少しずつ、少しずつ、入ってくる。
痛いっ、やっぱり痛いぃぃっ。
少しずつじゃなく、もう思い切り、強引にズンっと最後まで入れて欲しい。

「んぅっっ、テオバルト様っ、早くっ、あっ、奥までっ 突いてっっ、お願いっ」

「いいのか? 痛くないのか?」

「だっ、大丈夫ですっ んっ、ん゛ はやくっ」

「くっっ」

 テオバルト様のが、私の奥まで入ってきた。
私の中心にテオバルト様を感じる。
私の中に、テオバルト様がいる。

「全部、入った」

「テオバルト様っ」

「少し、動いていいか?」

「はっ、はいっ」

 テオバルト様は、ゆっくりと動く。
テオバルト様の長い髪が私の胸に垂れ下がり、テオバルト様が動く度に、それが私の乳首を掠め、その僅かな感触が気持ちいい。

「ん゛……、ん゛っ、……、  ぁっ、 あっっ、」

 テオバルト様の動きが徐々に早くなり、呼吸が荒くなる。
またテオバルト様のたくましい腕に筋が浮き出てくる。

「あっ、 ああっ、ん あっ ぁああ」

 私の喘ぎ声と、ぐちゅっぐちゅっとアソコから響く音、テオバルト様の荒い息遣い、それらが交じり合い、いやらしく共鳴する。

「アっ、アメリアっ、くっっっ」

 テオバルト様は掠れるような声でそう発し、息絶えたように私の上に覆いかぶさった。
同時に私の中でドクンっ、ドクンっと、脈だっているのを感じる。

 それからしばらくテオバルト様は言葉を発せず、全く動かなかった。
テオバルト様はとても重く、私は苦しかった……、けどここは我慢と我慢とひたすら耐える。
しかし我慢の限界に達し、私はテオバルト様から逃れようと、体をモゾモゾと動かした。
するとテオバルト様は突然ムクッと起き上がり、浴室がある部屋に行き、タオルを持って戻ってきた。
そのタオルを私のアソコに当て、やさしく拭き始める。
そのタオルは湿っていて暖かい。

「あっ、ありがとうございます……」

「痛かったか?」

「大丈夫です」

「でも、痛かったんだよな?」

「うーーん、痛いことより、嬉しさの方が勝っています」

「そう……、そうか」

「はい。今は最高に幸せな気分です」

「俺も最高に幸せな気分だ」

 テオバルト様は、今度は私のアソコに薬を塗り始めた。

「あっ、テオバルト様っ、そっ、そんな風に触られるとっ、んんっ、また感じちゃうっ」

「アメリアは、感じやすいな。これなら早々に中でイケるようになるかもな」

「えっ……、中で、ですか……」

「そう。中でイケるようになるには、1年ぐらいかかる場合もあるらしい。これから特訓だ」

「とっ、とととっくん?」

「中でイケるように、特訓するんだ。結構辛いかもしれないが、頑張れ、アメリア。まずはクリトリスでイクのは当分禁止だな」

「えっ……」

「俺も、もちろん協力する。まあ、どうしても辛かったら週一くらいでイかせてやるから」

「週一……」

「それと俺が不在時には、これを使って特訓するんだ」

 テオバルト様は大きい箱から、キノコ……? いや笛……? いや違う、男性器を模った張形を取り出した。
その張形をテオバルト様はポンと私に手渡す。
私は思わず握りしめ、じっくりと見てしまった。
色は黒で、長さは私の手の平より少し大きく、微かに弾力がある。
形状はまさに男性器そのもの。

「むっ、むりっっ、むりむりむりっ」

 私はその張形をテオバルト様に突き返そうとしたけど、テオバルト様はそれを強引に私に握らせる。

「いいか、アメリア。これを入れながらクリトリスを刺激し、イキそうになったらクリトリスの刺激は止めて、これに意識を集中させ、感じるように感覚を研ぎ澄ますんだ」

 テオバルト様は真面目にその張形の使い方をレクチャーする。

「無理ですっ、だって自分では入れられない」

「そうだな。最初の内は俺がアメリアの特訓をするから。で少し慣れてきた頃にこれを使えばアメリア一人でも特訓できる」

「そっ、そんな……」

「それと、一人で特訓する時はこの魔法道具ビーオを使うんだ」

 テオバルト様はその魔法道具を自信満々に説明する。
それは、お互いの画像を離れた場所に居ても見ることができ、会話もできる。
複雑な魔法のため、魔石を使用することで完成した最新の魔法道具らしい。
またその魔法道具ビーオは、楕円形の鏡のような形状をしている。

「それって、私が一人でしている所を、テオバルト様に見せるってことですよね、この魔法道具ビーオを使って」

「そう」

「絶対にイヤですっ、そんな恥ずかしいこと絶対にできません。いくら夫婦でも駄目です」

「だが、アメリアは俺と契約したはずだ。情報開示契約をな。それにこの事が書かれてある」

「そっ、そんなこと、契約書には書かれていなかったです」

「本当にそうか?」

 テオバルト様は私がサインした情報開示契約書を魔法で出現させ、私に確認させるように手渡した。
表面は特に変わったことはない。
裏面は……、嘘でしょ……、発光した文字が出現している。
サインした時には無かったのに。

 その発光した文字はかなり小さく、色々な条項が大量に書かれてある。
私はそれを理解できるまで何度も読み返した。
ふむ……、確かにテオバルト様が不在時には魔法道具ビーオを使い私の日々の情報をテオバルト様に伝えるとなっている。
けど考えてみたら私が、一人でエッチなことをしなければいいってことだよね。
なんだ、それなら問題ないかも……。
…………。
いや……、待って……、確かテオバルト様は媚薬を持っていたよね。
一人でエッチしたくなる媚薬を。
このままだと、きっとテオバルト様のいいようにされてしまう。

「テオバルト様っ、そもそもこんな契約書は無効です。夜にしか見えない条項だなんて詐欺です。訴えたら私が勝ちますよ」

「いいや、俺が勝つ」

 テオバルト様はそう言うと、指をパチンっと鳴らした。
すると、発光していた文字が見る見るうちに黒くなり、通常のインクの文字になった。

「なっ、なななっ」

「どうだ? これならば契約無効になどならない」

「ぬぬぬ……」

「あ、忘れない内に言っておくが、この魔法道具ビーオはいつでも使っていい。何か緊急事態が起きたときも、これを使って連絡するんだ」

「それが、ビーオの正しい使い方だと思いますけど」

「……、緊急事態など起きては欲しくないがな」

「そうですね……、ふわぁぁ~」

 私は、思わず大きなあくびをした。
とりあえず、中イキのこととか、ビーオの件とか、後で対策を考えよう。
今はもう眠くて仕方がない。

「そろそろ寝るか」

「はい。テオバルト様。夫婦として初めて一緒に寝ますね」

「もう、様は付けなくていい」

「……、様を付けないと、なんか恥ずかしいです。あっ、では旦那様とか?」

「却下」

「では、あなた」

「それの方が恥ずかしい」

「うーーん、やっぱり私は、テオバルト様がいいです」

「そうか、わかった」

「はい。テオバルト様、おやすみなさい」

「ああ、おやすみ。アメリア」

 これから毎日、ラブラブな新婚生活を迎えられる、そう期待しながら私は眠りについた。
しかし現実は、ラブラブではなく、エロエロな新婚生活を送ることに。
どうすれば早く中イキできるようになるのか、テオバルト様はその研究に余念がない。
真剣に、一生懸命に、私の身体を開発している。
同時に、中イキできるようにと、魔石を使った大人の玩具を開発している。
振動するスライム、吸い付くスライム、振動する大中小の張形、もう毎日のように色々開発してくる。

 最初の頃は戸惑っていたけど、日を追うごとに私は、テオバルト様の大人の玩具を心待ちにし、エッチなことをいっぱいして欲しいと思うようになった。
どんどん、自分が正真正銘の変態になっていくのがわかる。
まだ、中イキはできないけど、いつか中イキしたい。
そして、テオバルト様と一緒にイキたい。
それが私の今の夢。
そんな取り留めのないことを考えながら私は、テオバルト様がお風呂からあがって来るのを待っている。

「アメリア、遅くなってしまったな」

「いいえ、大丈夫です」

「そうか……、今日も美しいな、俺のアメリアは」

「テオバルト様こそ、カッコイイです」

「アメリア、愛している」

「私も、愛しています」

「今日こそ、一緒に」

「はい、今日こそ一緒にですね」

 そして私とテオバルト様は、一つになった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまでで、アメリアの本編は終了です。
残すは、最後のテオバルト視点と、エピローグです。

最後までお付き合い頂ければ、嬉しいです。
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