【R18】悪魔に魅入られて

夾竹桃

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地下室(3)

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「助けて欲しいか? サーラ」

 突如セルは現れ、私に言葉を掛ける。
ガラの悪い男達は、突然過ぎて身体が固まり、驚いている。

「なんだ、こいつっ」
「だっ、誰だ、お前。何処から入ってきやがったっ」
「そんな事はどうでもいい、こいつを始末するぞ」

 ガラの悪い男達は、セルに対して拳銃を向け、躊躇う事なく発砲した。
耳をつんざく音が何度もし、私は恐怖に目をギュッと瞑る。
セルは、悪魔だから拳銃なんかで死なないと思うけど、実のところ私はよく知らない。
もし、セルが死んでしまったらどうしよう⋯⋯。
セルが撃たれたか、死んでないか確認したいけど、もしもの事を思うと怖くて目が開けられない。

 発砲の音が止み、一瞬、無音が部屋を包んだ。
しかし、すぐに男達の恐怖で震えた声が響く。

「何でだっ」
「嘘だろ、傷、ひとつない」
「ひぃっ、ばっ、化け物だ⋯⋯」

 私は薄っすらと目を開け、セルを探した。
するとセルは無傷で、私に近づいて来る。
男達は、ただ呆然とセルを見るだけで、微動だにしない。

「サーラ、助けて欲しかったら、俺に懇願してみろ」

「セル助けて、お願い助けて下さいっ」

 私は迷う事なく、セルに助けを求めた。
もし、強がってセルに助けを求めなかったら、セルは私のことなんか助けずにレイプされる私を鑑賞とかしたりしそうだ。
そんなのは、絶対に、絶対に嫌だ。

「いい子だ」

 セルはベッドに拘束されている私に跨り、私の頬に触れ、口づけをした。
助けると言っておいて、セルは何をするつもりなのだろう。
まさか、こんな所でするつもりなのだろうか。
私はセルに抗議しようと、顔を外らせ、セルの口づけから逃れた。

 あれ⋯⋯、ここどこ⋯⋯?
今まで、私がいた場所じゃない。
さっきまでは剥き出しのコンクリート壁だったのに、今は大理石の壁に囲まれている部屋にいる。
ベッドの感触も明らかに違うし、拘束もされていない。
男達も、どこに行ったんだろう。

「セっ、セル⋯⋯、ここどこ?」

「家の地下だ」

「家って、セルの家?」

「そうだ」

 もしかして転移というやつだろうか⋯⋯。
さすがセルは悪魔だ。
そんなことまで出来てしまうとは。

「セル、あっ、ありがとう。助けて頂いて、ありがとうございます」

 私は上体を起こし、再度辺りを良く見てみる。
すると、先程に似た椅子や道具類が陳列されてあるのが目に入った。
鞭、蝋燭、縄、X字の磔台、吊り具⋯⋯。
ここの部屋って、もしかして⋯⋯。

「そう、ここはSMルームだ。実はまだ一回も使ったことがない」

 セルは、私が心の中で感じた疑問を耳元で答える。

「ヘェ~、そうなんだ」

 嫌な予感がし、急いでセルから離れようとしたけれど、やはりセルに捕まる。
セルは、私を強引に引き寄せ、自身の膝の上に私を跨がらせる。

「せっかくだから、楽しもう」

「私は、こういうのは⋯⋯、ちょっと」

「さっきの所に戻って、レイプを楽しむ方がいいか?」

「こっちがいいです」

「そうだろう。では、今着ている服を全部脱ぐんだ」

「⋯⋯⋯⋯」

「脱がせて欲しいのか?」

「ちっ、違う。脱ぎたくない」

 さっき男達に捕まった恐怖が消えない。
だから今は、こういう事、一切したくないっ。

「サーラ、いいか⋯⋯、俺が脱がせて欲しいか? と訊いたら、はい、脱がせて欲しいです、と答えるんだ。俺の問いかけに対して全て肯定だけするんだ。もし一言でも間違えたら、さっきの所に送り返す。わかったな?」

 セルは不機嫌そうに、冷たい口調で私に言う。
私はそんなセルが少し怖くて、早く返答しなきゃいけないのに、目を逸らし唇を固く結んでしまう。

「サーラ⋯⋯。わかったか?」

 セルは私の顎を持ち上げ、私との目線を合わせる。
セルの目は冷たい。
今回の質問にちゃんと答えられなければ、セルは本気で私をさっきの所に送り返す気だ。
それだけは絶対にダメだ。

「⋯⋯⋯⋯、はい。わかりました」

「いい子だ」

「それで、脱がせて欲しいか?」

「はい⋯⋯、脱がせて欲しいです」

 セルはワンピースのファスナーを下げる。
ゆっくりと。
私は恥ずかしくて、顔を伏せようとしたけれど、セルは再度、私の顎を持ち上げ、私の表情が良く見えるようにした。
ファスナーを一番下まで下ろすと、セルは裾をまくり上げ、一挙に下から上へとワンピースを持ち上げ、私から剥ぎ取った。
私が着ていた高級ランジェリーも、セルの手によって簡単に脱がされ、私は全裸になってしまった。

「何もしていないのに、乳首が立っている。舐めて欲しいか?」

「はい⋯⋯。舐めて欲しいです」

「いい子だ。舐めてやるから、俺の口元にサーラの乳首を近づるんだ」

 恥ずかしくて、恥ずかしくて仕方がなかったけど、私はゆっくりとセルの口元に自分の乳首を差し出す。
セルは、舌で私の乳首を優しく円を描くように舐め、甘噛みする。
もう片一方の乳首は、セルは少し爪を立てるように摩る。
あまりに気持ち良すぎて、身体の中心が、ふつふつと熱くなる。

「ふぅっ、ぁ⋯⋯、んっ。あっ、ぁ、うんっ」

「気持ちいいか? サーラ」

「はいっ、気持ちいいですっ、あっ」

「サーラの大好きなクリトリスも触って欲しいか?」

「っ⋯⋯、はぃっ、クリトリスも、クリトリスも触って欲しいです」

 セルの長い指が私のクリトリスに触れる。
その瞬間、私の身体がビクッと大きく反応する。

「クリトリスがぷっくりと腫れている。膣も濡れすぎだ」

 セルは私のクリトリスをコロコロと弄び始める。

「んんっ、あっ⋯⋯、ぁあっ、んっ」

 セルはクリトリスをどう触れば、どう摩れば、私がイクのか熟知しているようで、イク寸前までの感覚には何回もしてくれるのに、最後までイカせてくれない。

「サーラは、イキたくて仕方がないようだな。そんなにイキたければ俺に可愛らしくお願いしてみろ」

「んんっ⋯⋯、ィヵせて下さい⋯⋯、ぁっ、お願いっ、です⋯⋯」

「まぁ、いいだろう。イケるように俺の指にサーラのクリトリスを擦り付けろ」

私はセルに言われるがまま、クリトリスをセルの指に擦り付ける。
何度も、何度も⋯⋯。

「あぁっ、くっ、んんーっ。あっ、イッちゃう、もうイっちゃう」

「サーラ。イク時は、イカせて下さい、と言うんだ」

「イカせて、イカせて下さいっ、あっ、もっ、もう、イッちゃう。お願い、イカせて下さい」

「仕方がないな、いいだろう。イッていいぞ」

「あぅっ、んんーーーっ、ぁああっ」

 全身が激しくビクつきながら、私はイッた。
アソコも激しくヒクヒク痙攣し、その痙攣が中々治まらない。
今まで以上に長く続く快楽に、私は悶え、セルに倒れ込んでしまった。
そんな私をセルは、優しく包み込み、何度も頭を撫でる。

「いい子だ、サーラ」
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