1 / 1
嘘
しおりを挟む
誰かの記憶に深く残ればいいとあなたは言っていた。
誰かが俺のことを忘れなければいつまでも生き続けられると言っていた。
あなたは、どこへ行ってしまったのだろうといつも思う。
いつも優しかった。
優しくしてくれた。
優しく抱いてくれた。
「私のこと、愛してる?」
と聞くと。
「愛してはいない」
とはっきり答えた。
優しいけれど、冷たい人だった。
あなたを思い出すとき最初に思い出せるのは何よりもあの大きな手だった。
私の胸を撫でるようにして優しく揉んでいくあの大きな手。
そしてそれと同時に絡んでくる艶めかしい舌。
愛撫されるような上品なキスはしつこくなく、舌の先でもてあそばれるように絡められた。
愛はなくて、私を抱けたのだろうか。
でも、そんなことはどうでもよいように思えた。
彼は私のことを大事にしてくれた。
私のわがままにできるだけ付き合ってくれて、あなたの冷たさに数多くの涙を流した時もじっと側にいてくれた。
本当は、愛していないだなんて嘘だと思いたい。
私が恋しくてたまらずにあなたを抱き締めた時、あなたの胸はとても大きかった。
子猫を撫でるように優しく頭を撫でてくれる大きな手が、私をいつも包んでくれていたのを思い出す。
私はいつもあなたを喜ばせたくて、あなたに負けないほどのキスをプレゼントしようと唇を重ね、あなたの股間に手を這わせ、絡みつくように手を動かした。
やがて硬くなったモノを口の中へと優しく咥え込む。
濡れた唇からあふれ出した唾液が床に垂れる。
あなたが感じているのが口の中の脈を打つ大きな鼓動でわかる。
自分の中に迎え入れた時だって、あなたの熱いあの形を、目を閉じたってわかるのに、どうして心だけわからないのだろう。
「愛している……」
そう、一言虚空へ呟いて涙を一粒流す。
心の中がわからなくなって寂しくなる。
誰よりもあなたを求めているのが体でわかる。
小さな夜の積み重ね。
大きく息を吸ったベッドの上で、あなたを見つめ愛しく思った。
いつも吸い込まれそうな深い瞳で私を見つめていた。
首筋をなぞる舌が這っていき、耳たぶが口の中で転がされた時、私はぞくぞくと体を震わせて声を漏らす。
まるであなたの愛撫は優しい毛布のようで、私の体に触れるその手は羽毛のようにふわりとなぞった。
まるで雲の上に乗っているような気持ちで、私はいつも自然とあなたを受け入れ、心を濡らし、私の秘部はまたたくまに甘い汁を流す。
あなたは私がどれだけ濡れているか知っている。
あなたは私がどれほどあなたを欲しているか知っている。
あなたはいつも私をじらしながら私を抱いた。
あなたとの時間を思い出すとき、私は自然と体を熱くさせる。
指が自然と吸い込まれるように秘部をいじり、肉の芽をいじめだす。
声をあげて、私はあなたに挿入される自分を思い起こす。
「ああ……愛してる……」
何度も何度もあなたが私を貫く。
肉を分け入って犯すあなたの膨張しきった硬い肉が、私の奥を波立たせるように何度も突き上げる。
私は蜜壷で深くくわえ込んだ男根を思い起こして指を深く入れていく。
漏れる声を耳で感じ取るよりも、秘部から漏れる濡れた音に神経が集中して乳首を硬くさせる。
あなたとの思い出に浸る自分がいた。
意識が遠くなって、意識が押し寄せる。
体がビクビクと震え、波が体全体を駆け巡って秘部から放出されていくように、私は記憶も吐き出す。
しばらく静寂を楽しみ、あなたを忘れられる自分を感じる。
いつも、あなたをすべて思い出す前に自分を真っ白にする。
そのほうが幸福だからだ。
あなたを思い出さなくても、あなたは側にいる。
だから私はいつもあなたを自然と感じる。
あなたに黙っていたこと、あなたに言えなかった嘘。
言えなかったことも、優しい嘘。
でも、もしかしたら、あなたにとっては未知の嘘。
あの時、あなたから「さよなら」を告げられて、「もう二度と会わない」と告げられた。
「そうだね」と一言言ったけれど、あれは嘘。
寝ていた赤子が泣き出した。
ミルクが欲しいのだと泣き声でわかる。
そうだね、まるであなたみたい。
私が欲しかったんだと、そう信じたい。
あなたの子供、あなたについた嘘。
二度と会えないのは嘘。
私は毎日あなたに会っている。
あなたは記憶だけじゃなく、分身も作ったんだよ。
誰かが俺のことを忘れなければいつまでも生き続けられると言っていた。
あなたは、どこへ行ってしまったのだろうといつも思う。
いつも優しかった。
優しくしてくれた。
優しく抱いてくれた。
「私のこと、愛してる?」
と聞くと。
「愛してはいない」
とはっきり答えた。
優しいけれど、冷たい人だった。
あなたを思い出すとき最初に思い出せるのは何よりもあの大きな手だった。
私の胸を撫でるようにして優しく揉んでいくあの大きな手。
そしてそれと同時に絡んでくる艶めかしい舌。
愛撫されるような上品なキスはしつこくなく、舌の先でもてあそばれるように絡められた。
愛はなくて、私を抱けたのだろうか。
でも、そんなことはどうでもよいように思えた。
彼は私のことを大事にしてくれた。
私のわがままにできるだけ付き合ってくれて、あなたの冷たさに数多くの涙を流した時もじっと側にいてくれた。
本当は、愛していないだなんて嘘だと思いたい。
私が恋しくてたまらずにあなたを抱き締めた時、あなたの胸はとても大きかった。
子猫を撫でるように優しく頭を撫でてくれる大きな手が、私をいつも包んでくれていたのを思い出す。
私はいつもあなたを喜ばせたくて、あなたに負けないほどのキスをプレゼントしようと唇を重ね、あなたの股間に手を這わせ、絡みつくように手を動かした。
やがて硬くなったモノを口の中へと優しく咥え込む。
濡れた唇からあふれ出した唾液が床に垂れる。
あなたが感じているのが口の中の脈を打つ大きな鼓動でわかる。
自分の中に迎え入れた時だって、あなたの熱いあの形を、目を閉じたってわかるのに、どうして心だけわからないのだろう。
「愛している……」
そう、一言虚空へ呟いて涙を一粒流す。
心の中がわからなくなって寂しくなる。
誰よりもあなたを求めているのが体でわかる。
小さな夜の積み重ね。
大きく息を吸ったベッドの上で、あなたを見つめ愛しく思った。
いつも吸い込まれそうな深い瞳で私を見つめていた。
首筋をなぞる舌が這っていき、耳たぶが口の中で転がされた時、私はぞくぞくと体を震わせて声を漏らす。
まるであなたの愛撫は優しい毛布のようで、私の体に触れるその手は羽毛のようにふわりとなぞった。
まるで雲の上に乗っているような気持ちで、私はいつも自然とあなたを受け入れ、心を濡らし、私の秘部はまたたくまに甘い汁を流す。
あなたは私がどれだけ濡れているか知っている。
あなたは私がどれほどあなたを欲しているか知っている。
あなたはいつも私をじらしながら私を抱いた。
あなたとの時間を思い出すとき、私は自然と体を熱くさせる。
指が自然と吸い込まれるように秘部をいじり、肉の芽をいじめだす。
声をあげて、私はあなたに挿入される自分を思い起こす。
「ああ……愛してる……」
何度も何度もあなたが私を貫く。
肉を分け入って犯すあなたの膨張しきった硬い肉が、私の奥を波立たせるように何度も突き上げる。
私は蜜壷で深くくわえ込んだ男根を思い起こして指を深く入れていく。
漏れる声を耳で感じ取るよりも、秘部から漏れる濡れた音に神経が集中して乳首を硬くさせる。
あなたとの思い出に浸る自分がいた。
意識が遠くなって、意識が押し寄せる。
体がビクビクと震え、波が体全体を駆け巡って秘部から放出されていくように、私は記憶も吐き出す。
しばらく静寂を楽しみ、あなたを忘れられる自分を感じる。
いつも、あなたをすべて思い出す前に自分を真っ白にする。
そのほうが幸福だからだ。
あなたを思い出さなくても、あなたは側にいる。
だから私はいつもあなたを自然と感じる。
あなたに黙っていたこと、あなたに言えなかった嘘。
言えなかったことも、優しい嘘。
でも、もしかしたら、あなたにとっては未知の嘘。
あの時、あなたから「さよなら」を告げられて、「もう二度と会わない」と告げられた。
「そうだね」と一言言ったけれど、あれは嘘。
寝ていた赤子が泣き出した。
ミルクが欲しいのだと泣き声でわかる。
そうだね、まるであなたみたい。
私が欲しかったんだと、そう信じたい。
あなたの子供、あなたについた嘘。
二度と会えないのは嘘。
私は毎日あなたに会っている。
あなたは記憶だけじゃなく、分身も作ったんだよ。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【R18】かわいいペットの躾け方。
春宮ともみ
恋愛
ドS ✕ ドM・主従関係カップルの夜事情。
彼氏兼ご主人様の命令を破った彼女がお仕置きに玩具で弄ばれ、ご褒美を貰うまでのお話。
***
※タグを必ずご確認ください
※作者が読みたいだけの性癖を詰め込んだ書きなぐり短編です
※表紙はpixabay様よりお借りしました
セックスの練習をお願いしたら、幼馴染みに快感責めされちゃう女の子のお話
まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
「後腐れなく出来るから、初エッチの相手をして!」と幼馴染みに迫ったら、がっつり執着系だった幼馴染みに、快感責めにされて、身体から落とされちゃう女の子のお話です。
クソザコ乳首アクメの一日
掌
BL
チクニー好きでむっつりなヤンキー系ツン男子くんが、家電を買いに訪れた駅ビルでマッサージ店員や子供や家電相手にとことんクソザコ乳首をクソザコアクメさせられる話。最後のページのみ挿入・ちんぽハメあり。無様エロ枠ですが周りの皆さんは至って和やかで特に尊厳破壊などはありません。フィクションとしてお楽しみください。
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから
https://twitter.com/show1write
【R18】幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…【短縮版】
うすい
恋愛
【ストーリー】
幼馴染の男3人と久しぶりに飲みに集まったななか。自分だけ異性であることを意識しないくらい仲がよく、久しぶりに4人で集まれたことを嬉しく思っていた。
そんな中、幼馴染のうちの1人が乳首当てゲームにハマっていると言い出し、ななか以外の3人が実際にゲームをして盛り上がる。
3人のやり取りを微笑ましく眺めるななかだったが、自分も参加させられ、思わず感じてしまい―――。
さらにその後、幼馴染たちから次々と衝撃の事実を伝えられ、事態は思わぬ方向に発展していく。
【登場人物】
・ななか
広告マーケターとして働く新社会人。純粋で素直だが流されやすい。大学時代に一度だけ彼氏がいたが、身体の相性が微妙で別れた。
・かつや
不動産の営業マンとして働く新社会人。社交的な性格で男女問わず友達が多い。ななかと同じ大学出身。
・よしひこ
飲食店経営者。クールで口数が少ない。頭も顔も要領もいいため学生時代はモテた。短期留学経験者。
・しんじ
工場勤務の社会人。控えめな性格だがしっかり者。みんなよりも社会人歴が長い。最近同棲中の彼女と別れた。
【注意】
※一度全作品を削除されてしまったため、本番シーンはカットしての投稿となります。
そのため読みにくい点や把握しにくい点が多いかと思いますがご了承ください。
フルバージョンはpixivやFantiaで配信させていただいております。
※男数人で女を取り合うなど、くっさい乙女ゲーム感満載です。
※フィクションとしてお楽しみいただきますようお願い申し上げます。
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
愛娘(JS5)とのエッチな習慣に俺の我慢は限界
レディX
恋愛
娘の美奈は(JS5)本当に可愛い。そしてファザコンだと思う。
毎朝毎晩のトイレに一緒に入り、
お風呂の後には乾燥肌の娘の体に保湿クリームを塗ってあげる。特にお尻とお股には念入りに。ここ最近はバックからお尻の肉を鷲掴みにしてお尻の穴もオマンコの穴もオシッコ穴も丸見えにして閉じたり開いたり。
そうしてたらお股からクチュクチュ水音がするようになってきた。
お風呂上がりのいい匂いと共にさっきしたばかりのオシッコの匂い、そこに別の濃厚な匂いが漂うようになってきている。
でも俺は娘にイタズラしまくってるくせに最後の一線だけは超えない事を自分に誓っていた。
でも大丈夫かなぁ。頑張れ、俺の理性。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる