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調査(7)
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パーティーの参列者の殆どは、アフターパーティーに参加するため、城内の礼拝堂に移動した。
その礼拝堂はもともと聖なる祈りの場所だったと思われるが、今はいかにも怪しい雰囲気に変貌してある。
もちろん十字架は取り外してなく、悪魔の魔法陣と思われるタペストリーが大きく掲げられている。
また礼拝堂奥手に通常ある祭壇も撤去されており、代わりに、こじんまりとした舞台が備え付けられている。
その舞台の真ん中に檻があり、その中にグレースさんがいる。
グレースさんは野獣のように怒り狂っている。
「セル、これから何が始まるの? どうしてグレースさんが檻の中にいるの?」
「グレースは、これから実験の被験者になる」
「えっ⋯⋯、どうして?」
「グレースは借金のかたに、売られたんだ。買った相手は俺の友人マクラスで、色々な商品を開発している。その商品を開発するには、人間を実験する必要があるからな」
「借金⋯⋯。セルにお金を借りていたの?」
「違う。エカチェリーナだ。エカチェリーナは貸金をメインに仕事しているからな。まぁ、グレースはマクラスに売られて喜んでいたがな」
「そうなんだ⋯⋯。実験って大丈夫なのかな⋯⋯」
「それは、これからわかるだろう」
私とセルは、舞台最前列に、他の人は適当に空いている席へと座った。
皆んなが着席すると一瞬暗くなり、スポットライトが舞台を照らした。
そのスポットライトを浴びて立っている男の人がいる。
髪は金髪で目は透き通るような碧眼、顔の作りも完璧で、まるで天使のように美しい男性だ。
「あの人、悪魔だよね?」
私はこっそりセルに質問した。
「そうだ。俺の友人マクラスだ。以前サーラに試したバイブも奴が作った」
あいつが、あのバイブを作ったなんて、悪いことなんて1つもしていないような顔しているのに、なんて最低最悪な奴なんだ!
グレースさんもあの美しい顔に騙されて、売られる事を了承したに違いない。
「どういう事なのっ、何で私が檻なんかに。早く出して」
グレースさんは奇声を上げ、マクラスに抗議している。
しかしマクラスは全く動じてなく天使のような笑顔を会場にいる人達に見せている。
「紳士淑女の皆様、大変お待たせしました。これから私が生み出したとっておきの商品をご覧いたします。今回その商品のモニターになって頂くのは、こちらにいるトップモデルのグレースさんです。盛大な拍手をお願いします」
と、マクラスがスピーチすると、その場にいる人達から盛大な拍手が沸き起こる。
グレースさんは青ざめ硬直している。
「ありがとうございます。まず、今回一番に紹介させて頂きたい商品は⋯⋯、この薬アンドロギュノスです。そう、この薬は両性具有になれる薬です。それもただの両性具有ではありません。性器、性感帯を全て備えられる薬なのです」
マクラスは小さい紫色の小瓶を掲げ、舞台をゆっくり歩きながら、それを皆んなに見せる。
そして皆んなの視線が紫色の小瓶に集中すると、マクラスはさらにスピーチを続けた。
「この薬、アンドロギュノスを飲めば、ペニス、睾丸、クリトリス、膣、胸、前立腺が全て一つの身体に備わります」
ザワザワと会場内が騒ぎ出す。
皆、半信半疑なようだ。
「では、今から実際にお見せします」
マクラスは、舞台脇にいる黒のローブを羽織った怪しい男性2人に指示し、グレースさんを檻の外へ出した。
その際、グレースさんは着ていたドレス、ランジェリーを剥ぎ取られ、両手を拘束され、天井に吊られた。
グレースさんの裸体は女性の私でも見惚れるほど美しい。
入念に手入れされた完璧な裸体だ。
「さぁ、グレース。これを飲みなさい」
マクラスはグレースさんの口元に、先程の紫色の小瓶を近づけ飲まそうとするがうまくいかない。
グレースさんが暴れていているし、口を頑なに閉じたからだ。
「何も心配はいりませんよ、グレース。口を開けなさい」
「ふざけないでっ、いい加減にしてっ。そんな薬、絶対に飲まないわ」
グレースさんの唇は、恐怖なのか、怒りでなのかわからないが、ワナワナと震えている。
「ふう⋯⋯。悪い子にはお仕置きが必要ですね」
マクラスは一旦紫色の小瓶をローブを羽織った男性に手渡し、その代わりに黒光する鞭を手に取った。
鞭の長さは2メートルほどありそう。
その鞭を躊躇いなしに、マクラスは振り上げ、鋭いスピードでグレースさんの背中目掛けて振り下ろした。
「ぎゃぁぁぁっーー」
グレースさんは目を見開き悲鳴を上げた。
今回の鞭は、お遊びのSMごっこレベルではなく、拷問レベルの激痛だったようだ。
会場の雰囲気も、グレースさんの叫び声で一瞬にして重苦しくなった。
しかし、会場にいる人達はその雰囲気を心待ちにしてたのか、今までより興味深そうに、薄らと笑みを浮かべてグレースさんを見つめ始めた。
「セル⋯⋯、止めなくてもいいの? 元恋人なんでしょう?」
私はセルに耳打ちした。
グレースさんが私にした事は許せないけど、ここまでするのはちょっとやり過ぎな気がする。
「グレースはもう、マクラスの物だ。俺が何かする権利はない」
「そんな⋯⋯」
「グレースの心配するより、サーラは自分の心配をした方がいいんじゃないか」
「どういう意味?」
「これからマクラスが紹介する商品の中で俺が気に入れば購入する。購入したら、どうなるかわかるだろう?」
「いっ、嫌だ、これ以上変なの買わないでっ」
「だったらこれから始まる実験に目を逸らすな。もしサーラが嫌がったり、怖がったりして目を逸らしたら、その商品を購入するつもりだ」
「最低!」
私は嫌だったけど、グレースさんを見つめた。
グレースさんは鞭の痛みに悶絶し涙を流している。
そのグレースさんにマクラスは再度紫色の小瓶を見せる。
「グレース、今度は飲んでくれますよね?」
グレースさんは無言のまま頷いた。
それを受け、マクラスはグレースさんの口元に紫色の小瓶を近づけ、薬をグレースさんに飲ました。
ものの数秒でグレースさんの身体に変化が見られ、グレースさんの股に柔らかそうに垂れ下がった、桃色のペニスが出現した。
その桃色のペニスをマクラスは手に取り、ローションをたっぷりかけ、上下に愛撫し始めた。
グレースさんの頬がほんのりと赤くなり、呼吸が少し荒くなってきている。
しばらくするとグレースさんのペニスは勃起し、成人男性と同じぐらいに長さ、大きさになった。
その間、グレースさんは屈辱に耐えるように目をギュッと閉じたままだ。
私は目を逸らしたかったけど、我慢した。
そのかわりチラッとセルを見たら、セルはグレースさんを見ないで私をじっと見つめている。
セルは、私の反応を見て楽しんでいるようだ。
「どうですか? 見事なペニスでしょう。どなたかこのペニスを味わいたい方、近くで見たい方はいらっしゃいませんか?」
マクラスが、挙手している人がいるか、会場を見渡すと、エカチェリーナさんが手を上げている。
マクラスはニコリと微笑むと、どうぞ舞台へとエカチェリーナさんを誘導した。
舞台にエカチェリーナさんが上がると、エカチェリーナさんはグレースさんのペニスを手で撫で感触を味わっている。
「綺麗だわ、汚れを知らない純粋無垢のペニス。なんて素晴らしいのかしら」
「お褒め頂き、有難うございます。このペニスは勿論射精する事が可能ですが生殖機能はございません。また、この薬は24時間後には効力が切れ、元の姿になります」
「射精した瞬間を見てみたいわ。私がこのまま愛撫を続けてもいいかしら」
「どうぞ。ちなみにクリトリスはペニスのすぐ上に付いています」
エカチェリーナさんはグレースさんのペニスを片手で摩りながら、美しいピンク色の乳房を弄び始める。
その光景は、まるで美しい女神2人が危険な遊びをしているかのようだ。
皆んな、その美しい光景に魅入っている。
暫くの間、エカチェリーナさんは、グレースさんの首筋を舐めたり、クリトリスを軽く触ったりしながら、ペニスを摩っている。
グレースさんのペニスはさらに膨張し、クリトリスもぷっくりと膨れ上がり、あそこの割れ目からは粘液が滴り落ちている。
そしてグレースさんが歯を食い縛り、一瞬息を止めた時、白い液体がペニスから飛び出てきた。
グレースさんは、ふぅ、ふぅ、となるべく息を殺して呼吸し、少し落ち着くとギロリとエカチェリーナさんを睨み、唾をかけた。
「殺してやる。エカチェリーナ、絶対に許さない」
グレースさんは暴れ出し、エカチェリーナさんを蹴ろうとしたが両手を拘束されているため、届かなかった。
逆にグレースさんは、マクラスに頬を平手打ちされる。
「ダメですよ、グレース。大切なお客様に乱暴しては」
「くっ⋯⋯」
グレースさんの頬は赤く腫れ、とても痛そう。
グレースさんはまた目をギュッと閉じ、唇を噛み締めている。
私は段々怖くなり、セルに助けを乞うように見つめると、セルは明らかに楽しそうに私を見つめている。
セルはグレースさんを助ける気は全く無いようだ。
エカチェリーナさんが席に戻ると、マクラスはまた会場内を一瞬見渡し、口を開いた。
「では、このエネマグラで、今度は前立腺を刺激してみましょう」
グレースさんはクルリと反転させられ、お尻を突き出す格好になった。
マクラスは、そのグレースさんのお尻の穴付近にたっぷりローションをかける。
次に、T状になっている長さ10センチ弱の突起物エネマグラにもローションをかけ、それをゆっくり、グレースさんのお尻の穴に少しずつ入れていく。
同時にグレースさんの、くぐもった呻き声が微かに聴こえてくる。
「膣同様、前立腺でイケるように開発するのは非常に手間と時間が必要になります。ですがこのエネマグラを一回使用して頂ければ、脳が快楽を覚え前立腺でイケるようになります」
そのエネマグラを挿入されているグレースさんは、何度も身体がビク付いていて、喘ぎ声が段々大きく、激しくなってきている。
5分ぐらい経ったぐらいだろうか、グレースさんは快楽から必死に逃れようとする様に、身体をくねらせ、足をジタバタさせた。
その次の瞬間、グレースさんは大きくビクつき、「うっ、うっ、うっ」と言いながら小刻みに身体が痙攣している。
またその時のグレースさんの表情は大きなモニターに映し出されていて、美しさのかけらもなく、野獣のようだった。
「豪快にイッたようですね。もう脳に前立腺の気持ちよさがインプットされましたので、指でもペニスでも、どんな刺激でもイケるようになりました。今からそれも証明します」
マクラスはローブを羽織った男性を一人手招きすると、その男性はローブを脱ぎ去り、裸体を露わにさせた。
裸体は、鎧のように鍛えられた筋肉がついていて、とても大きなペニスが反り立っている。
その男性はグレースさんからエネマグラを抜き、自身のペニスを強引にグレースさんのお尻の穴に押し込んだ。
「もう、やめろっ、やめっ、うぐぅぅぐっ⋯⋯」
グレースさんは抵抗したが大きなペニスは、根元までスッポリとお尻の穴に食い込んだ。
その男性はゆっくり、ゆっくり腰を動かし、ペニスをお尻の穴に出し入れし始める。
ペニスが深く突き刺さる毎に、グレースさんの身体は大きくビクつき、唸り声を上げる。
「どうやら、グレースはイキ続けているようですね。このままグレースはイキ果てて貰いましょう。その間、他にも私が開発した玩具や薬がありますので、是非お手元にとって試してください。グレースに試して頂いてもいいですし、パートナーでもご自身でもどなたでも結構ですので是非試して下さい」
マクラスがそう言うと、裸の男女数名が現れ、銀色のトレーを持ちながら会場内を練り歩く。
銀色のトレーの上には先程の紫色の小瓶に入った薬、エネマグラと、数点の怪しいバイブやローター、薬が並んで置かれてある。
会場にいる人達は、エネマグラを手に取り感触を確かめたり、実際に薬を飲んでしまう人もいた。
またあるカップルは舞台に上がり、グレースさんの膣にバイブを挿入しようとしている。
グレースさんは、まだあの筋肉質の男性にペニスを挿入され、イキ続けている状態なのに⋯⋯。
「セッ、セル⋯⋯。もう部屋に戻りたい」
私はこの状況に居た堪れなくて、セルに早くこの場を離れようと懇願した。
「何も買わなくていいのか?」
「いらない。何も本当にいらない」
「⋯⋯、取り敢えず、試供品全てを部屋に運んでもらっておくか」
セルは立ち上がりマクラスに耳打ちすると、私を連れて会場を後にした。
その礼拝堂はもともと聖なる祈りの場所だったと思われるが、今はいかにも怪しい雰囲気に変貌してある。
もちろん十字架は取り外してなく、悪魔の魔法陣と思われるタペストリーが大きく掲げられている。
また礼拝堂奥手に通常ある祭壇も撤去されており、代わりに、こじんまりとした舞台が備え付けられている。
その舞台の真ん中に檻があり、その中にグレースさんがいる。
グレースさんは野獣のように怒り狂っている。
「セル、これから何が始まるの? どうしてグレースさんが檻の中にいるの?」
「グレースは、これから実験の被験者になる」
「えっ⋯⋯、どうして?」
「グレースは借金のかたに、売られたんだ。買った相手は俺の友人マクラスで、色々な商品を開発している。その商品を開発するには、人間を実験する必要があるからな」
「借金⋯⋯。セルにお金を借りていたの?」
「違う。エカチェリーナだ。エカチェリーナは貸金をメインに仕事しているからな。まぁ、グレースはマクラスに売られて喜んでいたがな」
「そうなんだ⋯⋯。実験って大丈夫なのかな⋯⋯」
「それは、これからわかるだろう」
私とセルは、舞台最前列に、他の人は適当に空いている席へと座った。
皆んなが着席すると一瞬暗くなり、スポットライトが舞台を照らした。
そのスポットライトを浴びて立っている男の人がいる。
髪は金髪で目は透き通るような碧眼、顔の作りも完璧で、まるで天使のように美しい男性だ。
「あの人、悪魔だよね?」
私はこっそりセルに質問した。
「そうだ。俺の友人マクラスだ。以前サーラに試したバイブも奴が作った」
あいつが、あのバイブを作ったなんて、悪いことなんて1つもしていないような顔しているのに、なんて最低最悪な奴なんだ!
グレースさんもあの美しい顔に騙されて、売られる事を了承したに違いない。
「どういう事なのっ、何で私が檻なんかに。早く出して」
グレースさんは奇声を上げ、マクラスに抗議している。
しかしマクラスは全く動じてなく天使のような笑顔を会場にいる人達に見せている。
「紳士淑女の皆様、大変お待たせしました。これから私が生み出したとっておきの商品をご覧いたします。今回その商品のモニターになって頂くのは、こちらにいるトップモデルのグレースさんです。盛大な拍手をお願いします」
と、マクラスがスピーチすると、その場にいる人達から盛大な拍手が沸き起こる。
グレースさんは青ざめ硬直している。
「ありがとうございます。まず、今回一番に紹介させて頂きたい商品は⋯⋯、この薬アンドロギュノスです。そう、この薬は両性具有になれる薬です。それもただの両性具有ではありません。性器、性感帯を全て備えられる薬なのです」
マクラスは小さい紫色の小瓶を掲げ、舞台をゆっくり歩きながら、それを皆んなに見せる。
そして皆んなの視線が紫色の小瓶に集中すると、マクラスはさらにスピーチを続けた。
「この薬、アンドロギュノスを飲めば、ペニス、睾丸、クリトリス、膣、胸、前立腺が全て一つの身体に備わります」
ザワザワと会場内が騒ぎ出す。
皆、半信半疑なようだ。
「では、今から実際にお見せします」
マクラスは、舞台脇にいる黒のローブを羽織った怪しい男性2人に指示し、グレースさんを檻の外へ出した。
その際、グレースさんは着ていたドレス、ランジェリーを剥ぎ取られ、両手を拘束され、天井に吊られた。
グレースさんの裸体は女性の私でも見惚れるほど美しい。
入念に手入れされた完璧な裸体だ。
「さぁ、グレース。これを飲みなさい」
マクラスはグレースさんの口元に、先程の紫色の小瓶を近づけ飲まそうとするがうまくいかない。
グレースさんが暴れていているし、口を頑なに閉じたからだ。
「何も心配はいりませんよ、グレース。口を開けなさい」
「ふざけないでっ、いい加減にしてっ。そんな薬、絶対に飲まないわ」
グレースさんの唇は、恐怖なのか、怒りでなのかわからないが、ワナワナと震えている。
「ふう⋯⋯。悪い子にはお仕置きが必要ですね」
マクラスは一旦紫色の小瓶をローブを羽織った男性に手渡し、その代わりに黒光する鞭を手に取った。
鞭の長さは2メートルほどありそう。
その鞭を躊躇いなしに、マクラスは振り上げ、鋭いスピードでグレースさんの背中目掛けて振り下ろした。
「ぎゃぁぁぁっーー」
グレースさんは目を見開き悲鳴を上げた。
今回の鞭は、お遊びのSMごっこレベルではなく、拷問レベルの激痛だったようだ。
会場の雰囲気も、グレースさんの叫び声で一瞬にして重苦しくなった。
しかし、会場にいる人達はその雰囲気を心待ちにしてたのか、今までより興味深そうに、薄らと笑みを浮かべてグレースさんを見つめ始めた。
「セル⋯⋯、止めなくてもいいの? 元恋人なんでしょう?」
私はセルに耳打ちした。
グレースさんが私にした事は許せないけど、ここまでするのはちょっとやり過ぎな気がする。
「グレースはもう、マクラスの物だ。俺が何かする権利はない」
「そんな⋯⋯」
「グレースの心配するより、サーラは自分の心配をした方がいいんじゃないか」
「どういう意味?」
「これからマクラスが紹介する商品の中で俺が気に入れば購入する。購入したら、どうなるかわかるだろう?」
「いっ、嫌だ、これ以上変なの買わないでっ」
「だったらこれから始まる実験に目を逸らすな。もしサーラが嫌がったり、怖がったりして目を逸らしたら、その商品を購入するつもりだ」
「最低!」
私は嫌だったけど、グレースさんを見つめた。
グレースさんは鞭の痛みに悶絶し涙を流している。
そのグレースさんにマクラスは再度紫色の小瓶を見せる。
「グレース、今度は飲んでくれますよね?」
グレースさんは無言のまま頷いた。
それを受け、マクラスはグレースさんの口元に紫色の小瓶を近づけ、薬をグレースさんに飲ました。
ものの数秒でグレースさんの身体に変化が見られ、グレースさんの股に柔らかそうに垂れ下がった、桃色のペニスが出現した。
その桃色のペニスをマクラスは手に取り、ローションをたっぷりかけ、上下に愛撫し始めた。
グレースさんの頬がほんのりと赤くなり、呼吸が少し荒くなってきている。
しばらくするとグレースさんのペニスは勃起し、成人男性と同じぐらいに長さ、大きさになった。
その間、グレースさんは屈辱に耐えるように目をギュッと閉じたままだ。
私は目を逸らしたかったけど、我慢した。
そのかわりチラッとセルを見たら、セルはグレースさんを見ないで私をじっと見つめている。
セルは、私の反応を見て楽しんでいるようだ。
「どうですか? 見事なペニスでしょう。どなたかこのペニスを味わいたい方、近くで見たい方はいらっしゃいませんか?」
マクラスが、挙手している人がいるか、会場を見渡すと、エカチェリーナさんが手を上げている。
マクラスはニコリと微笑むと、どうぞ舞台へとエカチェリーナさんを誘導した。
舞台にエカチェリーナさんが上がると、エカチェリーナさんはグレースさんのペニスを手で撫で感触を味わっている。
「綺麗だわ、汚れを知らない純粋無垢のペニス。なんて素晴らしいのかしら」
「お褒め頂き、有難うございます。このペニスは勿論射精する事が可能ですが生殖機能はございません。また、この薬は24時間後には効力が切れ、元の姿になります」
「射精した瞬間を見てみたいわ。私がこのまま愛撫を続けてもいいかしら」
「どうぞ。ちなみにクリトリスはペニスのすぐ上に付いています」
エカチェリーナさんはグレースさんのペニスを片手で摩りながら、美しいピンク色の乳房を弄び始める。
その光景は、まるで美しい女神2人が危険な遊びをしているかのようだ。
皆んな、その美しい光景に魅入っている。
暫くの間、エカチェリーナさんは、グレースさんの首筋を舐めたり、クリトリスを軽く触ったりしながら、ペニスを摩っている。
グレースさんのペニスはさらに膨張し、クリトリスもぷっくりと膨れ上がり、あそこの割れ目からは粘液が滴り落ちている。
そしてグレースさんが歯を食い縛り、一瞬息を止めた時、白い液体がペニスから飛び出てきた。
グレースさんは、ふぅ、ふぅ、となるべく息を殺して呼吸し、少し落ち着くとギロリとエカチェリーナさんを睨み、唾をかけた。
「殺してやる。エカチェリーナ、絶対に許さない」
グレースさんは暴れ出し、エカチェリーナさんを蹴ろうとしたが両手を拘束されているため、届かなかった。
逆にグレースさんは、マクラスに頬を平手打ちされる。
「ダメですよ、グレース。大切なお客様に乱暴しては」
「くっ⋯⋯」
グレースさんの頬は赤く腫れ、とても痛そう。
グレースさんはまた目をギュッと閉じ、唇を噛み締めている。
私は段々怖くなり、セルに助けを乞うように見つめると、セルは明らかに楽しそうに私を見つめている。
セルはグレースさんを助ける気は全く無いようだ。
エカチェリーナさんが席に戻ると、マクラスはまた会場内を一瞬見渡し、口を開いた。
「では、このエネマグラで、今度は前立腺を刺激してみましょう」
グレースさんはクルリと反転させられ、お尻を突き出す格好になった。
マクラスは、そのグレースさんのお尻の穴付近にたっぷりローションをかける。
次に、T状になっている長さ10センチ弱の突起物エネマグラにもローションをかけ、それをゆっくり、グレースさんのお尻の穴に少しずつ入れていく。
同時にグレースさんの、くぐもった呻き声が微かに聴こえてくる。
「膣同様、前立腺でイケるように開発するのは非常に手間と時間が必要になります。ですがこのエネマグラを一回使用して頂ければ、脳が快楽を覚え前立腺でイケるようになります」
そのエネマグラを挿入されているグレースさんは、何度も身体がビク付いていて、喘ぎ声が段々大きく、激しくなってきている。
5分ぐらい経ったぐらいだろうか、グレースさんは快楽から必死に逃れようとする様に、身体をくねらせ、足をジタバタさせた。
その次の瞬間、グレースさんは大きくビクつき、「うっ、うっ、うっ」と言いながら小刻みに身体が痙攣している。
またその時のグレースさんの表情は大きなモニターに映し出されていて、美しさのかけらもなく、野獣のようだった。
「豪快にイッたようですね。もう脳に前立腺の気持ちよさがインプットされましたので、指でもペニスでも、どんな刺激でもイケるようになりました。今からそれも証明します」
マクラスはローブを羽織った男性を一人手招きすると、その男性はローブを脱ぎ去り、裸体を露わにさせた。
裸体は、鎧のように鍛えられた筋肉がついていて、とても大きなペニスが反り立っている。
その男性はグレースさんからエネマグラを抜き、自身のペニスを強引にグレースさんのお尻の穴に押し込んだ。
「もう、やめろっ、やめっ、うぐぅぅぐっ⋯⋯」
グレースさんは抵抗したが大きなペニスは、根元までスッポリとお尻の穴に食い込んだ。
その男性はゆっくり、ゆっくり腰を動かし、ペニスをお尻の穴に出し入れし始める。
ペニスが深く突き刺さる毎に、グレースさんの身体は大きくビクつき、唸り声を上げる。
「どうやら、グレースはイキ続けているようですね。このままグレースはイキ果てて貰いましょう。その間、他にも私が開発した玩具や薬がありますので、是非お手元にとって試してください。グレースに試して頂いてもいいですし、パートナーでもご自身でもどなたでも結構ですので是非試して下さい」
マクラスがそう言うと、裸の男女数名が現れ、銀色のトレーを持ちながら会場内を練り歩く。
銀色のトレーの上には先程の紫色の小瓶に入った薬、エネマグラと、数点の怪しいバイブやローター、薬が並んで置かれてある。
会場にいる人達は、エネマグラを手に取り感触を確かめたり、実際に薬を飲んでしまう人もいた。
またあるカップルは舞台に上がり、グレースさんの膣にバイブを挿入しようとしている。
グレースさんは、まだあの筋肉質の男性にペニスを挿入され、イキ続けている状態なのに⋯⋯。
「セッ、セル⋯⋯。もう部屋に戻りたい」
私はこの状況に居た堪れなくて、セルに早くこの場を離れようと懇願した。
「何も買わなくていいのか?」
「いらない。何も本当にいらない」
「⋯⋯、取り敢えず、試供品全てを部屋に運んでもらっておくか」
セルは立ち上がりマクラスに耳打ちすると、私を連れて会場を後にした。
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