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買い物(6)
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目が覚めると、セルは居なかった。
着ていた服もない。
取り敢えず、私は自分の部屋に行き、シャワーを浴び、タオルを身体に巻きつけた。
念のため、もう一度私は洋服タンスを見てみたが、やっぱり何もなかった。
購入した下着類もまだ、届いていない。
どうしよう⋯⋯。
何も着るものがない。
もう夕方でお腹も空いているし、何か食べたい。
けれど流石にタオル一枚で下の階に行くのは躊躇われる。
執事のブレオも、いるわけだし。
⋯⋯、あ、確かセルの服がどこかの部屋に合ったはず。
私は2階のセルの服が置いてある衣装部屋に行き、セルの服を物色した。
高級そうな黒のシャツが何枚も有り、私はその内の一枚を拝借し着てみた。
丈は膝上だけど、まあ短いワンピースだと思えばいいかも。
私はそのセルの黒のシャツだけを着て、一階にある台所に行った。
何か食べる物、あるかな⋯⋯。
私が台所の冷蔵庫や棚を物色していると、後ろから執事のブレオが声を掛けた。
「サーラ様、夕食でしたら食堂にご用意してあります」
私がびっくりして振り返ると、執事のブレオは相変わらず気味が悪い笑みを浮かべている。
「えっ、そうなの。ありがとうございます。食堂に行きます」
食堂に行くと執事のブレオが言う通り、美味しそうな料理が並べてあった。
ステーキのいい匂いがするし、パンからも焼き立ての香りもする。
早速、ステーキをパクリと一口食べると、程よい熱さで、程よい焼き加減。
塩胡椒も絶妙で、最高に美味しい。
それにしたって、執事のブレオは怖すぎ。
私が起きる時間、行動予定がわかるんだから。
私が食事を済ませると、セルが現れた。
「俺の服を着たのか⋯⋯」
「ごめんなさい。服が無かったから」
「俺の服を着たい時は、今後は俺の許可を取れ。わかったか?」
セルはそう言いながら私が着ているシャツの上のボタンを3つも外し、一瞬、下から上まで私を一瞥した。
すると今度は下のボタンを1つ外し、私の乳首を触り立たせる。
「あっ、や⋯⋯」
「抵抗するなよ。抵抗したら服は返してもらう」
「⋯⋯⋯⋯」
私は大人しく従った。
従わないと絶対に後で後悔することになるから⋯⋯。
「いい子だ」
セルは再度、私を下から上までゆっくりと眺めると、満足気に私を見つめた。
なんだがセルに見つめられると、全身が火照ってきて、身体の中心がジンジンする。
「それで、サーラ。服を選ぶから一緒に来い」
「服? これから買い物に行くの?」
「違う。店を呼んだ」
「店?」
「来ればわかる。その前に玩具を選ぶか」
セルがそう言うと、近くにあったテーブルの上に黒い大きな箱が出現した。
その中にはピンク色した大人の玩具が沢山あり、綺麗に並んで置かれていた。
「今回は特別だ。サーラが好きな玩具を選んでいい」
「嫌っ、絶対に嫌」
「選ばないなら俺が選ぶ。この3点責めはどうだ?」
「嫌だ嫌だっ。絶対に嫌。お願いセル。もう今日はやめてっ」
私が必死に懇願すると、セルは薄っすらと笑みを浮かべ、少し考え始めた。
「まあ、今回玩具はやめとくか⋯⋯」
私はセルに連れられ一階にある広いパーティルームに入る。
パーティールームには、煌びやかな洋服がズラリとハンガーラックに掛かってある。
100着以上ありそうだ。
その洋服着て、ポーズをとっている美しいモデルが2人いる。
店員らしき女性も2人いて、そのうちの年上の女性がセルに声を掛けた。
「セル様、この度は弊社をご指名頂き有難うございます」
「あぁ、早速始めてくれ」
セルと私は中央よりやや手前の大きなソファーに腰掛け、モデルを見つめた。
すると軽快な音楽が流れ、モデルがウォーキングをし、私達のすぐ手前まで来て、再度ポージングをする。
その女性が着ているのはAラインの白ワンピース、とても上品そうだ。
手にはシルバーの小さなハンドバックを持ち、ベージュのピンヒールを履いている。
「いい服だ」
セルがそう言うと、店員はパッドに何かを打ち込みしている。
その間に、もう一人のモデルがウォーキングし、私達に違う洋服を披露する。
またモデルは服を披露したら違う服に素早く着替えるのだが、美しい裸体を恥ずかしがることなく私達の前で着替える。
「サーラ、気に入った服は、全て購入しろ」
「はい⋯⋯」
こんな方法で買い物するの初めてだから戸惑ってしまう。
けれどセルは私の意思とは関係なく、どんどん注文している。
超お金持ちだと、店が自ら出向いてくれるんだな⋯⋯。
私は、ただボーっと美しいモデルを眺めていると、セルが私の耳元で囁いた。
「自慰をしろ。バレないようにな」
「えっ⋯⋯、むっ、無理。そんなの無理っ」
私は小声で答えた。
只でさえ、下着を着けてなく恥ずかしいのに、自慰なんて出来るわけない。
拒否した私に、セルは溜息をつくと店員に声を掛けた。
「そこの赤のショールを今すぐ使いたい。俺のサーラが寒がっているからな」
「畏まりました、セル様」
店員は赤のショールをセルに手渡すと、それを私の膝に掛ける。
「これで思う存分自慰が出来るな」
セルはそう言うと、私の耳から首筋にゆっくりと指を這わした。
「いっ、嫌だ。そんなことしないっ」
「しないなら、今から全裸にして、あの3点責めの玩具を付ける。自慰か玩具か、好きな方を選べ」
着ていた服もない。
取り敢えず、私は自分の部屋に行き、シャワーを浴び、タオルを身体に巻きつけた。
念のため、もう一度私は洋服タンスを見てみたが、やっぱり何もなかった。
購入した下着類もまだ、届いていない。
どうしよう⋯⋯。
何も着るものがない。
もう夕方でお腹も空いているし、何か食べたい。
けれど流石にタオル一枚で下の階に行くのは躊躇われる。
執事のブレオも、いるわけだし。
⋯⋯、あ、確かセルの服がどこかの部屋に合ったはず。
私は2階のセルの服が置いてある衣装部屋に行き、セルの服を物色した。
高級そうな黒のシャツが何枚も有り、私はその内の一枚を拝借し着てみた。
丈は膝上だけど、まあ短いワンピースだと思えばいいかも。
私はそのセルの黒のシャツだけを着て、一階にある台所に行った。
何か食べる物、あるかな⋯⋯。
私が台所の冷蔵庫や棚を物色していると、後ろから執事のブレオが声を掛けた。
「サーラ様、夕食でしたら食堂にご用意してあります」
私がびっくりして振り返ると、執事のブレオは相変わらず気味が悪い笑みを浮かべている。
「えっ、そうなの。ありがとうございます。食堂に行きます」
食堂に行くと執事のブレオが言う通り、美味しそうな料理が並べてあった。
ステーキのいい匂いがするし、パンからも焼き立ての香りもする。
早速、ステーキをパクリと一口食べると、程よい熱さで、程よい焼き加減。
塩胡椒も絶妙で、最高に美味しい。
それにしたって、執事のブレオは怖すぎ。
私が起きる時間、行動予定がわかるんだから。
私が食事を済ませると、セルが現れた。
「俺の服を着たのか⋯⋯」
「ごめんなさい。服が無かったから」
「俺の服を着たい時は、今後は俺の許可を取れ。わかったか?」
セルはそう言いながら私が着ているシャツの上のボタンを3つも外し、一瞬、下から上まで私を一瞥した。
すると今度は下のボタンを1つ外し、私の乳首を触り立たせる。
「あっ、や⋯⋯」
「抵抗するなよ。抵抗したら服は返してもらう」
「⋯⋯⋯⋯」
私は大人しく従った。
従わないと絶対に後で後悔することになるから⋯⋯。
「いい子だ」
セルは再度、私を下から上までゆっくりと眺めると、満足気に私を見つめた。
なんだがセルに見つめられると、全身が火照ってきて、身体の中心がジンジンする。
「それで、サーラ。服を選ぶから一緒に来い」
「服? これから買い物に行くの?」
「違う。店を呼んだ」
「店?」
「来ればわかる。その前に玩具を選ぶか」
セルがそう言うと、近くにあったテーブルの上に黒い大きな箱が出現した。
その中にはピンク色した大人の玩具が沢山あり、綺麗に並んで置かれていた。
「今回は特別だ。サーラが好きな玩具を選んでいい」
「嫌っ、絶対に嫌」
「選ばないなら俺が選ぶ。この3点責めはどうだ?」
「嫌だ嫌だっ。絶対に嫌。お願いセル。もう今日はやめてっ」
私が必死に懇願すると、セルは薄っすらと笑みを浮かべ、少し考え始めた。
「まあ、今回玩具はやめとくか⋯⋯」
私はセルに連れられ一階にある広いパーティルームに入る。
パーティールームには、煌びやかな洋服がズラリとハンガーラックに掛かってある。
100着以上ありそうだ。
その洋服着て、ポーズをとっている美しいモデルが2人いる。
店員らしき女性も2人いて、そのうちの年上の女性がセルに声を掛けた。
「セル様、この度は弊社をご指名頂き有難うございます」
「あぁ、早速始めてくれ」
セルと私は中央よりやや手前の大きなソファーに腰掛け、モデルを見つめた。
すると軽快な音楽が流れ、モデルがウォーキングをし、私達のすぐ手前まで来て、再度ポージングをする。
その女性が着ているのはAラインの白ワンピース、とても上品そうだ。
手にはシルバーの小さなハンドバックを持ち、ベージュのピンヒールを履いている。
「いい服だ」
セルがそう言うと、店員はパッドに何かを打ち込みしている。
その間に、もう一人のモデルがウォーキングし、私達に違う洋服を披露する。
またモデルは服を披露したら違う服に素早く着替えるのだが、美しい裸体を恥ずかしがることなく私達の前で着替える。
「サーラ、気に入った服は、全て購入しろ」
「はい⋯⋯」
こんな方法で買い物するの初めてだから戸惑ってしまう。
けれどセルは私の意思とは関係なく、どんどん注文している。
超お金持ちだと、店が自ら出向いてくれるんだな⋯⋯。
私は、ただボーっと美しいモデルを眺めていると、セルが私の耳元で囁いた。
「自慰をしろ。バレないようにな」
「えっ⋯⋯、むっ、無理。そんなの無理っ」
私は小声で答えた。
只でさえ、下着を着けてなく恥ずかしいのに、自慰なんて出来るわけない。
拒否した私に、セルは溜息をつくと店員に声を掛けた。
「そこの赤のショールを今すぐ使いたい。俺のサーラが寒がっているからな」
「畏まりました、セル様」
店員は赤のショールをセルに手渡すと、それを私の膝に掛ける。
「これで思う存分自慰が出来るな」
セルはそう言うと、私の耳から首筋にゆっくりと指を這わした。
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