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夫婦の話し合い
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頭の中がどんどんクエスチョンマークで埋め尽くされていく。そんな俺を哀れに思ったのか、歳の若いメイドさんが助け舟を出してくれた。
「あ、あのっ、フィオナ、乳母から、奥様が頭を打たれて、記憶障害の恐れがあると伺ったのですが……」
「あっ、はい! そうなんです! なのでべーた? っていうのがよく分からなくて、説明してもらえると有り難いんですが……」
「べ、βは、第二の性です」
「第二の性……」
「はい。人類は男女の性とは別に、α、β、Ωの三種類に分かれるのです。βは最も人口が多く、私を含め、このお屋敷の使用人たちは皆βです。αとΩは稀少でして、旦那様はα、そして奥様はΩです」
「なるほど……。俺がΩだから、発情期があるんですか?」
「はい。Ωは男女関係なく妊娠できるのですが、発情期の期間が最も妊娠しやすいとされています。人により発情期の周期は様々でして、奥様の場合は月に一度、短期間だけ訪れるようです」
「へぇ、そうなんですね……ん? もしかしてジュード様が一ヶ月に一回しか家に帰らないのって、俺の発情期に合わせてるんですか?」
ギクリ、とメイドさんの顔が強張った。
気まずそうに視線を彷徨わせるあたり、どうやら俺の予想は当たってるみたいだ。
「俺に子供を産ませるためだけにこの家に帰ってきてるんですね……」
愛されていないとは思ってたけど、まさかここまでとは。
そりゃあ、子供を産むための道具みたいに扱われたら、マテオだって愛想が尽きるよな。いや、マテオが嫌な態度を取ったからジュード様もそんな風になっちゃったのかな?
どちらにせよ、この夫婦が抱えている問題はよく理解できた。
「お、奥様、あの……」
「俺、決めました」
「え?」
「ジュード様とちゃんと腹を割ってお話してみます」
夫婦としてはともかくとして、リアムの両親としては長い付き合いになるんだ。それにもしこの先リアムに弟や妹ができた時、今の関係性のままじゃジュード様は子供を愛してくれないかもしれない。
彼に父親としての自覚を持ってもらうためにも、母親である俺が歩み寄る努力をするべきだ。
リアムの笑顔を思い出しながら、頑張るぞ! と闘志を燃やした。
──そして今現在、早くも心が折れかけていた。
「ど、どうしよう。よく考えたら俺、キスもしたことない童貞なんだよな……」
もしジュード様がヤル気満々で部屋に入ってきたら、太刀打ちできる気がしない。だがしかし、愛しのリアムのためにも、今日は子作りじゃなくて話し合いをしなきゃいけないんだ!
「大丈夫、落ち着け俺。ジュード様だってケダモノじゃないんだから、話せばわかってくれるはずだ。ふーっ、大丈夫、絶対できる」
ぶつぶつと独り言を呟きながら自分を鼓舞する。
気合いを入れるためにパンッと頰を叩くのと同時に、部屋のドアがゆっくりと開いた。
「っ……!」
来た……!
ギギギ、と錆びたロボットのようなぎこちなさで振り向けば、俺と色違いのナイトガウンを羽織ったジュード様と目が合った。
「い、いいいいいらっしゃいませ、こんばんは」
「……ああ」
ぎこちない挨拶の後、俺たちの間に奇妙な沈黙が流れる。
先にそれを破ったのは、意外にもジュード様の方だった。
「リアムは?」
「さっきおやすみなさいしたので、もう寝てると思います!」
「そうか……」
おお、一応ジュード様もリアムのことを気にしてくれてるんだな。
小さな感動を覚えつつ、じっ……とジュード様を見つめて固まってしまう。
あんなに話がしたかったのに、いざ二人きりになると何を話せばいいのか分からない。
「え、えっと……」
「なんだ」
「あっ! いえ、その……きょ、今日は月が綺麗ですね!」
いや何言ってんだよ俺!? もっとこう他に話題はないのか? いやでも逆に何言うの!? 寝室での世間話とか、童貞の俺にはハードル高すぎるって!
自分の発言に一人アワアワしていると、ジュード様が呆れたようにため息をついた。
あ、これ完全に呆れられたやつだ。
「……っ」
ああもうダメだ、自分が不甲斐なさ過ぎて泣きそう。
リアムの笑顔を思い浮かべてなんとか涙を堪える。
「あの! ……へ?」
空気が揺らぐ気配がして、気づけば目の前にジュード様の顔があった。いや、正確に言うと、ジュード様に押し倒される形で見下ろされていた。
おお、すごい。流石は火竜を仕留めただけあって、動きが全然見えなかったぞ。
「あ、の……ジュード様?」
あ、もしかして俺、このまま抱かれちゃう感じ?
や、ヤバいどうしよう、話し合いがしたかったのに……!
「っ……ま、待ってくだ」
「何を企んでいる」
「へ……?」
「何が目的で態度を改めたフリをしているんだ?……子供を憎んでいたはずのお前が、何故今更になってリアムに母親らしく接する」
ギリッと手首を強く握られて、痛みに顔が歪んだ。
「っ……! リアムの、悲しむ顔が、見たくないからです……!」
予想外の答えだったのか、ジュード様が目を瞬いた。
少し幼く見えるその仕草に、少しだけ緊張が和らいだ。
悪巧みをしていると勘違いされたままじゃ困る。誤解を解くために、必死に言葉を紡いだ。
「確かにっ、俺は今まで酷い親でした……。貴方に対しても、嫌な態度を取っていたと思います。でも、リアムのために、変わりたいって思ったんです。もうこれ以上傷付けたくないって、あの子のことを抱っこした時に、初めてそう思ったんです……!」
「……」
「だから、その……俺はっ」
「そんな戯言を信じろと言うのか」
「っ……」
「上辺だけの言葉を、誰が信じる?」
吐き捨てるように拒絶されて、息が詰まった。
ああダメだ、きっとこのままじゃ、俺の言葉はジュード様には届かない。
頑なにこちらを拒む姿に、どうしていいか分からなくなる。それでも、今ここで逃げたら、もう一生分かり合えないような気がした。
「お、俺は……」
どうしたらいいんだろう。どうしたら、この人に子供を愛する親になってもらえるんだろう。
唇を噛んで黙り込んだ俺を、ジュード様が静かな目で見下ろした。その瞳からは何の感情も読み取れなくて、ただ俺の言葉をじっと待っているだけだ。
探るようなその目に、ふと思った。本当にこの人は、リアムを愛していないんだろうか?
興味がないなら、俺がリアムに対してどう接しようが気にも留めないはずだ。
「俺がリアムに危害を加えるんじゃないかって、心配してるんですか?」
「……」
俺の問いには答えず、ジュード様が目を細めた。
その反応が肯定なのか否定なのかは分からない。ただ、無機質だったはずの瞳に、僅かに動揺が見えた。
「やっぱり。リアムのこと、心配してくれてるんですね」
ああ良かった。この人は、ちゃんとリアムのことを想ってる。
それに気がついた途端、ふっと肩の力が抜けた。安心したら緊張も解れて、無意識に頰が緩んでいた。
「よかった……」
「……何を笑っている」
「へへ、すいません。なんか安心したら、気が緩んじゃって」
「何を安心することがある。俺はお前を信用などしていない」
「リアムのことが心配だからですよね? 俺のことを怪しんでるのは、あの子のことを守りたいから、ですよね?」
ジュード様は何も答えない。でも、その無言は肯定の証だ。
「俺も同じです。リアムのことを世界で一番大切にして、あの子を傷つける全てから守りたいと思ってます。だから今こうして、逃げずに貴方と向き合っているんです」
「……頭を打って、おかしくなったのか」
「ははっ、そうかもしれないです。でも、今言ったことは全部俺の本心です」
真っ直ぐに目を見て告げれば、ジュード様が視線から逃れるように目を逸らした。
「……分かった」
「え?」
「納得がいったわけではない。だが、お前の言い分は理解した」
「あっ……ありがとうございます!」
「……何がそんなに嬉しい?」
「え? 俺そんなに嬉しそうな顔してますか」
鏡がないから分からないけど、どうやら俺は相当浮かれた顔をしているらしい。
手首を掴んでいた手が離れて、その代わりのように、大きな手が戸惑いがちに頰に触れた。
「初めて見た顔だ」
「あ……」
「お前は、そんな顔もするんだな」
意外そうに言って、輪郭をなぞるように頰を撫でられた。
あ……これやばいかも。
なんというかこう、自分より大きな手に撫でられるのって、心地いいというか安心する。もっと撫でて欲しいなんて、図々しいことを考えてしまった。
「あ、の……」
「なんだ」
「も、もう少しだけ、撫でてもらってもいいですか……?」
口にしてから、自分は何を言ってしまっているんだとハッとした。
恐る恐るジュード様を見上げれば、その目は丸く見開かれていた。
「あ、あのっ、フィオナ、乳母から、奥様が頭を打たれて、記憶障害の恐れがあると伺ったのですが……」
「あっ、はい! そうなんです! なのでべーた? っていうのがよく分からなくて、説明してもらえると有り難いんですが……」
「べ、βは、第二の性です」
「第二の性……」
「はい。人類は男女の性とは別に、α、β、Ωの三種類に分かれるのです。βは最も人口が多く、私を含め、このお屋敷の使用人たちは皆βです。αとΩは稀少でして、旦那様はα、そして奥様はΩです」
「なるほど……。俺がΩだから、発情期があるんですか?」
「はい。Ωは男女関係なく妊娠できるのですが、発情期の期間が最も妊娠しやすいとされています。人により発情期の周期は様々でして、奥様の場合は月に一度、短期間だけ訪れるようです」
「へぇ、そうなんですね……ん? もしかしてジュード様が一ヶ月に一回しか家に帰らないのって、俺の発情期に合わせてるんですか?」
ギクリ、とメイドさんの顔が強張った。
気まずそうに視線を彷徨わせるあたり、どうやら俺の予想は当たってるみたいだ。
「俺に子供を産ませるためだけにこの家に帰ってきてるんですね……」
愛されていないとは思ってたけど、まさかここまでとは。
そりゃあ、子供を産むための道具みたいに扱われたら、マテオだって愛想が尽きるよな。いや、マテオが嫌な態度を取ったからジュード様もそんな風になっちゃったのかな?
どちらにせよ、この夫婦が抱えている問題はよく理解できた。
「お、奥様、あの……」
「俺、決めました」
「え?」
「ジュード様とちゃんと腹を割ってお話してみます」
夫婦としてはともかくとして、リアムの両親としては長い付き合いになるんだ。それにもしこの先リアムに弟や妹ができた時、今の関係性のままじゃジュード様は子供を愛してくれないかもしれない。
彼に父親としての自覚を持ってもらうためにも、母親である俺が歩み寄る努力をするべきだ。
リアムの笑顔を思い出しながら、頑張るぞ! と闘志を燃やした。
──そして今現在、早くも心が折れかけていた。
「ど、どうしよう。よく考えたら俺、キスもしたことない童貞なんだよな……」
もしジュード様がヤル気満々で部屋に入ってきたら、太刀打ちできる気がしない。だがしかし、愛しのリアムのためにも、今日は子作りじゃなくて話し合いをしなきゃいけないんだ!
「大丈夫、落ち着け俺。ジュード様だってケダモノじゃないんだから、話せばわかってくれるはずだ。ふーっ、大丈夫、絶対できる」
ぶつぶつと独り言を呟きながら自分を鼓舞する。
気合いを入れるためにパンッと頰を叩くのと同時に、部屋のドアがゆっくりと開いた。
「っ……!」
来た……!
ギギギ、と錆びたロボットのようなぎこちなさで振り向けば、俺と色違いのナイトガウンを羽織ったジュード様と目が合った。
「い、いいいいいらっしゃいませ、こんばんは」
「……ああ」
ぎこちない挨拶の後、俺たちの間に奇妙な沈黙が流れる。
先にそれを破ったのは、意外にもジュード様の方だった。
「リアムは?」
「さっきおやすみなさいしたので、もう寝てると思います!」
「そうか……」
おお、一応ジュード様もリアムのことを気にしてくれてるんだな。
小さな感動を覚えつつ、じっ……とジュード様を見つめて固まってしまう。
あんなに話がしたかったのに、いざ二人きりになると何を話せばいいのか分からない。
「え、えっと……」
「なんだ」
「あっ! いえ、その……きょ、今日は月が綺麗ですね!」
いや何言ってんだよ俺!? もっとこう他に話題はないのか? いやでも逆に何言うの!? 寝室での世間話とか、童貞の俺にはハードル高すぎるって!
自分の発言に一人アワアワしていると、ジュード様が呆れたようにため息をついた。
あ、これ完全に呆れられたやつだ。
「……っ」
ああもうダメだ、自分が不甲斐なさ過ぎて泣きそう。
リアムの笑顔を思い浮かべてなんとか涙を堪える。
「あの! ……へ?」
空気が揺らぐ気配がして、気づけば目の前にジュード様の顔があった。いや、正確に言うと、ジュード様に押し倒される形で見下ろされていた。
おお、すごい。流石は火竜を仕留めただけあって、動きが全然見えなかったぞ。
「あ、の……ジュード様?」
あ、もしかして俺、このまま抱かれちゃう感じ?
や、ヤバいどうしよう、話し合いがしたかったのに……!
「っ……ま、待ってくだ」
「何を企んでいる」
「へ……?」
「何が目的で態度を改めたフリをしているんだ?……子供を憎んでいたはずのお前が、何故今更になってリアムに母親らしく接する」
ギリッと手首を強く握られて、痛みに顔が歪んだ。
「っ……! リアムの、悲しむ顔が、見たくないからです……!」
予想外の答えだったのか、ジュード様が目を瞬いた。
少し幼く見えるその仕草に、少しだけ緊張が和らいだ。
悪巧みをしていると勘違いされたままじゃ困る。誤解を解くために、必死に言葉を紡いだ。
「確かにっ、俺は今まで酷い親でした……。貴方に対しても、嫌な態度を取っていたと思います。でも、リアムのために、変わりたいって思ったんです。もうこれ以上傷付けたくないって、あの子のことを抱っこした時に、初めてそう思ったんです……!」
「……」
「だから、その……俺はっ」
「そんな戯言を信じろと言うのか」
「っ……」
「上辺だけの言葉を、誰が信じる?」
吐き捨てるように拒絶されて、息が詰まった。
ああダメだ、きっとこのままじゃ、俺の言葉はジュード様には届かない。
頑なにこちらを拒む姿に、どうしていいか分からなくなる。それでも、今ここで逃げたら、もう一生分かり合えないような気がした。
「お、俺は……」
どうしたらいいんだろう。どうしたら、この人に子供を愛する親になってもらえるんだろう。
唇を噛んで黙り込んだ俺を、ジュード様が静かな目で見下ろした。その瞳からは何の感情も読み取れなくて、ただ俺の言葉をじっと待っているだけだ。
探るようなその目に、ふと思った。本当にこの人は、リアムを愛していないんだろうか?
興味がないなら、俺がリアムに対してどう接しようが気にも留めないはずだ。
「俺がリアムに危害を加えるんじゃないかって、心配してるんですか?」
「……」
俺の問いには答えず、ジュード様が目を細めた。
その反応が肯定なのか否定なのかは分からない。ただ、無機質だったはずの瞳に、僅かに動揺が見えた。
「やっぱり。リアムのこと、心配してくれてるんですね」
ああ良かった。この人は、ちゃんとリアムのことを想ってる。
それに気がついた途端、ふっと肩の力が抜けた。安心したら緊張も解れて、無意識に頰が緩んでいた。
「よかった……」
「……何を笑っている」
「へへ、すいません。なんか安心したら、気が緩んじゃって」
「何を安心することがある。俺はお前を信用などしていない」
「リアムのことが心配だからですよね? 俺のことを怪しんでるのは、あの子のことを守りたいから、ですよね?」
ジュード様は何も答えない。でも、その無言は肯定の証だ。
「俺も同じです。リアムのことを世界で一番大切にして、あの子を傷つける全てから守りたいと思ってます。だから今こうして、逃げずに貴方と向き合っているんです」
「……頭を打って、おかしくなったのか」
「ははっ、そうかもしれないです。でも、今言ったことは全部俺の本心です」
真っ直ぐに目を見て告げれば、ジュード様が視線から逃れるように目を逸らした。
「……分かった」
「え?」
「納得がいったわけではない。だが、お前の言い分は理解した」
「あっ……ありがとうございます!」
「……何がそんなに嬉しい?」
「え? 俺そんなに嬉しそうな顔してますか」
鏡がないから分からないけど、どうやら俺は相当浮かれた顔をしているらしい。
手首を掴んでいた手が離れて、その代わりのように、大きな手が戸惑いがちに頰に触れた。
「初めて見た顔だ」
「あ……」
「お前は、そんな顔もするんだな」
意外そうに言って、輪郭をなぞるように頰を撫でられた。
あ……これやばいかも。
なんというかこう、自分より大きな手に撫でられるのって、心地いいというか安心する。もっと撫でて欲しいなんて、図々しいことを考えてしまった。
「あ、の……」
「なんだ」
「も、もう少しだけ、撫でてもらってもいいですか……?」
口にしてから、自分は何を言ってしまっているんだとハッとした。
恐る恐るジュード様を見上げれば、その目は丸く見開かれていた。
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