しゃれこうべの誘惑

貴美月カムイ

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しゃれこうべの誘惑8

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みんなの感想(1件)

堅他不願(かたほかふがん)

 中年のアホ男の悲哀が滲み出た傑作でした。振り出しは落語の『野ざらし』がモチーフでしょうか。いずれにせよ無駄のない筆致と巧みで軽快な筋が最後まで目を離しませんでした。

貴美月カムイ
2019.05.24 貴美月カムイ

落語は最近勉強しておりますが「しゃれこうべ」という非日常な題材をどのように扱うかと苦心した結果、現代ではなかなか扱いづらいなと感じておりました。「艶笑」と「しゃれこうべ」、この二つがキーワードとしてありましたものですから、「艶笑」という古風な言葉につられて時代設定は古くなったという次第でございます。その時頭によぎったのは浮世絵の「九相図」という遊女が白骨化していく過程の9枚の絵のことでございました。細部までお読みいただき、感想までいただいて、大変恐縮でございます。ありがとうございました。

解除

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